北東限のカギガタアオイ
カギガタアオイのタイプ産地は秋葉山で、主として静岡県中・西部で生育が確認されています。県内分布の北東限として、東部某所にも生育していますので、そこを探索して来ました。
狭い林道脇に車を止めて、写真のような斜面を登りました。この辺りから始まり、更に急勾配の場所に生育していました。カギガタアオイは尾根に生育すると聞きましたが、県東部で初めて見た場所ではそんな印象を受けませんでした。でも、この場所なら納得出来ます。
葉表の模様もいろいろです。無地や亀甲模様もありますが、ここでは確認出来ませんでした。
開花時期は、9(10)~11月です。口環(萼筒入口の環状の鍔)の周囲に、隆起した白い皴状の襞があります。この部分を見ると、アマギカンアオイの花に似ています。
そして一番の特徴は、外側に曲がった花柱の先端です。
県内に生育する種でも、各々の地域で形態に変化があります。そういう事を知ると、ますます沼にはまっていきます。
ウマノスズクサ科カンアオイ属カギガタアオイ(Asarum curvistigma F.Maek.)。
« カエデ属苗の紅葉 | トップページ | 食痕のあるカヤラン »
「草本」カテゴリの記事
- シロバナセキヤノアキチョウジ再び(2025.10.24)
- コカモメヅルとコバノカモメヅル(2025.10.18)
- カラムシとラミーカミキリ(2025.10.09)
- シュロソウとマルバルコウの花(2025.10.02)
- ヒガンバナと十日後のシュスラン(2025.09.17)









コメント