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2024年10月

2024年10月17日 (木)

ホトトギスの花

山野を歩く機会も少なくなり、また昔のように一人探索が主となりましたが、昨日は久々に友人と山野を歩いてとても楽しく新鮮な気持ちになれました。町内の花好きを集めて地域探索なんて楽しいかも?なんて思いました。

花が少なくなる時期だと思っていましたが、まだまだ様々な花が目を楽しませてくれました。そして目に留まったのが・・。

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この白いホトトギスの花でした。ホトトギスの花は、和名の由来となった花弁の斑点に変異が多く見比べるのも楽しいです。でも、この花は紫色の斑点が無く花弁基部の黄班以外は純白です。

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こちらは、葯がうす紫色です。私の思い違いかもしれませんが、花弁の基部が黄色ではない花を見たような記憶があります。

Ylistには、ホトトギスの品種としてシロホトトギス( f. albescens )とユキホトトギス( f. nivea)が掲載されています。そして「ユキホトトギスはシロホトトギスと区別せず」ともあります。上の白花がこの品種に相当するのか私には分かりません。

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こちらはよく見かける花です。

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中には紫の斑点が濃くなったり、このようにベタになる事もあります。

これらの花の変異(特徴)は、種子繁殖でも引き継がれるようで、周辺には似た花を複数見る事が出来ます。ただ種子繁殖ですから、親株と全く同じとは言えませんが・・。

ユリ科ホトトギス属ホトトギス(Tricyrtis hirta (Thunb.) Hook.)。

2024年10月14日 (月)

本の紹介

2023年7月末に、【月間たくさんのふしぎ「植物」をやめた植物たち】という本の紹介をしました。その本は、発売早々に売り切れてしまいましたが「たくさんのふしぎ傑作集」として再版されることになりました。

「植物」をやめた植物・・ほとんどの植物は、光合成により成長に必要な養分を自分で作り出していますが、光合成をやめて菌類から100%養分をもらって生きている植物があります。地球上には約30万種の植物が生育していると言われていますが、そのうち約1,000種は光合成をやめた植物だそうです。

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出版予定日は2024年11月8日で、現在Amazonnなどで予約受付中です。価格は税込み1,430円です。単行本となり表紙も厚くなった(ハードカバー化された)ため、雑誌だった初版発売時とは価格が上がっています。

発行所は、株式会社福音館書店です。こちらの「これから出る本」のページからも購入できます。初版年月日は、2024年11月10日となっています。Amazonnと違っていますので、申し込みの際はご確認ください。

難しい分野ですが、児童向けという事もありイラストを交えてとても分かりやすく解説されています。一般の人がなかなか出会う事の出来ない珍しい植物達がいろいろ掲載されていて、植物観察を趣味としている大人にも非常に興味深い本だと思います。管理人にとっても、思い出深い写真が幾つか掲載されています。

2024年10月 3日 (木)

やっと見つけたクロヤツシロラン

例年なら、山間地のクロヤツシロランは、花も終盤になり果柄が驚くほど伸び始める頃です。ところが、それが見当たりません・・。

今日は、未耕作畑の草を刈った後で、別の山林を調べてみました。

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探索したのはこんなスギ林です。所々に野生動物の蒐場があります。念のため、長年一人探索の相棒を務めてくれた武道具の杖(つえでなくじょうと読んでください)を持っていきました。

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シックイタケの菌糸でしょうか?

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40分ほど探して見つかったのはこの一個体だけでした。昨年沢山見つかった倒木の脇は、全然見つかりませんでした。歳と共にセンサーの感度が鈍って来たのかも?

昨年よりも更に暑い日が続いたために、塊茎が腐ってしまったのか?それとも、まだ日中は30℃を超す様な日があるので花茎が伸びて来ないのだろうか?でも、やぶ蚊の多さは例年と変わりません。

2024年10月 1日 (火)

今年も遅いアキザキヤツシロラン

土・日は、町内のお祭りの準備や片づけがありました。幸い、当初の大雨予報が外れたおかげで無事に終了しました。諸々があって遅くなってしまった植物の調査に、昨日行って来ました。

依頼を受けたのは、アキザキヤツシロランの調査です。

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やぶ蚊に刺されながら孟宗竹林内に入ると、所々でこんな光景が目に留まりました。腐生ラン(菌従属栄養植物)に興味を持つ前は「気持ち悪い!」と感じるだけでした。腐生ランは、発芽から生育まで100%菌類に栄養依存しています。写真の菌がアキザキヤツシロランの共生菌かは分かりませんが、そうだとしたらこの林内での個体数が期待できます。

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彼方此方探して見つかったのはこの蕾だけでした。昨年も、初回の探索で発見したアキザキヤツシロランは数個体だけでした。その後、複数回訪れ例年(の見頃)より一月以上遅れていることが分かりました。今年はさらに遅いような印象を持って孟宗竹林を後にしました。

草刈のボランティアに参加している富士市沼川遊歩道沿いのヒガンバナも出現が遅れて心配でした。Webニュースで、埼玉県日高市の巾着田のヒガンバナも例年に比べて遅れていることを知りました。秋に咲く花は、気温の低下を感じて開花するそうです。アキザキヤツシロランも、猛暑のせいで地上部に姿を現すのが遅れているのではないかと思います。

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