ノダフジ
山野で見るフジ属は、蔓の巻き方向で区別すると聞きました。散歩道の蔓を見ると・・。
杉野先生の静岡県の植物図鑑には「つるは左巻きに、他物に巻き付く」とあり、ヤマフジは逆巻きとあります。そして、松江の花図鑑にはノダフジは「つるの巻き上がる方向は左巻き(ねじの左巻きと同じ)(S巻き)」そして写真の解説に「蔓は左肩上がり(左巻き)」となっています。
三河の植物図鑑によるとノダフジは「右巻き(巻き上がる方向では左巻き)に巻きつく」、ヤマフジは「巻き上がる方向では右巻き」、「つるの場合の右巻き、左巻きは上から見ての状態をいうのが普通であるが、ネジと同じように考え、巻き上がる方向で、反対にいう場合もある。私の場合はネジの方向で考えてしまう。」とあります。
見る方向で変わるので、混乱してしまいますね。側面から見た文字の形でZ巻き、S巻きなんて表現もあるようです。S巻き或いは左肩上がりという表現がわかりやすいですね。
上の写真は、ノダフジ(フジ)ということになります。ところで・・。
こんな蔓がありました。両方ノダフジと思われますが、上はZ巻き?下はまっすぐに伸びていました。蔓は枝や幹に絡みついて伸びるので、樹木が枯れた場合このような変わりものの蔓が現れるのだと思います。
マメ科フジ属フジ(Wisteria floribunda (Willd.) DC)。Ylistでは、フジを標準和名、ノダフジを別名としています。
NHKのBS放送で「ワイルドライフ」をご覧になったでしょうか?「つながる小さな命たち 牧野富太郎と南方熊楠が見つめた日本の自然」・・タイトルが気になり、文句を言われながら強引に嫁の見ていたチャンネルを変えました。すると、フィールドワークの案内をしたことのある研究者が2名登場しました。後半に「菌従属栄養植物」の文字が出てきたので、もしやと思って期待をしていると、我が家にとって息子のような存在の研究者が登場しました。彼の活躍は、自分の事のように嬉しいものです。元気そうな姿を見て、嫁さんの機嫌も直っていました。
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