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2022年8月25日 (木)

富士市のホドイモ

昨日は、不法投棄監視パトロールに行って来ました。そのルートで、ホドイモらしき葉を見付けてありましたので、再確認して来ました。

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花が咲いていました。ホドイモに間違いありません!せっかく良い形の花房を撮ったのに、ピンボケしてしまいました。

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良い色合いの花だと思います。それにしても複雑な構造をしていますね。

数年前、丹沢の師匠から頂いた塊茎を植えて育てています。畑に直植すると、びっくりするくらい根が伸びて、とんでもないところから蔓が伸びて来ます。肥料袋に植えるか、鉢底から根が伸びないような工夫が必要です。

同じくマメ科植物のヤブマメは、地上部に節果をつけ地中に閉鎖花をつけます。閉鎖花は一つの大きな種子になります。これがホドイモの塊茎に当たると考えれば、似た生態を持っています。窒素分を宿主に供給する根粒菌の存在を含めて、マメ科植物の生態も興味深いですね。

ところでこの植物は、なかなか果実が生りません。師匠もその事に触れていたと思います。今回発見した自生地で花を観察してみましたが、結実したと思われるものは、この日見つかりませんでした。特殊な花の構造故送粉者がいないのか、或いは土壌栄養が不足しているのか分かりません。次回パトでも果実を探してみようと思っています。

マメ科ホドイモ属ホドイモ(Apios fortunei Maxim.)。

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コメント

9月末頃再度訪れてみて下さい。青い結実鞘が見つかるかもです。
11月末には藤の鞘の様に固くなるので採取出来ます。種を蒔いて
翌年開花しました。全くの白花です。けれどもその翌年は元に戻って
山の花色になりました。非常に不思議ですが試してください。

追件
別の件でメ-ルいたします。

丹沢の種播き権兵衛さん、お早うございます。
有難うございます。
今迄、花が咲いても結実しませんでした。
何とか果実を見付けて、実生栽培してみます。
種から育てるのは面白いですね。

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