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2023年9月21日 (木)

クロヤツシロランの花

今日は、久々に下界の田園地帯へ行って来ました。稲わらを貰う事になっていたのですが、なかなか取りに行けず本日早朝やっと行く事が出来ました。ギリギリセーフで、雨に濡れずに済みました。それにしても凄い雨でした。

富士市域の山間地で、クロヤツシロランの花が咲いていました。

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痛みもなく、ちょうど見頃でした。

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この花は、少し角度を変えて撮ると違った印象を受けます。アキザキヤツシロランと違い、花茎が短く地際に咲くので見つけ難いし撮り難い花です。

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この場所は、一茎に5~6個の花が見られました。栄養依存する菌糸の状態が安定しているようです。果実期には驚くほど果柄が伸びます。まとまって生えていると思って基部を見ると、一茎から複数本の果柄が伸びている事が分かります(果柄の数が開花株の個体数ではありません)。

ラン科オニノヤガラ属クロヤツシロラン(Gastrodia pubilabiata Y.Sawa)。

静岡県版RDBでは、クロヤツシロランが準絶滅危惧(NT)に指定されていますが、アキザキヤツシロランは指定がありません。県東部で見る限り、逆ではないかと思っています。日本のランハンドブックなどによると、クロヤツシロランは後で記載された種で、長年アキザキヤツシロランと混同されていたようです。手元にある目録にもそれを裏付けるような生育地情報が記録されています。

静岡県植物相調査報告書には、クロヤツシロランの生育地として遠州方面しか掲載されておりません。また生育場所として「竹林の中の腐葉土」となっています。竹林にも生えますが、県東部ではスギ・ヒノキ林に生育する個体数の方が圧倒的に多く、また常緑広葉樹林でも稀に見る事があります。

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コメント

人面花良いですね、これが撮れるのは流石ベテランです。
人面花ですからカメラ目線に付いて来ますね。
ヤツシロラン類の人面花全て撮れたらおもしろすですが。

種子が手に入れば夢ではないですが中々協力者がいませんね。
在野者と研究者の違えかもです。

菌吉良菌さま。
ヤツシロラン類の表情は個性的で面白いですね。
袈裟を着たお坊様を連想させてくれます。

花後に興味を持つ人はあまりいませんね。
研究者も散布方式の分かっている種の果実には興味を示さないようです。
行動範囲が狭いので、知人に種子採取をお願いしても聞いてもらえません。
種を蒔いて育ててみると、興味深い発見が沢山あります。

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