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2022年12月13日 (火)

フユイチゴ

雨が上がったので、萌の散歩道を歩いてみました。

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ここは、今では希少となった落葉広葉樹林です。地主さんにお願いして、植物観察目的での立ち入りやセンサーカメラの設置、そしてコナラなどの実生苗が育ちやすいように、ササ刈りをさせてもらう許可を得てあります。

林縁には・・。

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フユイチゴが、食べ頃の果実をつけていました。丈夫な茎が地上を這う匍匐性の常緑低木です。草本かと思っていたのですが、木本なんですね。トチオトメのように花托が発達したオランダイチゴ属ではなくてキイチゴ属です。

茎には毛が密生し、棘も生えています。素手で引き抜こうとすると痛い目に遭います。

よく似た種にミヤマフユイチゴがあります。県内各所で生育確認されているようですが、私の探索範囲では出会う事は稀です。

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カンアオイ属の調査に行った伊豆天城で出会ったミヤマフユイチゴです。フユイチゴと違い、葉の先端が尖っています。

バラ科キイチゴ属フユイチゴ(Rubus buergeri Miq.)。

バラ科キイチゴ属ミヤマフユイチゴ(Rubus hakonensis Franch. et Sav.)。


萌が旅立って一月半ほど経ちました。散歩道を歩くと寂しさが増してくるというよりは、瞼に浮かぶ萌の姿がより鮮明になります。十五年間一緒に歩いた散歩道を、これからも歩こうと思い時々草刈りをしています。

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