オオハンゲ
富士市域で初めてこの植物を見付けた時は、葉が似ている事からムサシアブミかと思いました(比較すると、ムサシアブミよりも小形)。花期に行くと、カラスビシャクのような花が咲いていました。
この植物がオオハンゲだと知ってから、県中部でも出会う事が出来ました。図鑑によると、本州中部地方以西に生育とあります。ムサシアブミと同じく、温暖化によりエリアを広げているのかもしれません。
髭のような付属体は真っすぐに伸びていますが、やがて左のように黄色くなって垂れ下がります。ウラシマソウの付属体は、主要な送粉者を呼び寄せる役目をしている事が分かったそうです。似た付属体を持つ、カラスビシャクやオオハンゲもそうなのだろうか?
この植物は発芽率が高いようで、以前見た時は沢山の幼苗が見られました。ただ、乾燥に弱いのか姿を消している個所もあります。また、カラスビシャクや園芸栽培されているニオイハンゲなどのように、ムカゴはつけないようです。
サトイモ科ハンゲ属オオハンゲ(Pinellia tripartita (Blume) Schott)。
明日は、町内会長経由で植物研究者の案内を頼まれました。主目的がはっきりしませんが、少しでも地域の植物研究の役に立てればと思い、依頼を受ける事にしました。心配半分、楽しみ半分です。
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