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2025年7月

2025年7月19日 (土)

オクシズのイワタバコ

昨日は義母の新盆の祭壇を片付ける前に、嫁の運転でオクシズ(奥静岡)某所へ向かいました。目的は、事情があって遅くなってしまった友人の出産祝いでした。

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静岡市在住時代、オクシズ(大井川水系、安部藁科水系)は渓流釣りで幾度も通った懐かしい場所です。

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この地域では各所に白髭神社が祀られています。滋賀県高島市鵜川にある白髭神社が、全国にある白鬚神社の総本社とされているそうです。

目的地の番地が一覧表に無く、グーグルマップで番地を入れて検索したところヒットしました。マメに更新されているようなので新しい住所も掲載されている上に、ストリートビューで周辺の景色も見られるのでとても助かります。迷うことなく友人宅に辿り着きました。

とっても可愛い男の赤ちゃんで、最初は顔を歪められましたが、帽子とマスクを外すと笑顔を見せてくれました。歩けるようになったら、我が家へも遊びに来てもらう約束をしました。次に会った時は「ジイジ」と呼んでくれるかな?友人は赤ちゃんの母親・・息子と同世代です。

帰り道、道路脇の擁壁にイワタバコの花が咲いていました。

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イワタバコは、愛鷹山系の渓谷でも沢山見ることが出来ます。山野を歩き始めた頃、一人で遡行した渓谷の岸壁を覆い隠すイワタバコに感激した思い出があります。

富士山の枯れ沢でも見かけますが、水の流れる愛鷹山系の渓谷や水の滴るオクシズの林道沿いで見られる個体数とは比べようもありません。この植物は、日陰で湿度の高い場所を好むようです。

イワタバコ科イワタバコ属イワタバコ(Conandron ramondioides Siebold et Zucc.)。

義母の家に向かう途中、笊蕎麦「つど野」に立ち寄りました。久々の訪問でしたが、開店一番に入店出来ました。そばメニューは「もり」のみ、テーブルにある特製唐辛子を振ると、また違った味わいで癖になります。ビールと日本酒(大雪渓、磯自慢)それと木製のしゃもじに塗られた焼味噌が絶品です。嫁の運転だったので・・少しアルコールをいただきました。

このお蕎麦屋さんを知ったのは、まだ直接お会いしたことの無い怖い顔の先生のブログでした。もう10年以上も前の事になります。当時、静岡県東部のお蕎麦屋さんを食べ歩いていました。そんな中で、静岡市に「もり」だけのお蕎麦屋さんがある事を知り、嫁と行ってみました。二人で4枚注文したらそれで品切れと聞かされたので、後から入店した人に2枚譲りました。変わらぬ美味しさに満足して義母の家に向かいました。


ブログを訪問くださる静岡県東部(富士市、富士宮市)の皆様にお願いがあります。研究者からの依頼で、サイハイランの果実(種子)を探しています。果皮が裂開寸前のものが最適であるため、8月末から9月ころが採取適期と思われます。県東部では富士市よりも富士宮市方面の方が個体数が多いと認識しています。ところが、近年問題になっているランミモグリバエの食害によるものなのか、膨れた花柄子房が黒化して腐ってしまう事例が見受けられます。自身の探索範囲では、富士宮市の方が顕著で無事熟す果実をあまり見かけません。花柄子房の膨らんだ果実を見つけられたら教えていただけると有難いです。宜しくお願いいたします。

2025年7月15日 (火)

グンナイフウロ

山野を歩き始めたばかりの頃、地域の亜高山帯で見るこのフウロソウ属をタカネグンナイフウロと教わりました。識別ポイントとして、葉裏の主脈と細脈の毛、開出毛と腺毛などが挙げられていますが、Webページによって逆に記述されたものがあります。また、同じ場所でも主脈だけに毛の生えているものと細脈にも毛の生えているものがあり、悩んでいました。

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花色は紅紫色で淡いものも濃いものもあり、中には青っぽい花も見受けられます。

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花糸の基部の開出毛です。

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花柄と萼の接写。開出毛と腺毛(先端が赤い球状に膨らんでいる方)が見えます。

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こちらは白っぽい花です。シロバナグンナイフウロという品種が記載されていますが、これはたぶん違うと思います。この花は透けて見える萼片に紅紫の色素があります。記載論文を見た事はありませんが、白花品種は萼片に紅紫の色素がなく緑色ではないかと思います。例えば、白い花の咲くオトメスミレとシロバナタチツボスミレの違いのように・・。

ところで、タイトルをタカネグンナイフウロではなくグンナイフウロにしたのはどうして?

フウロソウ科フウロソウ属タカネグンナイフウロ(Geranium onoei Franch. et Sav. var. onoei f. alpinum Yonek.)。

フウロソウ科フウロソウ属グンナイフウロ(Geranium onoei Franch. et Sav. var. onoei f. onoei)。

最新のYlistでは、タカネグンナイフウロとグンナイフウロの学名は、変種名まで同じで品種レベルで区別されています。三河の植物観察 に下記のような記述がありました。

以前はタカネグンナイフウロ(var. onoei), エゾグンナイフウロ(f. yezoense)などを分類していたが、現在はグンナイフウロにまとめている。POWO(Plants of the World Online)/キュー王立植物園が発行するオンライン分類データベースでは、下位分類は認めていない。以前はグンナイフウロをGeranium eriostemonとし、グンナイフウロ、タカネグンナイフウロを変種に分けていた。


郡内は、山梨県都留群一帯を示す地域呼称です。町内の共同墓地に「当家の先祖、〇〇友右衛門、今を去る九百余年の長暦年間甲州郡内明見より移住」と書かれた墓誌があります。そのことをホームページに掲載したところ、小明見在住の〇〇家からメールが届きました。概要は下記のような内容でした。

小明見〇〇家は、上野国(概ね現在の群馬県)新田荘新田義重公五男経義公が12世紀末に明見に住みつき、その時の従者八家の一つと代々言い継がれています。経義公は出家し、祖底禅師と名乗り菩提寺引接山西方寺の開基となりました。〇〇家をはじめとする八家は今でも西方寺の檀家の中心となっております。また、西方寺は江戸時代には将軍家と同じ新田家の出という事で、幕府から十万石の格式をいただき、住職は駕籠で外出するという特権を与えられていました。山門や本堂の屋根に三つ葉葵の紋を掲げることも許されていました。

町内の墓誌に刻まれた「今をさる九百余年前の長暦年間」は、(1037年4月21日~1040年)で平安時代になります。小明見に〇〇家が住みついた時期は12世紀末とあり、双方の言い伝えに150年近いずれがあります。町内には墓誌以外に残された資料は無く、小明見と町内〇〇家が同じ出自なのか確認する術はありません。

2025年7月12日 (土)

ツチアケビの花

不法投棄監視パトロール以外で、山野を歩く機会は殆ど無くなりましたが、今年二ヶ所目のツチアケビに出会いました。

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夕方の薄暗い林床に、ひっそりと佇んでいました。ツチアケビは群生することも、単体で生えることもあります。後者の場合、順調に果実を実らせた場所では翌年姿を現さず、数年後にまた花茎が伸びてくることがあります。

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ツチアケビはラン科植物です。洋ランのデンドロビュームのような唇弁がとても綺麗です。

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研究者によって、種子の運び手の一種が野鳥(ヒヨドリ)であることが確認されています。でも、写真のような食痕がある果実を見るのは稀です。

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果実は、蒴果ではなく地域に生育するラン科植物としては珍しい液果を付けます。果肉が黒化して熟れた後には、翼のある小さな種子が残ります。

ここからは素人の考察です。種子は野鳥やシカなどに食べられて散布されるも、それは稀だと思います。前記したように食痕のある果実はあまり見かけず、晩秋に黒くなるまで残っている果実が結構見られます。野鳥やシカにあまり好まれない味なのかもしれません。野鳥などに食べられた種子は親株から離れた場所に運ばれ、栄養依存するナラタケが存在する可能性の高い親株の周りには、黒化してボロボロになった果実から多くの種子が散布されると思っています。

ところで、種子の翼は何のためにあるのでしょう?蒴果なら風によって飛散する役目と考えられますが、液果の場合はどんな役割をするのだろう?

ラン科ツチアケビ属ツチアケビ(Cyrtosia septentrionalis (Rchb.f.) Garay)。中国名は「血紅肉果蘭」・・特徴をよく捉えた種名だと思います。


昨日は、役所での会議がありました。元職時代は現場でも会社でも、面倒なくらい多くの会議や打ち合わせがありました。会社勤務から離れ、家と畑の間で引きこもりのような生活を送っていると、会議や打ち合わせを負担に感じるようになります。最近は出不精になり、買い物もネット注文を家族に依頼しています。困ったものです。

2025年7月 2日 (水)

シロバナセキヤノアキチョウジと除草作業

先月末、月二回以上を義務付けられている不法投棄監視パトロールに行ってきました。ついでに、対象エリアに生育しているセキヤノアキチョウジとシロバナセキヤノアキチョウジの様子を見てきました。

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U字溝に沿って生育していたセキヤノアキチョウジとシロバナセキヤノアキチョウジが、林道の保全作業により刈り取られていました。多年草で強い植物なので、また新葉が出てくると思いますが・・。

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こちらは、刈り取りを免れた株です。

林道の除草作業や道脇の土の除去作業で、姿を消してしまうことも考えられます。そこで、種子を採集して実生での増殖に挑戦しました。3月23日に播種して4月10日に初出芽を確認しました。

最初に発芽した苗はある程度大きく育ったので、再生畑の空きスペースと道路脇に植え付けました。そして一株だけ自宅に残しました。

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こちらがその株です。この株がシロバナセキヤノアキチョウジかもしれないと思ったからです。

その理由は・・。

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少し分かり難いですが、セキヤノアキチョウジは花柄や花茎、葉の主脈などに紫褐色の色素があり、シロバナセキヤノアキチョウジはそれがありません。

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萼や花柄に注目してください。シロバナセキヤノアキチョウジの場合は、全体が明るい緑色です。これは他種でも、シロバナの変種や品種記載されている種に共通した特徴の一つであると認識しています。まぁ、咲いてみなければ確定できませんが・・。

シソ科ヤマハッカ属シロバナセキヤノアキチョウジ(Isodon effusus (Maxim.) H.Hara f. leucanthus (Honda) H.Hara)。

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沢山の種子を蒔きましたが、発芽率はあまり高くない印象を持ちました。果実の乾燥具合によって、発芽抑制がかかるのかもしれません。上の写真のように、今頃発芽したものもあります。ただその数は少ないので、時間差を持って抑制が解除されると考え、実生床はそのままにしてあります。


植物の保護は難しく、違う場所に移植或いは増殖苗を植えたとしても、無事でいる保証はありません。それは行政管轄のエリアであっても同様です。そこの管理者或いは行政担当窓口の考えによって、手の出せない場合や先行き不透明な事が多々あります。

厳密に考えれば問題点はいろいろ浮かびますが、奇麗ごとばかりでなくある程度柔軟な考え方もしなければ何も出来ません。その上、個人レベルでやれることは限られ、自己満足の応急措置にしかならないかもしれません。でも、嘆いてばかりで何もしないよりも良いかなと思っています。もう少し落ち着いたら、管理者さんも前向きに考えてくれているシダ植物・・ホソバショリマの保護活動にも行かなくては!

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