オオキジノオとキジノオシダ
図鑑には「オオキジノオは、キジノオシダに似るがより大きくなる」とあります。確かに、大きさである程度区別出来る場所もありますが、そうでない事も多々あります。草丈の大小は、生育地によっても異なるし、生育年数によっても変わって来ます。
不法投棄パトで、地域の林道を走っているとキジノオシダ属の群落がありました。
こちらは、その近くの土手で撮りました。良く見ると①オオキジノオと②キジノオシダが混生していました。草丈で区別出来ない場所です。
栄養葉を接写してみました。
オオキジノオは、羽片に短い柄があります。柄は下の方に行くほどはっきりして来ます。
キジノオシダは、「上部羽片の基部は中軸に流れ・・」とあります。羽片の基部が軸に張り付いたようになっています。
キジノオシダ科キジノオシダ属オオキジノオ(Plagiogyria euphlebia (Kunze) Mett.)。
キジノオシダ科キジノオシダ属キジノオシダ(Plagiogyria japonica Nakai)。
キジノオシダの和名は、葉の形が雉の尾に似るからだそうですが、再生畑を縄張りにしている雉を見てもあまり結びつきません。Ylistを見ると、キジノオシダ属には結構種類があるようです。伊豆には、キジノオシダによく似ていて羽片の先端だけに鋸歯のあるタカサゴキジノオシダが生育しているそうですが、まだ出会った事はありません。
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