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2023年3月20日 (月)

シロバナヒナスミレ

一昨年の春、未開花株を見てから姿が見えなくなりました。一時期は、数十個体生育していたのですが・・。環境が変わり、絶えてしまったと諦めていました。

Ap3200017

その辺りを覗いてみると、生き残っていました!

他も探そうと思ったのですが、踏みつけてしまう恐れがあるので、この株の写真を撮って止めにしました。

Ap3200018

側弁基部に毛が生えています。図鑑の解説によると、毛のない個体もあるようですが、地域で見る花はどれも毛があるように思います。

Ap3200022

横顔。距は太く短いとありますが、この花は距が少し長い・・。

スミレ科スミレ属シロバナヒナスミレ(Viola tokubuchiana Makino var. takedana (Makino) F.Maek. f. albiflora Hayashi)。タイプ標本は、高尾山で採取されたそうです。


初めてこの花に出会った頃は、まだ植物にそれほど興味を持っておりませんでした。しかも、スミレはどの種も同じに見えていました。

ある知人にシロバナヒナスミレが咲いていたと話すと、間違いではないかと言われました。そこで、大阪のスミレの会に加入しているブログ友に、鑑定をお願いしました。生体標本が届く前に、メールで送った写真を見て会員の間で話題になったそうです。「現物を見るまでもなく、シロバナヒナスミレに間違いありません。」との返信がありました。その後、実生で増やし会の仲間で大切に育てていると連絡がありました。

山野の希少な植物を採取して送るなんて!とお叱りを受けるかもしれません。右も左も分からない頃の事ですので、ご容赦ください。正直な話、昨今でも許可を取ってもらい研究者から依頼されたサンプル採集をする事もあります。いろいろな経験を経て、微力ながら地域の植物保護に目を向けるようになりました。

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