サイハイラン
昨日は、植物園の草刈りをして来ました。一人作業は、休みなしで行うのでとても疲れます。
各所でサイハイランの花が咲いていたので、受粉をして来ました。
見方によっては、不気味な感もあります。萼片や側花弁が赤味がかった花も、このエリアで見る事が出来ました。この時期に葉は枯れはじめ、秋口に新しい葉が出て来ます。
黄色い花粉塊を包む葯帽がある花と無い花です。葯帽の中には、老眼に優しくないとても小さな花粉塊が左右2個ずつ、計4個入っています。
左の花には、葯帽がついたままの花粉塊が、二セット付着していました。訪花昆虫によるものだと思います。右の花は、少し花柄子房が膨らんでいます。既に受粉したようです。
ラン科サイハイラン属サイハイラン(Cremastra appendiculata (D.Don) Makino var. variabilis (Blume) I.D.Lund)。
研究者から依頼されて、実験用の種子を採るために人工受粉する事があります。また、ラン科の希少種に関しては、種の保存目的で自主的に人工授粉しています。同じラン科でも、花粉塊の位置やその粘性、柱頭の位置などが様々で、初めて受粉する時は戸惑います。
最近のコメント