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2023年3月27日 (月)

タカオスミレ(ヒカゲスミレ)

暖かな日が続き、山間の地でもマメザクラやソメイヨシノの花が咲いています。この季節になると、諸先輩のWeb記事などを見てそわそわしていたものですが、最近ではそういう気持ちを持つ事は少なくなりました。

今日は、今年度最後の不法投棄監視パトロールに行ったついでに、少しだけ気になる場所を覗いてみました。

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落葉と似た葉色のスミレ属です。初めて出会った場所では、環境の変化で殆ど見かけなくなってしまいました。でも、この場所ではある程度個体数を見る事が出来ます。

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初期には褐色が目立ちますが、時間の経過とともに褐色は薄れて緑色になっていきます。当初は、スミレ属とは思わず褐色の葉を持つ珍しい植物という認識でした。

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葉裏は、淡緑色(白緑色)です。仕切り線の下に、「葉表の色が葉裏に透けて現れる」とあります。向かって左側の葉脈脇が少し茶褐色に見えますが、ここの個体はどれも微妙です。気にして見なければ淡緑色という表現になります。

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花期はもっと先になりますので、以前撮った写真を掲載します。

スミレ科スミレ属タカオスミレ(Viola yezoensis Maxim. f. discolor (Nakai) Hiyama ex F.Maek.)。中国名は、陰地堇菜・・薄暗く湿り気のある林下に生育する種である事が連想されます。


初めてこの植物を見た頃に図鑑やWeb記事を調べると、葉表が茶褐色で葉裏も茶褐色を帯びる(葉表の色が葉裏に透けて現れる)種がタカオスミレで、葉表だけが茶褐色で、葉裏は淡緑色の種がハグロスミレ(f. sordida Hiyama ex F.Maek.)となっていました。ところが、最新のYlistではハグロスミレはタカオスミレに含まれていますので、タイトルをタカオスミレとしました。

みんなヒカゲスミレで良いじゃないか?なんて思ってしまいます。そういえば、母種のヒカゲスミレって出会った事があったかな?

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