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2022年9月14日 (水)

シュスランの花

13日は、県東部某所の植生保全エリアに行き、伐採予定樹に印をつけました。日当りを良くして希少な樹木を守るためです。参加したのは、行政担当者と地区の区長さん、そして先生と私の4名でした。

数年前から、草本エリアも含めた保護計画が進められているそうです。資料を拝見すると、希少種の移植・増殖なども視野に入れているとあり、自身が考えている保護対策と重なるところがあります。

樹木に印をつけていると・・。

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足元にシュスラン属が生えていました。当初は、シュスランかと思ったのですが、良く見ると網目模様が浮かんでいるのでベニシュスランのようです。

帰りに別の場所に立ち寄り、シュスランの花を撮りました。地域では、ベニシュスラン→ミヤマウズラ→シュスランの順で咲きます。

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二株だけ咲いていました。

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同属の中ではミヤマウズラの花と似た形態ですが、こちらは赤味を帯びています。系統的には、アケボノシュスランに最も近いそうです。アケボノシュスランは、富士市某所で生育確認していますが、前回訪問時に花茎が見当たりませんでした。

ラン科シュスラン属シュスラン(Goodyera velutina Maxim.)。

シュスラン属は、他所で見る開花株に比べて小形の葉をつけている事があります。栄養依存する菌類の状態が悪いと、植物体が小形になり開花株が激減するようです。それだけ、菌類への依存度が高いものと思われます。その疑問を持って、特殊な培地で栽培実験した事があります。何時の日か「権兵衛の種蒔き日記」に掲載しようと思っています。


今迄、自然保全に関わる行政担当者と話す機会は殆どありませんでした。たまにあっても、暖簾に腕押しで提言を理解してもらえません。それは担当者の前向きさが足りないからだと思います。もちろん、行政部署の考え方もあるでしょうが、せめて提言している問題点くらいは頭の片隅に入れてもらいたいと常々思っていました。この日出会った担当者は、とても熱心に話を聞いてくれました。こういう人がいる部署なら、微力ながらお手伝いした甲斐もあります。

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