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2023年7月17日 (月)

ハコネクサアジサイとの再会

数年前に、愛鷹山系の林道脇でこの植物と出会いました。遠目にシモツケの花かと思って近づくと、それとは異なっていました。クサアジサイのようでしたが、葉の殆どが対生でした。

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今年も花が咲いたので撮ってみました。この個体には、装飾花がありません。神奈川県のクサアジサイ(大場達之著)には、「箱根、愛鷹山型の中には、装飾花を全く持たない株が見られる」とあります。この場所の個体は、どれも装飾花がありませんでした。

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こちらは、上記と違う場所で見付けた装飾花のある個体です。この辺りでは、装飾花のある個体は稀です。

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ところで、クサアジサイの葉は互生でハコネクサアジサイは対生とされています。冒頭に「ほとんどの葉が対生」と書きました。互生の葉が気になっていました。互生のクサアジサイも、切断された二次枝は対生になる事があるそうです。

互生葉の脇には蕾がついていました。大場先生の論文に掲載されている標本の写真にも、対生の葉の中に時々互生の部分があります。

もう一つ、クサアジサイ、ハコネクサアジサイ、ミヤマクサアジサイ(異分類)の葉が、スケッチされています。クサアジサイとハコネクサアジサイでは、葉の大きさと、鋸歯の数が異なっています。この場所の個体は、草刈りされた様子もなく鋸歯がずっと少ない事からも、ハコネクサアジサイと思われます。

アジサイ科クサアジサイ属ハコネクサアジサイ(Hydrangea alternifolia Siebold var. hakonensis (Ohba ex H.Ohba) Hasseg. et Katsuy.)。

旧分類体系のエングラーでは、Saxifragaceae(ユキノシタ科)とされています。

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コメント

優しい色のアジサイですね!
それにしても アジサイの種類の多さに 唯々驚いています!

もこままさん、お早うございます。
このアジサイ科の植物は、冬に地上部が枯れます。
地域でも、極限られた場所でしか見る事が出来ません。
花の時期に気付かなかったら、見逃していたと思います。

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