ムベの果実
山野を歩く機会が少なくなって、こちらのブログは更新が滞っていました。
今日は、裏の生垣を剪定しました。生け垣には、野生動物によって運ばれた種子から育ったと思われるムベが生えています。今まで花は見ても果実が生る事はありませんでした。ところが、本日1個発見しました。
アケビと同科(アケビ科)ですが、アケビは冬に落葉して果実が熟すと果皮が割れるのに対して、ムベは常緑で果皮が割れません。
生け垣などに植栽される事も多いですが、山野でも良く見かけます。静岡県植物相調査報告書によると、県内各地に分布し、東部は少ないが西部は多いというような事が書かれています。アケビよりも寒さに弱いため、西部に多いのかもしれませんね。
別の場所で撮った花を掲載します。
花は沢山つきます。雌雄同株で、同じ木にオス花とメス花が咲きます。
果実が一つしかつかなかったのは、アケビと同じく自家不和合成の植物なので、複数の株が無いと結実し難いためだと思います。挿木で増殖できるそうなので、来年枝を採って来ようと思います。種子による増殖でも、3年くらいで開花に至るようです。
アケビ科ムベ属ムベ(Stauntonia hexaphylla (Thunb.) Decne.)。別名はトキワアケビ。
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