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2024年5月

2024年5月27日 (月)

コアジサイ

ハナミョウガの花に見とれていたら、コアジサイの花が見頃でした。出不精になっている間に、季節に取り残されているような気持になりました。ピンボケ写真ですが掲載します。

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コアジサイは、他のアジサイ属と異なり装飾花がありません。小さな両性花だけの花は、どこか優しい感じがします。

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花色は個体ごとに微妙な違いがあります。中には紫の色素がない白花(シロバナコアジサイ: f. albiflora (Honda) Okuyama)を見ることもあります。

アジサイ科アジサイ属コアジサイ(Hydrangea hirta (Thunb.) Siebold et Zucc.)。

秋に愛鷹山系を歩いていると、林縁だけでなくスギやヒノキの人工林内でも、黄色く紅葉した葉が良く目につきます。

Wikipediaに気になることが書かれています。「本種は山野の自生種は珍しくないが、栽培は困難である」・・植物園植栽用に挿し木で増殖しようと思っていたのですが、どうしてでしょう?


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植物園のビオトープでも見たモリアオガエルの卵がありました。樹下の水場では孵化したオタマジャクシが沢山泳いでいました。

昨日は畑の様子見に行きたかったのですが、家族にせかされて破れた網戸の張替えをしました。その間、家の水場でヤマアカガエルが鳴いていました。カエル予報でも、天気が崩れるようです。

2024年5月23日 (木)

ハナミョウガ

ヌマトラノオの保護柵を設置した場所の近くに、ハナミョウガが咲いていたので撮ってみました。

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偽茎(葉鞘が重なり合って茎のように見える)の先に穂状にたくさんの花をつけます。

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紅色のストライプのある唇弁が奇麗な花です。

ショウガ科ハナミョウガ属ハナミョウガ(Alpinia japonica (Thunb.) Miq.)。

ついでに、あまり見ることのないショウガ科ショウガ属ショウガの花を掲載します。

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昨年、畑のショウガに蕾らしきものが出てきたので、花瓶に挿しておいたらこんな花が咲きました。珍しいでしょ?


ハナミョウガは、県内各地の低地から山地に分布とありますが、私の住む富士市では見られる場所が限られています。富士市植物仮目録(中山Ver.)にも、当初の記載から追加された場所もありますが「稀」とあります。
富士市域の分布において似たような印象を持っているのがランヨウアオイです。富士市域にも分布しますが、ハナミョウガと似た空白の場所があります。

ハナミョウガもランヨウアオイも生育地ではかなりな個体数を見る事が出来ます。ある方がギフチョウの食草としてランヨウアオイを探していました。その方がお住いの地域には「いっぱいありますよ!」と伝えましたが、半信半疑だったようです。出会えなければ、その人にとって希少種となります。

2024年5月20日 (月)

マルバウツギ

今日は、事前の予報よりずっと早く天気が回復して、もったいないような良い天気でした。打合せがあって出かけた先で、いろいろな人との繋がりが判明し、話が弾んで長居してしまいました。

家の周りでは、ヒメウツギの花が終わりマルバウツギが咲いています。萌の散歩道に咲くマルバウツギの花を見るたび、一緒に歩いた日々の事が偲ばれます。

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小雨降る中で撮ったため、こんな写真になってしまいました。
マルバウツギはウツギより葉が丸いこと、花糸に翼があって肩がなだらかなことなどの識別点があります。そして一番わかりやすいのが「花の中心部にオレンジ色の花盤が目立つ」ことです。

アジサイ科ウツギ属マルバウツギ(Deutzia scabra Thunb. var. scabra)。


昨日は、研究者より嬉しい知らせがありました。前ブログに「生育高度により別種のような印象を受ける」と書いた植物があります。その記事を見た別の研究者から「他県でも同様のことを言っていた人がいる」と聞き、静岡県内の生育地を案内しました。

それから数年後、別の目的で採取許可を取ってもらい生態サンプルを採取して研究者に送りました。そのサンプルで新たな発見があり「別種と考えられる」と連絡がありました。地域限定ならいいな・・という思いもありましたが、生育確認されたのは静岡県だけではありませんでした。長年の思いが実を結び、昨晩研究者から記載論文が送られてきました。微力なお手伝いですが、成果に結びつくと嬉しいものです。

植物名は、もう少し伏せておきます。

2024年5月 7日 (火)

ヒロハコンロンソウ

今日は予報通り一日雨で、視察予定は順延となりました。そこで、PCの整理と観察写真のまとめなどをしています。

コケイランに出会った近くで見つけた植物です。暗っぽい写真で恐縮です。

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この写真では少しわかりにくいですが、葉柄の基部に出っ張りがあります。図鑑では「葉柄基部に耳状の付属体」とあります。

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この植物は、ヒロハコンロンソウだと思います。間違っていたら教えてください。

手元にある「富士市植物仮目録2023年版(中山Ver.)」には、生育地として一個所の地域が記載されています。杉野孝雄先生の「静岡の植物図鑑」によると県内各地の山地に分布とありますが、私はこれが二回目の出会いになります。

適正な環境なら群生するタイプの植物だと思いますので、「沢山あるよ!」と言われる方が多いかもしれません。でも、私にとっては希少植物の部類に入ります。

アブラナ科タネツケバナ属ヒロハコンロンソウ(Cardamine appendiculata Franch. et Sav.)。

2024年5月 5日 (日)

コケイランと不明な植物(セリバヒエンソウ)

先日、ある場所の探索をしていてコケイランに出会いました。その後の予定もあり急ぎ足で探索しましたが、約百メートルの範囲で開花株が5株見つかりました。

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最初に見つけたのは、駐車した車の前でした。植物に興味のない嫁さんでは、指さしても気づかないかもしれません。

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こちらはスゲの生える湿地の近くです。葉が見当たりませんでした。近くに生えるサイハイランも花後に葉が枯れ、秋に新葉が姿を現します。開花株でも葉の枯れる時期に個体差があるようで、まだ青々したものもありました。同属のコハクランに比べて柔らかでシュロソウを思わせるような感じです。

静岡県内の諸先輩のWebページに掲載されているコケイランの花の唇弁は、上右の写真のように無地のものが多いと思います。ところが隣県の山で見た個体には紅紫色の斑点がありました。Wikipediaにも同様の解説がされています。

気になるのは、低山の個体は小川脇など湿り気の多い場所で見られますが、隣県の個体はススキの生える小さな山の上に生えていました。とても湿り気の多い場所というような感じではありません。もしかして変種?なんて思っています。

ラン科コケイラン属コケイラン(Oreorchis patens (Lindl.) Lindl.)。


次に行った場所で出会ったこの植物・・葉は見ていたかもしれませんが、花は初見だと思います。⇒セリバヒエンソウと教えていただきました。nohana様、有難うございました。原産地は中国で明治時代に渡来した帰化植物とありますが、研究者による逸出帰化との記述もあります。

キンポウゲ科デルフィニウム(オオヒエンソウ)属セリバヒエンソウ(Delphinium anthriscifolium Hance)。

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花には距があり、その外側には毛が生えています。少し明るい林縁に生えていました。この植物の名前がわかる方、教えてください(静岡県東部富士宮市にて撮影)。


一昨日は再生畑の未耕作エリアの草刈、今日は別の休耕畑の草刈と耕運機かけをやって来ました。休みながらゆっくりやればいいのですが、せかせかやるので流石に疲れました。性分なので仕方ありません。まだ残った作業があります。頭の痛いことです。

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