フジキクザクラ
昨年、初めて八重咲のマメザクラ(フジザクラ)を見ました。写真を撮り忘れたので、開花時期を教えてもらい行って来ました。
原木は、現在大石寺境内にあって、富士宮市の天然記念物に指定されているそうです。この日は、それ以外の3ヶ所で観察して来ました。
【第一の場所】
咲いていました!でも、基本種のマメザクラに比べて花が少ない?
接写してみました。花だけ見ると、八重咲の枝垂桜かと思ってしまいます。
【第二の場所】
こちらが、この日見たいちばん古い木です。上の場所よりも、少し開花が遅れています。花は一気に咲かず、ポツポツ咲くのも基本種との違いのようです。
【第三の場所】
こちらは、まだ咲いていませんでした。
マメザクラは、低山から亜高山帯低域辺りでも見る事があります。それにしても、同じくらいの標高に生える基本種が散り始めたものもあるというのに、まだ蕾ばかりというのに驚かされました。
和名は、日蓮正宗総本山大石寺六十六世日達上人により命名されたそうです。「花弁は、20枚~400枚まで変化し、三段咲の花も見られる」とあります。遅く咲く花ほど、花弁数が多くなると教えてもらいました。
バラ科サクラ属フジキクザクラ(Cerasus incisa (Thunb.) Loisel. var. incisa f. chrysantha H.Ohba)。synonym:(Prunus incisa Thunb. f. plenissima S.Watan.)。
天子ヶ岳で発見されたこのサクラは、富士宮市在住の渡邊定元先生により記載(学会発表)されました。当時は、西欧や北米に倣ってサクラ類をスモモ属(Prunus)としていましたが、現在はサクラ属(Cerasus)に分類するのが主流となっているため、Ylist標準学名はCerasus incisaで掲載されています。
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