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2026年6月11日 (木)

ヤエドクダミ

ドクダミは民間薬として古くから利用されて来ましたが、地下茎で栄養繁殖するため駆除の大変な植物です。一般的には、花弁のような白い苞(苞葉:葉の変化したもの)が4枚つきます。でも、中には変わり者がいます。

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ヤエドクダミです。この季節、ドクダミの花は数えきれないほど目にしますが、八重咲の花を山野で見る事は稀だと思います(園芸用に増殖販売されているようです)。

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こちらの花は、更に面白いです。花の基部から蕾が出ています。八重咲のドクダミは栄養繁殖するため、地下茎で繋がった群落はみんな八重の花が咲きますが、その中でも変異があります。八重咲の変異が実生で引き継がれるのか、管理人は確認しておりません。

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下部に注目すると、苞が葉の変異したものであることが分かります。

ドクダミ科ドクダミ属ヤエドクダミ(Houttuynia cordata Thunb. f. plena (Makino) Okuyama)。

Ylistの生体情報では、「栽(栽培)」とありましたが、写真の個体は高度1,000mくらいの富士山南麓で見つけたものなので、本ブログに掲載しました。

2026年5月28日 (木)

不法投棄監視パトロールで出会った花達

山野の植物観察をする機会が殆ど無くなり、月二回以上を義務付けられている不法投棄監視パトロールが定期観察会のような状況になっています。

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空き地や道端で良く見かけるハルジオンです。このような淡いピンクの花と・・。

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こちらのように白い花があります。ハルジオンとヒメジョオンは良く似ていますが、いくつかの識別ポイントがあります。開花時期がずれる事と花弁の密度の違いなどもありますが、一番簡単なのは茎を折ってみて空洞になっているのがハルジオンです。植物を痛めると諸先輩に叱られるかもしれませんが・・。

キク科ムカシヨモギ属ハルジオン(Erigeron philadelphicus L.)。

別の林道では・・。

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オカタツナミソウの花が咲いていました。薄紫の花と明るい緑色の葉が優しい印象を与えてくれます。シソ科の中では一番好きな花です。以前純白の花を見た事があります。

シソ科タツナミソウ属オカタツナミソウ(Scutellaria brachyspica Nakai et H.Hara)。

木本では・・。

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少し高度の高い林道でも、今を盛りと咲いているマルバウツギです。沢山の花を付け、とても見応えがあります。この花が終わると、ウツギの花が咲きだします。

アジサイ科ウツギ属マルバウツギ(Deutzia scabra Thunb. var. scabra)。

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希少植物を追い求めていた頃は、目を向ける事のなかったヤマツツジの花です。昔は普通に見られる花でしたが、だんだん見かけなくなって来ました。

ツツジ科ツツジ属ヤマツツジ(Rhododendron kaempferi Planch. var. kaempferi)。

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最後に、サルナシの花です。サルナシとマタタビは、挿し木苗を畑のミニ植物園に植えてあります。キウイと同じく雌雄異株です。

マタタビ科サルナシ属サルナシ(Actinidia arguta (Siebold et Zucc.) Planch. ex Miq. var. arguta)。


「植物に癒される」・・普通に見られる植物に、そういう気持ちを持てるようになるまで時間がかかりました。我先に希少植物を追い求めていた頃は、心に余裕がなかったのだと後悔と反省をしています。畑と地域の林道パトロールが、主たる自然観察のエリアとなった今でも、それなりに楽しむ事が出来て満足しています。

2026年5月22日 (金)

ハナミョウガ

私の住む富士市域ではあまり見かけない植物でも、富士川以西では良く見る植物があります。ハナミョウガもその一種です。

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ハナミョウガが咲き始めていました!

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接写してみると結構奇麗な花です。日本以外では中国、台湾に分布し、中国名は山薑 (日本月桃)・・同じハナミョウガ属に月桃(げっとう)(Alpinia speciosa K.Schum)という沖縄方面に生育する植物があり、そちらは遠い昔に中国や台湾から渡来した植物と考えられているそうです。

ショウガ科ハナミョウガ属ハナミョウガ(Alpinia japonica (Thunb.) Miq.)。


過去記事の削除が進まず、空き容量の確保がまだ出来ておりません。そのため記事の更新も停滞気味となっていて、訪問された方にはご迷惑をおかけしてしまい恐縮です。

2026年5月 3日 (日)

「森に咲く銀色の花」ギンリョウソウ

友人の研究者から本が届いたので紹介いたします。株式会社福音館書店発行の「月間たくさんのふしぎ」シリーズです。同シリーズでは、「「植物」をやめた植物たち」という本を、以前紹介させていただきました。

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表紙の写真(左)と静岡県中部某所で私が撮った写真(右)です。ピンク色のこのギンリョウソウ属は、2022年11月30日の0時に放送・Web解禁で新種として発表されたキリシマギンリョウソウです。その後、県内複数個所で生育が確認されたようです。

出版社の案内には「小学生向き科学雑誌」とありますが、中を見ると他の雑誌や図鑑に書かれていない内容で大人向けとしても読み応えがあります。少し難しい内容ですが、豊富な写真とイラストでとても分かりやすく解説されています。新種記載における着眼点や手順、そして研究者のご苦労の一端を垣間見る事が出来て、とても興味深いです。

興味ある方は是非読んでみてください。2026年6月1日発行/発行所 株式会社福音館書店〒164-0012東京都中野区本町2-46-1-2F。定価880円(本体800円+税10%)です。

2026年4月23日 (木)

キヨスミミツバツツジとシロバナタチツボスミレ

22日に、今月二度目の不法投棄監視パトロールに行って来ました。そのコースで出会った、ちょっと珍しい花を撮ってみました。

【キヨスミミツバツツジ】

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林道脇にミツバツツジの花が咲いていました。ミツバツツジの花もそろそろ終盤かと思って見上げると「あれっ、雄蕊の数が多い」。

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片手持ちで接写すると、通常のミツバツツジのように雄蕊が5本ではなく、10本ありました。地域で雄蕊が10本のミツバツツジの仲間は、キヨスミミツバツツジかトウゴクミツバツツジです。この花には、雌蕊の付け根に腺毛が生えておりませんので、キヨスミミツバツツジです。

ツツジ科ツツジ属キヨスミミツバツツジ(Rhododendron kiyosumense (Makino) Makino)。

【シロバナタチツボスミレ】

スミレのファンは多く、山野でとても詳しい人に出会ったことがあります。私にとっては識別が難しい植物で、ちょっと苦手です。今までシロバナタチツボスミレに出会ったのは、お手伝いしていた植物園の敷地内とこの場所だけでした。

普通種のタチツボスミレより少し遅れて咲きますが、流石にもう遅いかと思って覗くと・・。

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一輪咲き残っていました!

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発見してからタイミングが悪く、数年花を見る事が出来ませんでした。まだ無事で良かった!

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白い花の咲くタチツボスミレの仲間には、オトメスミレがあります。でも、オトメスミレは距に淡い紫色が残り、萼にも紫褐色が残ります。シロバナタチツボスミレの距は真っ白~淡い緑色になります。萼は御覧のように緑色です。この特徴は、シロバナヒナスミレも同様です。

スミレ科スミレ属シロバナタチツボスミレ(Viola grypoceras A.Gray f. albiflora Makino)。

山野を歩く機会が少なくなってから、こういうちょっとした出会いがとても嬉しく感じます。畑のミニ植物園では、ヒメウツギやガクウツギの花が咲きだしました。ガクウツギは、ウツギと名は付きますがアジサイ属です。紛らわしいですね。狭い範囲で生活していると、季節の移ろいの速さに取り残されてしまいます。

2026年4月11日 (土)

カタクリとコシノコバイモ

日々活動範囲が狭くなって、記事更新が滞ってしまい恐縮です。友人に誘っていただき、山野の散策に行って来ました。県内での撮影ではありませんが、静岡県にも生育する種なのでこのブログに掲載します。

【カタクリ】

静岡県内にも複数の保護区はありますが、そういう場所以外で出会うことは極稀です。

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もう花期は過ぎたと思っていたら、咲いている花がありました。しかも花被片が反り返っていました。撮影時は曇っていましたが、早い時間帯に晴れて日の光を浴びたと思われます。

ユリ科カタクリ属カタクリ(Erythronium japonicum Decne.)。

【コシノコバイモ】

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花をつけている個体を見つけました。でも、花被片が開いていません。

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花被片が外れ、膨らんだ脂肪が露出している個体が結構ありました。花期も終盤を迎えているようです。

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裾の開いている花がありました。他と違い花被片が淡い緑色です。花の中を撮ろうと思いましたが、これが限界でした。

ユリ科バイモ属コシノコバイモ(Fritillaria koidzumiana Ohwi)。

タイプ標本は、新潟県ではなく富山県で採集されたそうです。新潟妙高の友人が送ってくれたコシノコバイモの写真は、肩の張りが目立ち花被片が長く感じました。

この場所は、ポツポツ散在して生育していましたが、全体的にみると開花株も実生苗も個体数は多いと感じました。一枚葉の苗を見ると将来に繋がる希望が持てて嬉しくなります。

※プロバイダーさんから指定されているディスク容量がもう少しでいっぱいになります。少しずつメインブログ「やまぶどうの徒然日記」の過去記事を削除していこうと思います。記事と写真を別々に削除しなければならないような記憶があります。結構手間取るかも?

2026年3月31日 (火)

ミツマタ

昨日は、今年度最後の不法投棄監視パトロールに行ってきました。そのついでにミツマタの花を撮ったので掲載します。

富士市域東部の山間地では明治のころ紙漉きが行われていたそうです。その事はある人の依頼を受けて水源の調査などをしていて目にした複数の資料にも触れられていました。紙漉きには水が欠かせない事から、先人たちは渇水期の水の確保に苦労されたようです。山中にある紙漉き場跡は、昔の老人会や郷土史研究会のメンバーなどが調査確認したそうですが、関係者は他界され現時点でその詳細場所を知る術はありません。

凡その紙漉き場跡から西側になる辺りに、当時栽培されていたミツマタ群落がまだ残っています。写真を撮ったのはその一つで、私が知る限り一番標高の高いところになります。

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花は見ごろで芳香を放ち、訪花昆虫の羽音が賑やかでした。

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御覧のように沢山の花をつけますが、樹下に実生苗と思われるものはあまり見当たりません。結実率が低いのか、発芽率が低いのか分かりませんが・・。数年前に、所有する畑に二本の実生苗を植えたところ、立派に成長して沢山の花を咲かせています。調べてみると挿し木や取り木で増殖出来るそうなので、挑戦してみようと思います。

ついでに・・。

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この可愛い葉の植物をご存じですか?ウマノスズクサ科カンアオイ属のオトメアオイです。近くを流れる川の下流域には、カンアオイ(カントウカンアオイ)も生育しますが、以前調査した結果この高度から上は全てオトメアオイでした。両者はよく似ていますが、開花時期と花の形態が異なります。また実生間もない苗の葉は、どちらもこのように丸みを帯びています。

2026年3月19日 (木)

キバナハナネコノメ

ネコノメソウ属には、いろいろな種類があります。十数年前に、ある植物の調査で天子山塊の渓谷を遡行していた時、堰堤で初めてハナネコノメに出会いました。

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こちらがその時の写真です。

それから数年が経過したころ、ブログ友の記事にキバナハナネコノメがアップされていました。凡その場所が記された記事もありましたが、一人探索欲はなく諦めていました。先日友人からのお誘いで、その花を見る事が出来たので掲載します。

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こちらが初めて目にしたキバナハナネコノメです。

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個体数が減少したと聞きましたが、樹木の株元など土壌湿度の高い場所には群生が見られました。

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こちらは開花寸前の花です。最初に見た時から、地域の山麓に生育するネコノメソウ属と似た印象を持っていました。

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それはこちら・・コガネネコノメソウです。蕾の状態の四角っぽい形や鋸歯のある円状扇形の葉が似ているでしょ?コガネネコノメソウの葯が黄色なのに対して、この場所のキバナハナネコノメは赤色です。それが識別ポイントの一つかと思ったら、諸先輩のWeb写真に黄色い葯のキバナハナネコノメが掲載されていました。中には白花の個体も確認されていて、変異の多い種のようです。

ユキノシタ科ネコノメソウ属キバナハナネコノメ(Chrysosplenium album Maxim. var. flavum H.Hara)。

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同じ日にヒカゲツツジの花も見る事が出来ました。光学4倍のTG-6でこのくらいですから、高倍率ズームならかなり鮮明な写真が撮れると思います。


ブログ記事を書くとき、過去記事の写真を使ってアップしたい時があります。一般的には写真にマウスポイントを当てて右クリック「名前を付けて画像を保存」で登録できますが、「安全に画像をダウンロードする事が出来ません」というメッセージが出てしまうことがあります。AIモードで検索すると、いくつかの解決方法があるようです。今回一番上の写真を使うのに、ブラウザ(例:Microsoft edge)の右上にある3つの点︙(縦三点リーダー)を左クリックして「スクリーンショット」を使いました。

2026年3月13日 (金)

ヒメフタバラン実生苗の確認

同じような記事で恐縮です。3月12日に、ヒメフタバランの移植エリア周辺を覗いたところ、実生苗が確認できたので記録に残します。

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移植保護エリアは、石積みと丸太の間です。実生苗は丸印の奥に生えていました。

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ここには、開花株も1本ありました。丸太枠内の個体から1m以上離れたところに生えていたので、最初の実生苗が成長したものと思われます。

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その横にも・・。

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こちらは更に奥に生えていました。とても可愛い双葉が4個確認できます。踏みつけないように付近の立ち入りは止めました。もっとあるかもしれません。

移植当時の写真は、LAN-DISKにアクセス出来ないためアップで来ませんが、記憶では5株前後植えただけでした。12日に確認した双葉は50個体以上ありました。移植したのが2020年か2021年だったと思いますので、5~6年の間に10倍に増えたことになります。


植物は移植先で上手く育つかやってみないと分かりません。中でもラン科植物は、種子に発芽の養分を殆ど持たないため共生菌に栄養依存して発芽する上に、その後も共生菌への栄養依存度が高いので難易度の高い種です。

フタバラン類は地下茎で栄養繁殖するため、環境が合えば増殖して群落を形成しやすい種です。でも、それだけでは不十分で、移植先で実生苗が育つことも重要です。今のところ、この場所の環境はヒメフタバランに適していると判断できます。増えたことも嬉しいですが、それ以上に実生苗の育っていることが嬉しい!

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長年の探索経験から、薄暗い林床に生育する野生ランは、土壌湿度の安定した場所を好んで生育していると思っています。そのためこの林床で一番低い石積みの下を選びました。そして共生菌が繁殖しやすいようにスギ・ヒノキの枯れ葉や球果を敷き詰めました。

2026年3月 6日 (金)

移植先のヒメフタバラン

Windows11の更新に伴う幾度かの不具合で、自作パソコン「Pengin」は引退する事になりました。Penginの姿を模ったケース本来のOSであるLinuxで復活出来るか模索中です。

また更新が滞り、ご訪問くださった皆様には大変申し訳ありませんでした。パソコンを新しくしてから初めての更新になり、前記事のセリバオウレンは、すでに果実期に入ったものもあります。


数年前、静岡県東部でヒメフタバランの生育地を2個所発見しました。最初の場所はベニシュスランが広範囲に生えている針葉樹林でしたが、ヒメフタバランは一坪に満たないくらい狭い範囲でしか確認できませんでした。二番目の場所は、カンアオイ属の調査で入った渓谷沿いの急勾配の針葉樹林でした。こちらは更に個体数が少なく、落ち葉が無く裸地に近い状態だったため移植する事にしました(山林の所有者が不明なため盗掘です)。

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最初の場所には無かった斑入り葉の個体です。高度が150mくらい低いところに移植したため、もう蕾が上がっています。

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こちらは葉の長いタイプです。

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もう咲いている個体もありました。

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小さな葉の個体も幾株か見られました。フタバランの仲間は、地下茎で栄養繁殖しますのでこれが実生苗なのか栄養繁殖苗なのか掘ってみないと分かりません。でも、人為的に敷き詰めたスギの葉や球果のお陰か、移植した時点よりもこの場所で確実に増えています。それが一番嬉しい!

静岡県西部のヒメフタバラン生育地は、数えきれないくらいの大群落でした。東部で私が出会った場所はごく狭い範囲だったため、周辺を探索して歩きましたが本家と思われる群落にはまだ出会えておりません。

ラン科サカネラン属ヒメフタバラン(Neottia japonica (Blume) Szlach.)。

フタバラン類は、フタバラン属(Listera)からサカネラン属(Neottia)に改められました。

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