富士市西端の植物
森林管理者さんから、セリバオウレンの新たな生育地が見つかったとの連絡をいただき、様子見に行って来ました。
既に搬出道で二分されていましたが、花を見てそれと気がついたようです。落下した枝などを除去して来ました。
キンポウゲ科オウレン属セリバオウレン(Coptis japonica (Thunb.) Makino var. major (Miq.) Satake)。
ついでに周辺を探索すると・・。
固まって生えている事と個体数が多い事から、ヤクシマヒメアリドオシランではないかと思います。ただ、我が家の近くで見る個体より葉が大きいような気がします。花期に再調査予定です。
このエリアは、我が家の周りでは見られない植物がいろいろ生育しています。
ハナミョウガの果実です。この辺りでは、何処でも見かけます。
ショウガ科ハナミョウガ属ハナミョウガ(Alpinia japonica (Thunb.) Miq.)。
フウトウカズラも各所に生育しています。伊豆や県中部以西では良く見かけますが、富士市域周辺ではこの辺りしか見られません。
コショウ科コショウ属フウトウカズラ(Piper kadsura (Choisy) Ohwi)。
ここ数年、各所でスギ・ヒノキの人工林の間伐や全伐作業が行われています。搬出作業道が作られたり、伐倒により光条件が変化して、林床の植物が姿を消していく事も少なくありません。それを憂えているだけでなく、守りたい植物に気がついたら森林業者さんにお願いしてみましょう!地主さんとの契約内容に基づき作業していますので、伐採を止めるわけにはいきませんが、可能な範囲で気を使ってくれると思います。見た目は厳つい職人さんも、ちゃんと話を聞いてくれました。
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