オトメアオイ
不法投棄監視パトロールのついでに、オトメアオイの調査をして来ました。地域では、極狭い範囲で複数個所見る事が出来ます。
雲紋と亀甲の葉ですが、どちらもオトメアオイです。カンアオイも似た葉をつけるため、葉での区別は出来ません。
大きな葉を捲ると、丸みを帯びたとても小さな葉が隠れていました。これは実生苗です。アリなどに運ばれると言われていますが、腐った萼筒に包まれて親株の近くで発芽するものが多いようです。小集団が広がって行かないのは、そのためだと思います。
右に写っているヒノキの球果と比べてみてください。実生苗は、他の種でもこのように丸みを帯びています。
ゼニバサイシンに似た葉ですね。萼筒が割れていましたが、花が残っていました。オトメアオイは、夏に咲き翌年まで残っていますので、この時期は晩秋に咲くカンアオイの花と両方を見る事が出来ます。萼裂片基部の括れの有無で区別しますが、オトメアオイは円筒形に近く、カンアオイはラッパ状といった感じです。
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