キブシの花
不法投棄監視パトロールに行った林道で、キブシの花などを撮ってみました。引きこもりのような生活を続けているうちに、春爛漫の季節になっていました。
キブシは雌雄異株です。「雄花より雌花の方が短い」と図鑑の解説にあります。この写真ではちょっと比較しにくいですが、左が雄花で右が雌花です。
こちらが雄花です。黄色い葯が見えています。
こちらが雌花です。雄蕊が退化して緑色の柱頭が目立っています。
花弁を外してみました。退化した雄蕊は花柱の1/3くらいの長さしかありません。
幾つか観察してみると、花序の長さには個体差がありますので、雌雄の区別は花の中を覗いてみるのが一番だと思います。
雌雄異株の植物は、自家受粉が避けられるため、多様な遺伝子を持った子孫が残せる利点があります。同時に、近くに両種がないと種子が出来ないので子孫が増やせない欠点もあります。この場所には、雄木と雌木が混在していました。どういうシステムで、実生苗が雄と雌の木になるのか知りたいものです。
キブシ科キブシ属キブシ(Stachyurus praecox Siebold et Zucc.)。
林道から見た下界の様子です。中央右に見える山裾には富士川が流れています。ここは、ササユリの保護区から見える愛鷹山系某所になります。「そんな所に不法投棄物なんかあるのか?」・・あるのです。投棄されたものの大半は、分別してゴミ回収に出せるようなものです。わざわざ山中に持ってきて捨てる人の気持ちが理解できません。
« カヤランの苗再び | トップページ | テンナンショウ属 »
こんばんは♪
コメントは久しぶりですが、時々お邪魔はしています。
相変わらず精力的に活動されていらっしゃいますねぇ・・・。
こちらも河津桜が咲き出して、ようやく見頃になりました。
少しずつ里山徘徊?を始めています(笑)
投稿: ロココ | 2024年3月29日 (金) 20時49分
ロココさん、今晩は。
こちらのカワヅザクラは、葉に覆われています。
ソメイヨシノとマメザクラ(フジザクラ)もそろそろ咲くと思います。
いただいたコシノカンアオイの大きな花が、今年も咲いています。
昨年の内に蕾が見えるのも、地域種にない特徴です。
先生や先生のご友人の寄贈品でカンアオイの棚はいっぱいになりました。
水遣りが大変です。
投稿: やまぶどう | 2024年3月30日 (土) 18時21分