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2022年9月 3日 (土)

植物園保護林の植物

造成中の植物園の一角に、広葉樹優先の保護林があります。この場所は、自生していた植物の保護を目的とし、基本的に他所からの導入種を植えないものとしています。

まだ関わって2年程度ですが、季節を変えて調査し、気付いた植物の目録を作成しています。種名の分からないものは、写真を撮って識者の方に識別してもらっています。

この日は、新たにアキノギンリョウソウ/ギンリョウソウモドキを見付けました。

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確認出来たのはこの一個体だけでしたが、予期せぬ嬉しい出会いでした。

ツツジ科シャクジョウソウ属ギンリョウソウモドキ(Monotropa uniflora L.)。旧分類体系では、シャクジョウソウ科やイチヤクソウ科とされていました。

この日気になった他の植物も、少しだけ撮ってみました。

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こちらは、キンランでしょうか?アルビノに近いものを見た事はありますが、このような綺麗な斑入りは初めて出会いました。丈夫なシカ柵に囲まれた保全林でなければ、直ぐに連れ去られてしまう事でしょう。

キンラン、ギンラン、ササバギンランなどのキンラン属は、自ら光合成をしながら、コナラなどが光合成で得た養分を貰って生活する菌類にも栄養依存しているそうです。特にこのような斑入りの個体は、菌類への栄養依存度が高いものと思われます。持ち帰っても、通常の栽培技術ではやがて枯れてしまう事でしょう。

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こちらは、ランヨウアオイです。鉾のような葉をイメージしていると、これは違うかな?なんて思ってしまいますが、花を確認してあります。この地域に生育する種としては、ランヨウアオイ、カギガタアオイ、カンアオイなどがあります。その中で一番葉が薄い事も識別点になります。

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最後にイヌゴマです。保全用通路に生えているので、絶やさないように浅刈りしています。


昨年のカシノナガキクイムシの大発生による食害で、この保護林でも立ち枯れが目立ちます。枯れが進み、枝が落ちたり幹が倒壊し始めました。この日も、各所に落下物があり、シカ柵に被さっているものもありました。立ち枯れ木の近くを歩く時は、注意しないと危険です。

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