カヤランの苗再び
ツツジの枝に生えてきたカヤランの実生苗を、追跡観察してみました。
当初は、クモランの葉状体(仮称)かと思っていたカヤランの発芽間もない姿です。
こちらは、葉状体の端部から普通葉が出ています。
左には普通葉が2枚見えます。普通葉だけが2~3枚の個体を見かけますので、そのくらいまで成長すると葉状体は姿を消すようです。クモランでいえば、葉緑素を持った着生根が伸びた頃に姿を消していきます。発芽間もない苗の栄養補助器官のようなものだと思います。
右はカヤランの果実です。一般的なラン科植物の果実と違い、果皮の片側だけが裂開します。種子が飛散するころに、蕾を見ることが出来ます。沢山のカヤランの苗を見て、森町の古民家で見たフウランの実生苗を思い出しました。イヌマキの枝にびっしり生えていました。そういえば果実や種子の形態が似ています。毛糸の繊維のような種子は、風で飛ばされ樹皮に留まりやすいようです。
ラン科カヤラン属カヤラン(Thrixspermum japonicum (Miq.) Rchb.f.)。
« ヨウラクランの苗 | トップページ | キブシの花 »
「野生ラン」カテゴリの記事
- やっと見つけたクロヤツシロラン(2024.10.03)
- 今年も遅いアキザキヤツシロラン(2024.10.01)
- ナギラン(2024.08.21)
- ムカデラン開花(2024.07.30)
- タカネイチヨウラン(2024.06.23)
「草本」カテゴリの記事
- ヒガンバナとオオハンゲ(2024.09.11)
- コバノカモメヅル(2024.09.05)
- ナギラン(2024.08.21)
- マネキグサ(2024.08.18)
- キツネノカミソリ(2024.08.10)
« ヨウラクランの苗 | トップページ | キブシの花 »
コメント