カンガレイとヒルムシロ属
湿地の植物に出会う機会は少なく、いつも興味深く見ています。カンガレイとヒルムシロ属が生えている小さな沼地がありました。
最近、ピンボケ写真が多く恐縮です。アル中で手が震えているわけではありませんよ。
水面から突き出ている棒状の茎がカンガレイです。茎は丸くなく3稜形です。よく似た種にサンカクイがあります。小穂に短い枝の付く(小穂が茎から少し離れている)のがサンカクイです。
富士山こどもの国「花の谷」に生えているのはカンガレイと教わりましたが、ボランティアで草刈していると、小穂に短い枝のある個体も見受けられました。「花の谷」には両種が生育しています。
水面を覆うように葉が浮いているのはヒルムシロ属です。ヒルムシロ属は、何種類かあるそうです。小田貫湿原に生育する種は、葉が赤みがかることが多くその特徴からフトヒルムシロ(Potamogeton fryeri A.Benn.)ではないかと思っています。ヒルムシロ属の同定には、沈水葉や果実の形状を確認する必要があるとの事で、現時点では確認できませんのでタイトルはヒルムシロ属(Potamogeton)としました。
昨日は植物園の除草作業をするつもりでしたが、急遽予定を変更して今春発見したシダ植物ホソバショリマの生育地の調査に行きました。そのついでに、鎌でススキなどのイネ科植物やササを刈り取り汗を流してきました。
発見当初は、管理者による冬の草刈でススキやササがあまり伸びておらずホソバショリマの葉が全体を覆いとても奇麗でした。昨日見た状況は、葉が変色し始めて発見時の面影はありませんでした。暖地の植物なので、静岡県東部では冬に地上部が枯れます。その兆候なのか、或いは梅雨時の雨不足や異常な高温による影響なのか分かりませんが・・。
管理者の方と相談して、今後の保護活動をお手伝いすることになりました。植物保護の第一歩は、マメな現地の観察だと思います。杉野孝雄先生が最初に県東部で発見されてから、70年くらいの歳月が経過しています。地下茎で栄養繁殖し群生する種ですが、現在でも生育地は極稀と聞いています。案外環境の変化に弱い種なのかもしれません。
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