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2021年3月

2021年3月31日 (水)

スギ・ヒノキ林の中のスミレ②

続きです。花を接写してみました。

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同じタチツボスミレでも花色に変異が多く、この辺りでは花色の濃いものや赤味を帯びたものを良く見かけます。

白い花をつけるタチツボスミレには、写真のオトメスミレとシロバナタチツボスミレがあります。距や萼そして花柄に、紫褐色の色素の残る方がオトメスミレで、距は白か淡い緑色を帯び、萼や花柄が緑色のものがシロバナタチツボスミレです。後者は地域ではなかなかお目にかかれません。私はまだ二ヶ所でしか見た事がありません。

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ニオイタチツボスミレです。花柄には細かい毛が生えています。また、唇弁基部に頬紅のようなピンク色が見えます。図鑑に掲載された写真にはピンク色はありませんが、ここの個体はどれも頬紅をぬっていました。

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更に奥へ進んだ沢筋周辺には、ナガバノスミレサイシンやセントウソウが沢山見られました。

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最後にエイザンスミレの花と、アカネスミレの蕾です。


この場所へは、翌日足が痛くなるくらい歩きました。山野を歩き始めた頃は、気になれば一人でどこへでも入って行きました。あの頃の体力はありませんが、当時のワクワクした気持ちを少し思い出しました。

スギ・ヒノキ林の中のスミレ①

不法投棄監視パトロールのついでに、探索した林内で出会ったスミレを集めてみました。

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日当りの良い場所から薄暗い林内まで、タチツボスミレは環境順応性の高い植物のようです。右の写真の白い花は、オトメスミレ(タチツボスミレの白花品)です。

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この辺りでは比較的レアな、ニオイタチツボスミレが咲いていました。葉だけなのはヒナスミレのようです。

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この独特の形の葉のスミレは、コミヤマスミレだと思います。初めての出会いは、茶色い葉の個体でした。この場所では、左右が棲み分けており、各々かなりな個体数がありました。

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エイザンスミレにアカネスミレでしょうか?


私は、スミレの識別が苦手です。当初の興味の対象が、ラン科や腐生植物、寄生植物などの変わった生態の植物だったからかもしれません。図鑑を見ると、似た花ばかりで頭が痛くなります。名前が間違っていたら教えてください。

2021年3月27日 (土)

ツタバウンラン

先生宅の擁壁に、ツタバウンランが生えていたので撮ってみました。

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同属のマツバウンランは、我が家の周りでも良く見かけますが、ツタバウンランは今のところ比較的レアです。ヨーロッパ、地中海沿岸原産の帰化植物で、1912年に園芸植物として導入されたものが、野生化して全国に広がったそうです。

寒さに強い植物のようで、御殿場市でも見た事があります。花の横顔を撮りませんでしたが、短い距があります。

オオバコ科ツタバウンラン属ツタバウンラン(Cymbalaria muralis G.Gaertn., B.Mey. et Scherb.)。旧分類体系では、ゴマノハグサ科とされていました。

2021年3月21日 (日)

イヌガヤとキブシの花

今日は、一日雨降りでした。また雑草の伸びが加速する事でしょう。憂鬱です。

先日、植物園に行った時、イヌガヤとキブシの花が咲いていたので、撮ってみました。

【イヌガヤ】

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初めてイヌガヤの花を見ました。イヌガヤは雌雄異株です。「雌花は薄緑色で枝先に1~2輪、雄花は肌色で、前年伸びた葉の基部に密生する」とありますので、この木は雄木のようです。

再生畑②の近くに雌木がありますが、花を撮るには高すぎます。でも、何とかして雌花も観察してみたい。

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3月22日、雌花が撮れたので追加します。同じく枝先につく新芽に比べて小さい事も、探すポイントになります。

イチイ科イヌガヤ属イヌガヤ(Cephalotaxus harringtonia (Knight ex Forbes) K.Koch var. harringtonia)。

【キブシ】

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キブシも雌雄異株です。雄花序は長く、雌花序は短い・・と思っていたのですが、良く見ると同じ木に咲いていました。花の中を覗くと、どちらもオシベが退化しておりません。雄花序のようです。

雌花序はオシベが退化していて、雄花序に比べて花が疎らで緑っぽく感じます。

キブシ科キブシ属キブシ(Stachyurus praecox Siebold et Zucc.)。


植物園の湿地に植えた、ミツガシワの芽が伸び始めていました。昨年見付けたシロバナタチツボスミレも、蕾が姿を現していましたので、除草されないように表示をして来ました。同じく白い花を咲かせる、オトメスミレには比較的出会えますが、シロバナタチツボスミレはなかなか出会えません。

2021年3月19日 (金)

カタクリ

植物園へ行くルートの一つに、カタクリの保護林があります。そろそろ咲く頃だと思い、覗いて見ました。

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手入れされた林床には、沢山のカタクリが生育しています。まだ蕾のものも結構ありますが、咲いている個体もありました。

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この日は天気が良く、花被片が反り返っていました。

ユリ科カタクリ属カタクリ(Erythronium japonicum Decne.)。

中国名は、豬牙花・・中国名は、なるほどと思える命名が多いと思います。


伊豆を除く県内各地の記録がありますが、現存する生育地は限られています。各地の保護エリアを見ると、驚くほど群生しています。環境が合い採取される事が無ければ、増え易い植物だと思われます。ただ、発芽から開花まで8年くらいかかるそうですから、民間有志による保護活動は根気のいる大変な作業だと思います。

2021年3月17日 (水)

ヤマナシ

以前、川上犬に会いに行った長野県で、ヤマナシの木を見ました。その後、TVドラマで、「獣医ドリトル」というTVドラマが放送され、オープニング画面にその木が登場したのを見て感激しました。Gyaoで、「獣医ドリトル」が放送されていたので、思い出して記事を書きました。

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樹勢は芳しくなく、枯れた枝が目につきました。まだ無事でいるのだろうか?

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他の場所にもありました。この辺りは多いのかもしれない・・。

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花をズームしてみました。当時は、今以上にピンボケが激しくてお恥ずかしい・・。

バラ科ナシ属ヤマナシ(Pyrus pyrifolia (Burm.f.) Nakai)。中国名は、沙梨・・小さなナシという意味だそうです。


ずっと昔、地域の落葉広葉樹林で、種名は分かりませんが、小さなナシのような果実が生る木を見た事があります。2020年版の静岡県植物目録を見ると、バラ科のところにヤマナシが見つかりませんでした。ナシ属(Pyrus)で見ても、アオナシしか掲載されておりません。でも、植物相調査報告書には、伊豆、中部、遠州(西部)、そして東部(裾野市十里木など)の記録があります。どうなっているのでしょう?

2021年3月11日 (木)

植物園の圃場

植物園の湿地エリアに、ミツガシワを植えて来ました。ミツガシワの根はとても長く絡み合っていて、切り分けないと持ち上がらないくらいでした。かなり個体数がありましたので、開花が楽しみです。

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我が家のミニビオトープで栽培していた、アサザとヒツジグサも植えて来ました。ずっと広くて良い環境なので、大きく成長してくれると思います。

圃場の様子を少し掲載します。

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圃場には、新たな桜の苗木が植えられていました。この場所で、園内への移植を待ちます。既に植えられたものも含めると、かなりな本数になります。まだ幼木なので、見頃になるのはずっと先になりますが、その時期を想像しながら見守るのも楽しいです。

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カワヅザクラやシュゼンジザクラなど、早咲きの桜は葉が展開していました。今年は、我が家のカワヅザクラも例年よりずっと早く散ってしまいました。奥の方には、草本類栽培用のマルチングビニルが敷かれていました。

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ウコン(サクラ)の苗木がありました。このサクラを初めて見たのは、昇仙峡の奥にある金櫻神社でした。ブログ「やまぶどうの徒然日記」を開設した年の春でしたから、11年前の事になります。歳月の経つのは早いものです。


そろそろ、マメザクラが咲き始めているかもしれないと思っていたのですが、もう少し先になりそうです。昨年、初めて八重咲のマメザクラの花を見ました。写真を撮り忘れましたので、今年は逃さないようにしたいと思います。

植物園はとても広いので、苗木の購入だけでなく、実生栽培、挿木、接木など、いろいろな方法で数や種類を揃えて行かなければなりません。学ばなければならない事も多いですが、夢が見られて楽しいです。

2021年3月 6日 (土)

カイコバイモとコシノコバイモ

どちらも、静岡県RDBで絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されています。環境省RDBでは、コシノコバイモの指定は無く、カイコバイモだけ絶滅危惧ⅠB類(EN)に指定されています。

県内では希少だが、他地域ではある程度個体数が確認されているのでしょうか?どうも、コシノコバイモは母種のミノコバイモに含め、絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されているようです。

【カイコバイモ】

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蕾が、葉に包まれ上を向いて出現し、時間の経過と共に横を向きます。

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やがて、下を向いて咲きます。草丈が短い上にこんな状態で咲くので、デジイチで花芯を捉える事は困難です。

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勾配のある場所に咲く花を、コンデジで撮りました。

ユリ科バイモ属カイコバイモ(Fritillaria kaiensis Naruh./synonym:Fritillaria japonica Miq. f. alba H.Hara et Kanai)。

【コシノコバイモ】

静岡県RDBでは、県中西部に分布するとありますが、1983年の植物相調査報告書では、伊豆天城の記録もあります。

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ちょっと見では、カイコバイモと似た色合いの花で、その違いに気付きません。比較すると、花被片の基部(上部)が撫肩のカイコバイモに比べて角ばっています。

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「花被片の辺と内面中脈に、小突起がある」とあります。内花被片の縁を見ると、突起が確認出来ます。図鑑に書かれたコシノコバイモの特徴を備えていますが、新潟のブログ友が掲載した写真とは違って見えます。コシノコバイモ静岡Ver.とした方が良いのかもしれません。

ユリ科バイモ属コシノコバイモ(Fritillaria koidzumiana Ohwi)(シノニム:Fritillaria japonica Miq. var. koidzumiana (Ohwi) H.Hara et Kanai)。


山野に生育する希少植物の保護は難しく、囲いなどをすればピンポイントでその場所が知られてしまいます。行く度、個体数の減少を目の当たりにすると、ぶつけようの無い怒りが込み上げて来ます。

植物観察を趣味とする人は、観察と写真を撮るだけだから良いのではなく、生育地の情報拡散防止に十分な配慮を持ってほしいと願っています。

2021年3月 3日 (水)

マメザクラとオカメザクラ

庭のオカメザクラを見ると、花が咲き始めていました。片方の交配親であるマメザクラも、もう少しで咲き出すものと思います。

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マメザクラは、フォッサマグナ要素の代表的な樹木です。地域では、別名のフジザクラと呼んでいます。低山では開花時に葉を見る事もありますが、寒冷地では葉が展開する前に花だけ咲き、とても見応えがあります。

バラ科サクラ属マメザクラ(Cerasus incisa (Thunb.) Loisel. var. incisa)。

庭に咲くオカメザクラは、このマメザクラとカンヒザクラの交配種です。

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左がマメザクラで、右がカンヒザクラです。

バラ科サクラ属カンヒザクラ(Cerasus campanulata (Maxim.) Masam. et S.Suzuki)。

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こちらが、昨年撮ったオカメザクラです。マメザクラがピンクに染まったようで、とても可愛い・・。

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ミツバチなどが、羽音を立てて訪花していました。

バラ科サクラ属オカメザクラ(Prunus incamp cv. Okame)。


昨日は、予想していたより沢山の雨が降りました。屋外作業は出来ないので、所得税の確定申告書作成やPCのデーター整理を行いました。不要なファイルやピンボケ写真などの削除をしたので、少しは身軽になったと思います。

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