イラクサとムカゴイラクサ
植物園の草本保全区では、植栽部の除草作業を手で行っています。そこに恐ろしい植物が生えています。
大きな葉の方がイラクサで、右の小さな葉の方がムカゴイラクサです。イラクサの葉は対生でムカゴイラクサの葉は互生です。どちらも棘に触れると痛い目に遭います。
イラクサの棘。
ムカゴイラクサの棘。
ムカゴイラクサの葉脇にムカゴが付き始めています。冬に地上部が枯れるため、早期にはムカゴが見られないこともあります。
こんな恐ろしい植物を食べるやつもいます。
イラクサとムカゴイラクサは、刺さっただけで痛いバラなどの棘と違い、棘にギ酸を含み(図鑑により表現が異なります)毒虫に刺されたような痛みが継続します。
イラクサ科イラクサ属イラクサ(Urtica thunbergiana Siebold et Zucc.)。
イラクサ科ムカゴイラクサ属ムカゴイラクサ(Laportea bulbifera (Siebold et Zucc.) Wedd.)。
このところ、植物園と畑の草取りが続いています。見た目地味な作業ですが、私にとっては仮払い機による草刈よりも大変です。しゃがんで立ち上がる時足腰が痛いし、草を捨て場に運ぶのも楽ではありません。それとこれからの季節は、暑さとやぶ蚊も厄介です。ただ奇麗になっていくので、達成感はあります。
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