シュスランとヤクシマヒメアリドオシラン
シュスラン属は群生することが多いようですが、結構気難しい野生ランだという認識を持っています。私の探索範囲で、シュスランを見かけるのは稀です。数年前に、先生と保護林の間伐木の選定をしていた時見つけたシュスランを一株移植しました。
移植後、昨年初めて花茎が伸び花を咲かせました。今年も蕾が見えています。未開花の茎葉も地下茎で繋がっている栄養繁殖株(クローン)です。
蕾を持った茎の節の辺りに注目すると、細かい根のようなものが伸びていました。以前腐生ランの実生床と似た環境の容器内で、ベニシュスランを栽培したことがあります。その時も同じようなものが伸びて来ました。そして2年後に容器内の多くが花を咲かせました。
また素人の考察ですが・・。私はこの毛根のようなものが、腐生ランの根状器官と同じ働きをするのではないかと思っています。目につかない時もあるので、共生菌から栄養を供給する時期に顕著に表れるのかもしれません。
ついでに・・。
こちらはチリのような種子を撒いた場所に姿を現した、ヤクシマヒメアリドオシランです。
実は、ヤクシマヒメアリドオシランは、数年前にプラ容器での実生発芽に成功しています。
変化が見られなかったため、容器内の部材を掘り起こしてみると、このような地下茎が出てきました。地下茎は全て研究者に送ったので、開花に至るまで育てておりません。そこで、シュスランと同じ場所に播種してみました。
これがシュスランとヤクシマヒメアリドオシランの共生菌かは分かりませんが、移植場所に敷設したスギ・ヒノキの球果や枯葉に繁殖していました。
素人には共生菌の検出・確認が出来ません。でも、野生ランが生育する場所の部材を敷設して湿度維持をすれば、共生菌が繁殖する可能性は高くなります。
この場所で、ヤクシマヒメアリドオシランが発芽し、葉が展開してきました。そしてシュスランも2年続けて蕾が出来ました。今のところ環境は良いと思います。この場所でベニシュスランの生育実験を行ってみようと思っています。プラ容器内での生育実験は上手く行き多くの株が花を咲かせました。ただ、小さなプラ容器で継続してその環境を維持するのは困難で、やがて葉が小型化してしまいました。
地域で目にするシュスラン属は、ミヤマウズラ、アケボノシュスラン、シュスランそしてベニシュスランなどがあります。植物園での栽培経験も含めてベニシュスランが一番難しいと思います。小型化しないで維持できるようになれば、間伐や皆伐で林床の光条件が変わってしまった場所の個体を移植して保護できます。










































































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