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2021年10月

2021年10月27日 (水)

カンアオイ探索(10月下旬)

山野を歩く事が少なくなって来た昨今ですが、カンアオイ属に関しては時間のある時に探索を続けています。

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自力探索レーダーを駆使して、こんな場所を調べて来ました。

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この日、一番多く見る事が出来た(咲き始めと思われる)花です。萼裂片基部が軽く括れていて、オトメ系の花のようです。秋に咲くオトメ系の花・・ズソウカンアオイだと思います。間違っていたら教えてください。

ウマノスズクサ科カンアオイ属ズソウカンアオイ(Asarum savatieri (Franch.) F.Maek. subsp. pseudosavatieri (F.Maek.) T.Sugaw. var. pseudosavatieri (F.Maek.) T.Sugaw.)。

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暗紫色で少し長めの萼筒と黄色味を帯びた小さな萼裂片・・もしかしたら!!

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スギの葉などを除けてみました。シイノミカンアオイだ!

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萼裂片基部が強く括れていて、小さな三角状卵形の萼裂片が独特の形です。開花時期は、6~9月とあります。当然10月下旬でも花が残っているはずです。でも、この場所では、この一個体しか花を見る事が出来ませんでした。

ウマノスズクサ科カンアオイ属シイノミカンアオイ(Asarum savatieri var.furusei)。


シイノミカンアオイは、アシタカカンアオイと同じく、Ylistに掲載されておりません。県西部に見られるヒメカンアオイ系も幾つかの和名がつけられていますが、Ylistに掲載されていないものがあります。マイナーな専門誌に記載されたからか、或いは未記載なのだろうか?

駆け出しの私には、花を見ても識別に悩む種がいろいろあります。でも、シイノミカンアオイは形態的に識別しやすい種だと思います。

2021年10月25日 (月)

不明のキノコ(ヒラフスベ)

萌の散歩道に、見慣れないキノコが生えていました。

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袋状に見えます。樹種はシイの仲間だと思います。

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汗をかいていました。乳液のような感じです。

大きいものは、握り拳くらいです。このキノコは何でしょう?

ヒラフスベ(アイカワタケ)と教えて頂きました。11月中旬には、萎びて所々黒っぽくなっていました。

2021年10月21日 (木)

エンシュウハグマ(県中部)

静岡県では、中部・西部に分布します。伊豆天城にも生育するようですが、稀とあります。私の住む東部では、芝川など一部の地域で生育確認記録はありますが現存するか不明です。

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淡いピンクが良いですね。最初この場所で見た時、白花と淡いピンクの花があるのかと思っていました。でも、昨年も今年もみんな淡いピンクでした。最初白っぽくても、経過時間によって淡いピンクに染まるのかもしれません。キッコウハグマと同じく、頭花は3個の筒状花からなっています。

キク科モミジハグマ属エンシュウハグマ(Ainsliaea dissecta Franch. et Sav.)。

2021年10月17日 (日)

ススキに隠れて咲く花(ウメバチソウとセンブリ)

15日は、富士山こどもの国の再開日だったので、久々に花の谷の草刈りに行って来ました。

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ススキを切り詰めていると、地際に白い小さな花が目につきました。ウメバチソウとセンブリです。

【ウメバチソウ】

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かなり前に花を見ましたが、今を盛りと咲いていました。思っていたより長く楽しめるようです。今年は、地域の渓谷に咲く同属のシラヒゲソウを見に行けませんでした。渓流を遡行して2時間くらいかかるので、年を重ねる毎に遠くなっていきます。

ニシキギ科ウメバチソウ属ウメバチソウ(Parnassia palustris L. var. palustris)。

【センブリ】

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センブリの花冠は5裂とありますが、同属のアケボノソウと同じく4裂のものも普通に見受けられます。

また、裂片の数は葯の数と同じになります。面白いですね。帰り頃には、花が閉じていました。

リンドウ科センブリ属センブリ(Swertia japonica (Schult.) Makino)。


花の谷では、ヤマラッキョウが沢山咲いていました。その他、アキノキリンソウ、リンドウ、セキヤノアキチョウジ、シロヨメナ、ノコンギクなども見頃でした。また、アサマフウロやカワラナデシコの咲き残りも見られました。平日は、来園者も少なくのんびり散策が出来ます。

2021年10月12日 (火)

シロバナミゾソバ

隠れ里のような再生畑②の入り口に、ミゾソバが生えます。茎が伸び始めた頃、シカに食べられてしまいましたが、復活して花を咲かせていました。

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ここのミゾソバには、全て白い花が咲きます。良く見ると、蕾の先端がほんのりピンクに染まっていますが、まぁ、品種のシロバナミゾソバと言う事で・・。

山地の林内の日陰に生えるヤマミゾソバも白い花を咲かせるそうですが、葉の形だけでなく花柄の赤い腺毛や葉柄の翼などからも、ミゾソバの白花品と思います。

タデ科イヌタデ属シロバナミゾソバ(Persicaria thunbergii (Siebold et Zucc.) H.Gross form. albiflora (Honda) Yonek.)。

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こちらは、通常のミゾソバです。茎も赤味を帯びています。

タデ科イヌタデ属ミゾソバ(Persicaria thunbergii (Sieb. et Zucc.) H. Gross)。


植物園のビオトープに、ミゾソバが繁茂して困っています。ミゾソバは多年草かと思っていたのですが一年草との事なので、種子を落とさないようにすれば駆除できると考えました。ところが、あるWebページに「ミゾソバは、地中枝を伸ばし閉鎖果をつけ、地中の閉鎖果の方が大きい」とあります。ヤブマメに似ていますね。マメに引き抜くしかないかな・・。

2021年10月 7日 (木)

ツリバナの果実とクロツリバナの花

不法投棄監視パトロールの報告書などを作成しながら、PC内の写真整理を行いました。

ツリバナの果実の写真を見ていて、以前撮った変わった花色のツリバナを思い出しました。

【ツリバナの果実】

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同じニシキギ科のマユミの果実が4裂するのに対して、ツリバナは5裂します。

ニシキギ科ニシキギ属ツリバナ(Euonymus oxyphyllus Miq. var. oxyphyllus)。

【クロツリバナの花】

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ツリバナの花は、黄緑色とあります。ところが、富士市某所にこのような暗紫色の花が咲いていました。別の植物かと思い果実期に見に行くと、ツリバナと似た果実が生っていました。

最近になって、この植物がクロツリバナ(ムラサキツリバナ)である事を知りました。

ニシキギ科ニシキギ属クロツリバナ(Euonymus tricarpus Koidz.)。

2021年10月 5日 (火)

ホシアサガオとマルバルコウソウと不明な植物(引佐町)

引佐湖の近くに、ホシアサガオとマルバルコウソウが並んで咲いていたので、撮ってみました。

【ホシアサガオ】

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何処にピントを合わせたのでしょう?困ったものだ・・。

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富士市の田園地帯には、ホシアサガオとマメアサガオが絡み合って咲いている所があります。両者は良く似ていますが、一般的にマメアサガオは白花で、葯が紅紫色です。稀に紅花のマメアサガオもあるそうですが、私はまだ出会った事がありません。

ヒルガオ科サツマイモ属ホシアサガオ(Ipomoea triloba L.)。

【マルバルコウ】

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再生畑①には、このマルバルコウ(マルバルコウソウ)が咲きます。そして、我が家の庭にはルコウソウが咲き、義母の家の庭には両方の交配種ハゴロモルコウが咲いています。何れも綺麗なので、除草せずに置いています。

ヒルガオ科サツマイモ属マルバルコウ(Ipomoea coccinea L.)。

【不明な植物】

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この植物の和名が分かる方、教えてください。

左は、スギに似た針葉樹と思われます。針のような葉が、スギよりもずっと短く、遠くから見るとコウヤマキのような感じです。

右は、アザミの仲間だと思います。静岡県西部には、スズカアザミが生育するそうですが、この個体は葉が深裂しておりません。以前、森町の小國神社でもこれとそっくりな植物を見ました。

2021年10月 1日 (金)

シモバシラ

遠目に見て、テンニンソウの花かと思って近づくと、シモバシラでした。

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花は一方に偏って咲きます。主茎は横になっていましたが、葉腋から伸びた何本かの花序軸はまっすぐに伸びて、花を咲かせていました。

シソ科シモバシラ属シモバシラ(Keiskea japonica Miq.)。

NHK趣味の園芸を見ていたら、コスモスの栽培法について興味深い解説をされていました。植物は頂芽優性で、先端の芽が下の脇芽より優先して伸びます。ところが、茎が横倒しになるとどの葉腋からも芽が伸びて花を咲かせるそうです。横倒しになったサワトラノオも、そのまま置くと葉腋からの複数の花序が短く伸び、花を咲かせていました。植物の生態を熟知しての園芸分野も、奥深いものがありますね。


ある植物の救済に行って来ました。その場所での移植と他所への移植・・両方を試みる事にしました。樹木の伐倒などにより、環境が大きく変わる人工林での植物の保護は、いろいろ難しい問題があります。他所への移植や自生地分散を否定する人もいますが、それを視野に入れないと守れない事の方が多いと思います。

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