タシロラン
先日、再生畑の未耕作エリアの草刈りをしていて、タシロランを切り飛ばしてしまいました。気付いたのはその1本だけでしたので、写真を撮って腊葉標本とする事にしました。
光合成をせず、100%菌類(木材腐朽菌のイタチタケなど)に栄養依存している菌従属栄養植物です。
ガラス細工のような花です。
下の方の子房は膨らんでいました。図鑑には、開花後3~4日で種子散布し・・」とあります。
ラン科トラキチラン属タシロラン(Epipogium roseum (D.Don) Lindl.)。
初めて富士市内でこの植物を見たのは、所有する別の畑でした。一昨年は、今回草刈りした再生畑でも見付けました。びっしり生えていたササを刈取り、その場所が草地になってからの事でした。大学生が卒業論文の発表用にまとめた資料の中には、隣の集落に生えていたタシロランが掲載されていました。地域でも生育地を拡大しつつあるようです。
ただ、地上に姿を現してから一週間程度で姿を消してしまう事もあるそうで、昨年見た場所でも再会のタイミングが難しい植物のようです。
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