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2026年3月

2026年3月31日 (火)

ミツマタ

昨日は、今年度最後の不法投棄監視パトロールに行ってきました。そのついでにミツマタの花を撮ったので掲載します。

富士市域東部の山間地では明治のころ紙漉きが行われていたそうです。その事はある人の依頼を受けて水源の調査などをしていて目にした複数の資料にも触れられていました。紙漉きには水が欠かせない事から、先人たちは渇水期の水の確保に苦労されたようです。山中にある紙漉き場跡は、昔の老人会や郷土史研究会のメンバーなどが調査確認したそうですが、関係者は他界され現時点でその詳細場所を知る術はありません。

凡その紙漉き場跡から西側になる辺りに、当時栽培されていたミツマタ群落がまだ残っています。写真を撮ったのはその一つで、私が知る限り一番標高の高いところになります。

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花は見ごろで芳香を放ち、訪花昆虫の羽音が賑やかでした。

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御覧のように沢山の花をつけますが、樹下に実生苗と思われるものはあまり見当たりません。結実率が低いのか、発芽率が低いのか分かりませんが・・。数年前に、所有する畑に二本の実生苗を植えたところ、立派に成長して沢山の花を咲かせています。調べてみると挿し木や取り木で増殖出来るそうなので、挑戦してみようと思います。

ついでに・・。

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この可愛い葉の植物をご存じですか?ウマノスズクサ科カンアオイ属のオトメアオイです。近くを流れる川の下流域には、カンアオイ(カントウカンアオイ)も生育しますが、以前調査した結果この高度から上は全てオトメアオイでした。両者はよく似ていますが、開花時期と花の形態が異なります。また実生間もない苗の葉は、どちらもこのように丸みを帯びています。

2026年3月19日 (木)

キバナハナネコノメ

ネコノメソウ属には、いろいろな種類があります。十数年前に、ある植物の調査で天子山塊の渓谷を遡行していた時、堰堤で初めてハナネコノメに出会いました。

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こちらがその時の写真です。

それから数年が経過したころ、ブログ友の記事にキバナハナネコノメがアップされていました。凡その場所が記された記事もありましたが、一人探索欲はなく諦めていました。先日友人からのお誘いで、その花を見る事が出来たので掲載します。

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こちらが初めて目にしたキバナハナネコノメです。

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個体数が減少したと聞きましたが、樹木の株元など土壌湿度の高い場所には群生が見られました。

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こちらは開花寸前の花です。最初に見た時から、地域の山麓に生育するネコノメソウ属と似た印象を持っていました。

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それはこちら・・コガネネコノメソウです。蕾の状態の四角っぽい形や鋸歯のある円状扇形の葉が似ているでしょ?コガネネコノメソウの葯が黄色なのに対して、この場所のキバナハナネコノメは赤色です。それが識別ポイントの一つかと思ったら、諸先輩のWeb写真に黄色い葯のキバナハナネコノメが掲載されていました。中には白花の個体も確認されていて、変異の多い種のようです。

ユキノシタ科ネコノメソウ属キバナハナネコノメ(Chrysosplenium album Maxim. var. flavum H.Hara)。

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同じ日にヒカゲツツジの花も見る事が出来ました。光学4倍のTG-6でこのくらいですから、高倍率ズームならかなり鮮明な写真が撮れると思います。


ブログ記事を書くとき、過去記事の写真を使ってアップしたい時があります。一般的には写真にマウスポイントを当てて右クリック「名前を付けて画像を保存」で登録できますが、「安全に画像をダウンロードする事が出来ません」というメッセージが出てしまうことがあります。AIモードで検索すると、いくつかの解決方法があるようです。今回一番上の写真を使うのに、ブラウザ(例:Microsoft edge)の右上にある3つの点︙(縦三点リーダー)を左クリックして「スクリーンショット」を使いました。

2026年3月13日 (金)

ヒメフタバラン実生苗の確認

同じような記事で恐縮です。3月12日に、ヒメフタバランの移植エリア周辺を覗いたところ、実生苗が確認できたので記録に残します。

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移植保護エリアは、石積みと丸太の間です。実生苗は丸印の奥に生えていました。

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ここには、開花株も1本ありました。丸太枠内の個体から1m以上離れたところに生えていたので、最初の実生苗が成長したものと思われます。

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その横にも・・。

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こちらは更に奥に生えていました。とても可愛い双葉が4個確認できます。踏みつけないように付近の立ち入りは止めました。もっとあるかもしれません。

移植当時の写真は、LAN-DISKにアクセス出来ないためアップで来ませんが、記憶では5株前後植えただけでした。12日に確認した双葉は50個体以上ありました。移植したのが2020年か2021年だったと思いますので、5~6年の間に10倍に増えたことになります。


植物は移植先で上手く育つかやってみないと分かりません。中でもラン科植物は、種子に発芽の養分を殆ど持たないため共生菌に栄養依存して発芽する上に、その後も共生菌への栄養依存度が高いので難易度の高い種です。

フタバラン類は地下茎で栄養繁殖するため、環境が合えば増殖して群落を形成しやすい種です。でも、それだけでは不十分で、移植先で実生苗が育つことも重要です。今のところ、この場所の環境はヒメフタバランに適していると判断できます。増えたことも嬉しいですが、それ以上に実生苗の育っていることが嬉しい!

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長年の探索経験から、薄暗い林床に生育する野生ランは、土壌湿度の安定した場所を好んで生育していると思っています。そのためこの林床で一番低い石積みの下を選びました。そして共生菌が繁殖しやすいようにスギ・ヒノキの枯れ葉や球果を敷き詰めました。

2026年3月 6日 (金)

移植先のヒメフタバラン

Windows11の更新に伴う幾度かの不具合で、自作パソコン「Pengin」は引退する事になりました。Penginの姿を模ったケース本来のOSであるLinuxで復活出来るか模索中です。

また更新が滞り、ご訪問くださった皆様には大変申し訳ありませんでした。パソコンを新しくしてから初めての更新になり、前記事のセリバオウレンは、すでに果実期に入ったものもあります。


数年前、静岡県東部でヒメフタバランの生育地を2個所発見しました。最初の場所はベニシュスランが広範囲に生えている針葉樹林でしたが、ヒメフタバランは一坪に満たないくらい狭い範囲でしか確認できませんでした。二番目の場所は、カンアオイ属の調査で入った渓谷沿いの急勾配の針葉樹林でした。こちらは更に個体数が少なく、落ち葉が無く裸地に近い状態だったため移植する事にしました(山林の所有者が不明なため盗掘です)。

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最初の場所には無かった斑入り葉の個体です。高度が150mくらい低いところに移植したため、もう蕾が上がっています。

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こちらは葉の長いタイプです。

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もう咲いている個体もありました。

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小さな葉の個体も幾株か見られました。フタバランの仲間は、地下茎で栄養繁殖しますのでこれが実生苗なのか栄養繁殖苗なのか掘ってみないと分かりません。でも、人為的に敷き詰めたスギの葉や球果のお陰か、移植した時点よりもこの場所で確実に増えています。それが一番嬉しい!

静岡県西部のヒメフタバラン生育地は、数えきれないくらいの大群落でした。東部で私が出会った場所はごく狭い範囲だったため、周辺を探索して歩きましたが本家と思われる群落にはまだ出会えておりません。

ラン科サカネラン属ヒメフタバラン(Neottia japonica (Blume) Szlach.)。

フタバラン類は、フタバラン属(Listera)からサカネラン属(Neottia)に改められました。

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