カゲロウラン復活
家の近くで見付けた三個体のカゲロウラン・・シカのたまり場になっていたので、別の場所へ移植しました。
発見したのは果実期でした。
移植後は、このように元気に育っていました。
そして、昨年は無事に花を咲かせました。
ところが、今冬は例年よりも寒い日が数日あり、種子散布後地上部が凍みて枯れてしまいました。暖かい地域が本来の生育地である事を考慮して、発見場所よりも少し高度の低い所に移植したのですが・・。
先日見に行くと、新芽が出現していました!地中の根茎が、生きていたようです。無事で良かった!
ラン科キヌラン属カゲロウラン(Zeuxine agyokuana Fukuy.)。ヒメノヤガラ属(Hetaeria)とする見解もありますが、日本のランハンドブック①に倣いました。
発見当時の葉と、移植後の葉の違いなどから、冬に地上部が枯れ根茎だけが生き残り、また新芽が伸びるというサイクルを繰り返していたのかもしれません。
県中部へ、今春ハルザキヤツシロランを見に行った折、カゲロウランが生育していたという場所を教えてもらいましたが、姿が見えませんでした。凍み枯れる限界を超えたものは、地下茎だけになって生き残って来たのではないでしょうか?
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