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2022年4月 6日 (水)

静岡県東部のカギガタアオイ再び

静岡県におけるカギガタアオイの主産地は、中・西部です。稀な東部の産地を再訪しました。

Aimg_8423

こんな、急勾配の尾根に生育しています。前回もそうですが、林道が極狭い事もあり、もう再訪する事は無いだろうと思いつつ上りました。

Aimg_8421

食痕のある葉は、昨年からの古葉です。右の2枚が新葉です。

Aimg_8422Aimg_8441

こちらは両方とも新葉のようです。昨年、12月下旬に訪問した時に比べて、ずっと葉数(個体数)が多く見られました。過酷な環境に生育するカンアオイ属は、その名に反して冬に葉を落とす事もあり、春になって新葉が姿を現します。

本葉をつけた小さな個体も、沢山見る事が出来ました。実生苗が育っているようで、安心しました。

Ap4050002Ap4050007

こちらにも、子葉をつけた実生苗が生えていました。これは、萎れた萼筒に包まれた種子が、アリなどの種子散布者に運ばれず親株の根元で発芽したものだと思います。

右の写真に、昨年秋に咲いた花が写っています。この花の種子が熟し、発芽してこのような子葉を展開するのは、来年の春になると思われます。

Ap4050003

昨年、初めてカンアオイ属の種子を蒔いて、今年子葉が展開して来ました。その経験が無かったら、これがカンアオイ属の子葉(双葉)だとは思わなかった事でしょう。

ウマノスズクサ科カンアオイ属カギガタアオイ(Asarum curvistigma F.Maek.)。

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