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2023年6月20日 (火)

ヒメムヨウラン

先日、亜高山帯に生育するヒメムヨウラン調査の下見に行って来ました。低域では果実期に入っていると思いますので、少し高度を上げて探索しました。

この植物は、腐生ランの中でも比較的目にする事は多いと思います。でも、年によって生育場所が変わり、沢山見られた場所でも翌年姿の見えない事があります。もしかすると、花が咲くと枯れる一回稔性?また、自動自家受粉するのか結実率は高く、果実殻の沢山ついたドライを良く見かけます。

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予想通りまだ蕾でした。花柄が横を向いていますので、もう少しで開花すると思います。

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花茎の下側から徐々に横を向いて来ます。腐生ラン(菌従属栄養植物)の出芽~開花時期に関しては、同じ場所でも結構個体差があるように思っています。

下見の時点では、開花している個体は見つかりませんでしたので、以前撮った写真を掲載します。

Ap6140050_20230620054401Gmdsc05111

花穂の色は、個体毎に様々です。右のような褐色の色素の無いものも極稀に見受けられます。

Ap6190260b

多くのラン科植物は、花柄子房が180度捻じれて唇弁が下につきますが、ヒメムヨウランの花は、花柄子房に捩れが無く唇弁が上を向いています。中にはホザキイチヨウランのように、360度捻じれて唇弁が上を向く超変り者もいます。面白いですね。

ラン科サカネラン属ヒメムヨウラン(Neottia acuminata Schltr.)。

ムヨウランの名がついていますが、ムヨウラン属(Lecanorchis)ではなくサカネラン属(Neottia)なんですね。そういえば、フタバランの仲間もサカネラン属に改められています。ヒメムヨウランとフタバラン類の繋がりが分かりました。何の事?それは秘密です。

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