コシオガマ
先日、林業業者さんに保護してもらったある植物の様子を見に行きました。
草が繁茂した木材搬出道を歩くと、キバナノアキギリの残り花が見られました。ここのキバナノアキギリは、他所に比べて大きめです。
すると、その隣に・・。
あれっ、ピンクのキバナノアキギリ?遠目に見ると似た形態の花なので、一瞬そう思ってしまいました。
近づいてみると、葉や花の形態が違います。コシオガマのようです。
ハマウツボ科コシオガマ属コシオガマ(Phtheirospermum japonicum (Thunb.) Kanitz)。旧分類体系では、ゴマノハグサ科とされています。
コシオガマは、半寄生植物の一年草です。来年もこの場所で見られるのでしょうか?調べてみると、宿主なしでも発芽・生存可能だそうですから、無事種子が散布されれば再会できる可能性が高いようです。
コシオガマについて調べていたら、寄生植物がどのようにして宿主の存在を認識できるのか、そのシステムに関する論文が幾つか見つかりました。以前から気になっているのは、亜高山帯のミヤマハンノキの根に寄生するオニクの事です。オニクは、一ヶ所で複数の個体が見られます。でも、沢山のミヤマハンノキがあるのに、限られた木の周辺でしか見る事が出来ません。同じミヤマハンノキでも、オニクに存在を認識させる物質の有無などが関係するのだろうか?植物の世界は、不思議がいっぱいで興味深いです。
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