クサギの花
草本植栽エリアの草取りをしていると、フウランやヤマユリのような芳香が漂ってきました。どちらもすでに花期は過ぎています。何だろう?
鹿柵の向こうに沢山の花をつけたクサギが目に入りました。「芳香主はこれだ!」
風の抜ける場所だったため、写真がブレてしまいました・・。
葉に独特の臭いがある事からクサギ(臭木)の和名が付けられました。でも、花は甘い香りがします。訪花昆虫は昼にアゲハチョウの仲間、そして日が暮れるとスズメガの仲間が訪れ受粉に寄与するとあります。同じくスズメガの仲間が送粉者となっているフウランの花と似た香りがすることに納得です。
シソ科クサギ属クサギ(Clerodendrum trichotomum Thunb. var. trichotomum)。旧分類体系では、クマツヅラ科とされています。
数年前、小中学生の自然観察で講師をやったことが幾度かありました。その時にクサギ(シソ科)とコクサギ(ミカン科)の葉について「臭いと思うかいい匂いと思うか?」と質問しました。すると、毎回どちらの葉もいい匂いという意見と臭いという意見がありました。感じ方は人それぞれで、決めつけてはいけない事を学びました。
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