ナギラン
今朝は6時前に家を出て、県中部某所へ行って来ました。やぶ蚊とクモの巣に悩まされながら歩いていると、ナギランが目に留まりました。
一株、二株・・この植物を知らなければ、オオバノトンボソウと間違えたかもしれません。
60cmくらいの範囲に、三株確認できました。
オオバノトンボソウより葉が固く葉柄が長いので、見慣れると花期以外でも区別出来るようになります。この植物に出会いたくて県中部の荒山を駆け巡ったことがあります。思い入れも植物の識別に役立っているようです。
この植物は静岡県において「伊豆、東部、中部、西部の記録があり、西部は各地にある。他地域は少ない。」とあります。私の住む東部では記録はあるものの未確認だったので、中部に足を延ばして初めて出会う事が出来ました。その一週間後、オオバノトンボソウが多くみられる東部某所で、花をつけたナギランに出会いました。希少植物との出会いはそんなものです。
ラン科植物は、光合成をしながらも菌類に栄養依存していることが知られています。また塵のような種子は養分を殆ど持たないため、発芽も菌類に栄養依存しています。ナギランは、立派な葉を持ち御覧のように新葉も伸びていますが、他のラン科植物に比べて菌への依存度が高く、暗い場所でも生育出来るそうです。ただ菌類が好みそうな湿潤な場所というより、乾燥気味の斜面で見ることが多いように思います。
早起きして県中部まで行った目的?それは秘密です。目的は無事達成でき、義母の笑顔を見て帰路につきました。
ラン科シュンラン属ナギラン(Cymbidium nagifolium Masam.)。
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