ミツマタの花
29日は、委嘱を受けている不法投棄監視パトロールに行ってきました。ポイ捨てゴミばかり見ていると嫌になるので、時々近くの林内を覗いたりしています。
保管庫で眠っていた古い高倍率コンデジで、ミツマタの花を撮ってみました。手振れピンボケ写真ばかり・・カメラのせいです(笑)。
ここは、テンナンショウ属の調査を依頼されたとき偶然見つけました。林床にはヤマルリソウやアケボノソウなども生えています。この日は、近くでウグイスが鳴いていました。人と出会うこともないので、のんびり自然と触れあえます。
再生畑ではミツマタの花が咲いていましたが、この場所は比較的高所にあるので開花は少し遅くなります。
よく見ると、咲き始めたものもありました!
ミツマタの花は花弁がなく、萼筒の先端が4裂して花弁のように見えます。花の形態はかなり違いますが、カンアオイ属と同じですね。
枝が三つに分かれるのでミツマタの和名がつけられました。でも、二つ又やこのように四つ又になることも稀にあります。図鑑の解説と違うところを探していると、いろいろなことに気づくようになって植物観察が更に楽しくなります。
ミツマタは、中国、ヒマラヤ、東南アジア原産の帰化植物です。日本へは安土桃山時代~江戸時代頃渡来したとあります。富士山周辺では、栽培地の名残と思われる群落を見ることもあります。
ジンチョウゲ科ミツマタ属ミツマタ(Edgeworthia chrysantha Lindl.)。
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