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2022年8月 9日 (火)

ヤクシマヒメアリドオシラン(市境)

今春、ヤクシマヒメアリドオシランと思われる葉を、ある林内で確認していました。良く似たハクウンランやオオハクウンランとの識別は、花を見る事です。少し遅いかと思いつつ、昨日の朝現地に向かいました。

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エリアに対しての個体数の多さや栄養繁殖株の塊が見られる事から、ヤクシマヒメアリドオシランではないかと思っていました。唇弁の裾が斜めに切れ込んでいるので間違いないようです。

気になったのは、最初に発見した別の場所の個体に比べて花茎が短い事です。間伐により林床の日当りが良くなったため、土壌湿度が保ち難くなった事が原因でしょうか?

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このエリアには、斑入り葉の個体が結構ありました。斑入り葉の個体が多い生育地は、共生菌の状態が良い(安定している)ところだと思っています。斑入り葉が殆ど見られない生育地もあります。

ところで・・。

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この左右の葉の大きさの違いが気になっていました。他所と違い、この場所には大きな葉の個体が比較的見られます。もしかしたらこれが、ハクウンランかオオハクウンランではないかと思っていました。でも、唇弁の裾が斜めでは無く平らになっているハクウンランの花は見られませんでした。

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ただ、大きな葉の個体には花茎が見られません。混生地の場合、ハクウンランの方が幾分遅れて咲きますが、この時期に花茎が見られないのは開花株ではないという事になります。この大きな葉の個体も、ヤクシマヒメアリドオシランかもしれません。

大きな葉は、単体で生えている事が多いので、その事からもハクウンランかと思っていました。

ラン科オオギミラン属ヤクシマヒメアリドオシラン(Odontochilus yakushimensis (Yamam.) T.Yukawa)。


昨日は別の場所にも廻ってから帰宅しました。サンプルなどを整理していると、驚くような豪雨になりました。雨水の貯水タンクがあっという間にあふれました。帰宅がもう少し遅れていたら、びしょ濡れだった事でしょう。最近の雨は恐ろしいですね。

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