サカキの花
サカキは、地域の山林内でも時々見る事が出来ます。所有林に実生苗が生えていたので、採って来て裏庭に植えました。20cm程度だったその苗は、時を経て2.5mほどに育ちました。
見上げた枝に蕾がついていました。今回が初花だと思われます。
咲き始めの花・・つま先立ち片手撮りです。よく見ると裏にクモが隠れています。
花柱が長いですね。長花柱花は、自家受粉を防ぎ他家受粉を促進させる働きがあるそうです。
サカキ科サカキ属サカキ(Cleyera japonica Thunb.)。Wikipediaではモッコク科とされていますが、Ylistに倣いました。旧分類体系では、ツバキ科とされています。
奈良時代以前には、サカキ、ヒサカキ、シキミ、アセビ、ツバキなど神仏に捧げる常緑樹の総称が「サカキ」だったそうです。地域により違いがあるのかもしれませんが、現在サカキは神事に、シキミは仏事に、そしてヒサカキは両方に使われていると思います。そのように分かれたのは仏教が一般化した平安時代から中世以降で、明治時代の神仏分離令が出てから庶民の間でもこの傾向が広まったとあります。
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