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野生蘭

種子の風散布

イチヤクソウの仲間の種子は、微細種子だと学びました。ランも微細種子を宿し、一部の種類を覗いて風によって運ばれます。今日は、風散布される種子を二種類観察してみました。

【キンリョウヘン】

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ニホンミツバチを誘引する事で知られる、ラン科シュンラン属のキンリョウヘンの果実です。鞘(←正式な名称が分かりません)が思ったより硬い・・。

栽培品を見ると、果実は同時に熟さず、一つ一つ順番に熟して行くようです。

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種子は鞘の内壁に固定されており、一気に飛ばされない(零れ落ちない)ようになっています。

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とても小さな種子です。ヤツシロラン類の種子とそっくりです。中央が飴色になっているところも・・。

【シュンラン】

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同じくラン科シュンラン属、シュンランの果実です。

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こちらは鞘の隙間から零れ落ちていました。写真に写っている綿のようなもので固定されているようですが、キンリョウヘンの種子の方がずっと強く固定されているようです。

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キンリョウヘンの種子と似ていますが、並べてみたところ少し長いように思います。いずれにしても、とても小さくて鼻息でも飛ばされてしまうくらいです。

【ウバユリ】

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ウバユリの種子も風散布ですが、こちらは翼果です。ユリの仲間は、鞘の間に写真のようなガードがあって、鞘が割れた時に一気に零れ落ちないようになっています。

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種子は、側面からではなく上から飛んで行くような構造ですね。

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平たい種子に大きな翼が付いています。バアソブ(ヒメツルニンジン)などに比べると、ずっと大きいから、遠くまで飛ぶのかな?

風散布する種子は、ランなどの微細種子、カエデやユリのような翼果、フウセントウワタなどの風船型果実、少し前に登場したボタンヅルなどのように羽毛や冠毛を持つ果実などに分けられるそうです。植物もそれぞれに、工夫していて面白いですね。

未踏エリアの探索④

未踏エリア・・亜高山帯で出会った植物の続きです。

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イチヨウランは葉の更新が終わり、来年頑張る葉が出ていました。もう少し前だと、黄色くなった葉と緑の葉が見られます。その時期だけ、一葉ではなく、二葉になります。

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こちらにも・・。良く見ると、蕾があります。イチヨウランは、早春か葉の更新時期が見つけやすいと思います。早春は、他に緑が少ないからで、葉の更新時期は、黄色い葉が目立つからです。

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こちらは、ミヤマニンジンの葉と果実です。果実の時期も意外と綺麗です。

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針葉樹林の林床には、コバノイチヤクソウが目につきました。この標高では、他にジンヨウイチヤクソウ、コイチヤクソウなどが生えますが、このエリアはコバノイチヤクソウだけしか見られませんでした。

フデリンドウもポツポツ見られます。この植物は、広範囲の標高に生えるようです。

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大岩に生えていたヤマトリカブトです。果実が出来ていました。この近くで、イワシャジンも確認していますが、この岸壁では見つかりませんでした。

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同じ岩に生えていたダイモンジソウです。富士山では、樹木に着生する姿が見られますが、この辺りから上では、樹木に着生する姿は見た事が無く、このように岩に生えています。標高2,000mを超すところでも、大岩に生えている個体に幾度か出会いました。

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葉の切れ込み、葉の毛、花弁の長さや先端の形などで、ミヤマダイモンジソウと区別されるそうです。これがミヤマダイモンジソウなのか私には良く分かりません。

高山でなくても毛の生えていない個体はあるし、葉の切れ込みもいろいろです。花弁の長さや形も、群生する愛鷹山の渓谷で見ると様々ですので、私は区別しないでダイモンジソウと呼んでいます。

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ツリバナの果実も見る事が出来ました。この辺りでは初めての出会いです。ツリバナにも、いろいろな種類があるようですが・・。

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大理石模様だったマイヅルソウの果実が、透明感のある赤色に変身していました。綺麗でしょ?

この季節は、紅葉だけでなく、足元の植物達の変化を見るのも楽しいものです。

果実いろいろ②

家の周りで見つけた果実の続きです。

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左は、萌の散歩道に生えるエビネの果実です。ラン科植物は種子に発芽の養分を持たないため、共生菌の助けを借りないと発芽できないそうです。発芽率はかなり低いようで、周辺を見ても実生苗にはなかなか出会えません。だから、沢山の種子を宿しているのかな?

右は、ニホンミツバチが好むキンリョウヘンの果実です。こちらはシンビジュームの鉢にでも蒔いて見ようかな・・。

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左は、鎮守の森のムクノキに着生していたムギランの果実です。鞘の繋ぎ目が見えています。

右は、針葉樹の寄せ植えに着生したクモランです。ここに種子を供給した親株の場所は、まだ捜索中です。

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こちらは、フヨウの果実です。庭の彼方此方に苗が生えています。成長の早い植物で、発芽から開花までにそれほどかからないようです(2~3年?)。種子の表面を齧って傷をつけると発芽しやすくなるとか・・面白いですね。

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似た果実ですが、左はホトトギスで、右はヤマホトトギスだったと思います。花の付き方や果柄の毛なども区別点になります。

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コバギボウシの果実です。実生で彼方此方に生えています。

鞘が裂けると・・。

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黒く平たい種子が姿を現します。私はまだ食べた事はありませんが、ギボウシは山菜として食べられるそうです。再生中の休耕畑に蒔いてみようかな・・。

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こちらは、庭に生えているイヌショウマの果実です。山野からの盗掘ではありませんよ。どこからか種子が運ばれ、勝手に繁殖しています。

山間の地に住むと、野鳥だけでなくいろいろな植物がやって来て楽しいです。時々、公害の臭気もしてくるけど・・。

アキザキヤツシロランのその後と不明の植物

今日も、一日中雨・・昨日、屋外作業を頑張っておいて良かった!

【アキザキヤツシロランのその後】

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アキザキヤツシロラン実生栽培実験の容器を覗いてみました。一番多く花をつけた株です。子房が膨らんで、花柄が伸び始めている・・自家受粉したのだろうか?

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容器は蓋をしてあるので、自家受粉したのかそれとも中に潜んでいる虫が受粉させたのだろうか?でも、ショウジョウバエは見当たらないし・・。

右は、今季最後の花です。花茎はとても細く、一番最初に咲いた花と同じです。ヤツシロラン類の開花時期は、菌糸との絡み合いでかなり差が出て来るようです。そういえばクロヤツシロランの自生地でも、花柄が伸び果実の姿が見えるのに個体毎の差が一月以上あるように思います。

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こちらは、花茎が伸びてこなかった塊茎です。次回に期待して、竹の部材で覆いました。

【不明の植物】

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父親が残した盆栽と共に、小鉢に植えた針葉樹を棚に並べてあります。鉢の草を取ろうとしたところ、見慣れない植物が生えていました。土は、赤玉と鹿沼土などの小粒/中粒ですから、植物のサイズが分かると思います。

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ズームしてみました。ミヤマウズラに似ている・・。

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我が家でミヤマウズラを栽培した事はありませんし、雨に濡れて分かり難いですが、近くの山林で見るミヤマウズラと少し違う感じがします。

この植物は何でしょう?

昨年は、針葉樹の寄せ植えに着生したクモランを見付けました。山間地に住んでいると、いろいろな植物が庭にやって来て楽しいです。

カゲロウラン(静岡県)

厄介な頭脳労働の依頼がありましたが、明日は雨予報なので、今日は肉体労働を優先しました。それにしても暑かった!

このブログでは、初登場の野生ランです。

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「日本のランハンドブック①低地・低山編」によると、常緑広葉樹林の林床に生えると書かれていますが、薄暗いスギ林に生えていました。まぁ、常緑広葉樹も多少生えていますが・・。

それにしても地味な野生ランですね。ベニシュスランの様に、葉の斑が目立つわけでもないし、花の季節でなくては気付かず通り過ぎてしまいそうです。

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最大20個の花がつくとありますが、ここでは10個くらいまででした。

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兜状になった背萼片+側花弁と唇弁の間の開いている花が無いか探してみましたが、どれもこんな状態でした。腕のように開いているのは、側萼片です。

時間で開くのか、また開かないとすれば、この野生ランは自家受粉するのだろうか?

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「葉の表面は濃緑色、光沢があり、縁が波打つ」とあります。まとまって生えているわけではなく、点在しているといった感じです。良く見ると、右のような未開花株が彼方此方に生えていました。

カゲロウラン・・ラン科キヌラン属。環境省RDBで、準絶滅危惧種(NT)、静岡県では絶滅危惧種Ⅱ類(VU)に指定されています。分布域が、拡大(北上)しつつあるそうです。温暖化の影響かもしれないと書かれていました。

頭巾蘭開花

頭巾蘭の花が一種類咲きましたので、撮ってみました。夕方、倉庫内でフラッシュ使用で撮ったため、見難くなってしまいましたが・・。

プテロスティリス・オブツサ(Pterostylis obtusa) 

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10月3日の様子です。

そして・・。

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10月7日には、しっかり咲いていました。触角のようなものがあり、昆虫を思わせるような花ですね。

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上から・・。

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面白い形の花でしょ?後姿も良いですね。分球で増えますが、ちゃんと世話をしないので、なかなか増えてくれません。下のヌタンス・アルバは、とても良く増えるのですが・・。

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まだ短いですが、左は花芽(花茎)です。そして右は、未開花株の葉です。まるで別種のようでしょ?

◇プテロスティリス・ヌタンス・アルバ(Pterostylis nutans alba)

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こちらは、とても良く増えますので、3鉢に分けてあります。花は、2月下旬に咲くと思います。以前咲いた花はこちら→2016年の花

ランの花は、どれも面白いですね。

鎮守の森のムギラン

少し前に、鎮守の森のタブノキ(クスノキ科)が倒れたと聞き、見に行って来ました。

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目通り3m以上もあると思われる巨木でした。マメヅタに覆われた幹が、歴史を感じさせてくれます。

黄緑色のマメヅタの中に、色の違う部分があります。もしかしたら・・。

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ムギランの群生でした!裏側にも・・。

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ムギランは、樹上の高い所に着生していますので、こんな至近距離で見る事はなかなか出来ません。

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日照の良いところの葉は、左の様に短く、マメヅタくらいの大きさです。二段目の葉と比べてみてください。

所々にカヤランも着生していました。

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こちらは、ヨウラクランです。右は、日照の悪いアカシデの幹に着生していたものです。葉の色がかなり違いますね。

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ムギランは、こんな花を咲かせます。

翌日、お祓いをした後伐採処分されるとの事なので、救済措置としていくらか採取して来ました。我が家のイヌマキの木と、地主さんに承諾を得ているある山林の木にも着けて来ました。無事活着してくれると嬉しいのですが・・。

ムギランは、環境省、静岡県とも準絶滅危惧種(NT)に指定されています。その他、全国で絶滅危惧種に指定されている地域が多々あります。

アキザキヤツシロラン三番・四番目の花

もう少し先かと思っていたら、三番・四番目(株毎の順)の花が咲いていました。

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こちらは、今回の実生栽培実験で一番大きな株です。開花順は、四番目になります。

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左は、明日にでも開花すると思います。この二株は、二年物ではないかと思っています。

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藪蚊に刺されずに撮れるのが嬉しい!

この写真は今日撮りました。口が開いていない・・。

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こちらは昨日撮りました。口が開いています。違いと言えば、撮影時間でしょうか・・。こちらは昼過ぎに撮り、上は夕方撮りました。

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左は菌糸不足?右は、大株の影で窮屈そうに咲いていました。

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三番目の株は一茎二花で、一つ目の花はすでに花冠が萎んでいました。アキザキヤツシロランは、花の寿命が短いのでうっかりすると見逃してしまいます。

正直、これだけの花を見る事が出来るとは予想しませんでした。一輪だけでも咲いてくれれば・・と思っていたくらいですから。

アキザキヤツシロラン二番目の花

昨晩から今朝にかけて、凄い雨でした。普段水の無い川も、濁流が勢い良く流れていました。

アキザキヤツシロラン実生栽培の、二番目の花が咲きました。

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容器の壁に貼り付いて咲いていました。横を向いて開花しますが、壁に近すぎたため上を向いて咲いていました。

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観察しやすいように咲いてくれたのは、神様のご配慮でしょうか?

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左の蕾が三番手だと思います。

右は、実験容器の中に入れたスギの球果です。この白い菌子束が、アキザキヤツシロランの栄養源になるのか分かりませんが、竹林の部材より菌糸が繁殖しやすいと思い、幾つか入れてみました。

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沢山蕾を付けた期待の星を撮ってみました。中と右は同じ株です。

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上からも・・。

最後に、友情出演で・・。アキザキヤツシロランとは違う、実験容器の中に生えて来たキノコの子実体です。

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左はスギの部材を入れた容器、右はトウヒの球果を入れた容器です。

トウヒの球果を入れた容器には、数年前にジコボウ(ハナイグチ)の柄の下の部分と菌糸体を入れてあります。白い菌子束がジコボウのものなのか分かりませんが、これが絶えるまで見守るつもりです。この小さなマッチ棒のような子実体は何でしょう?

実生栽培アキザキヤツシロラン開花

今朝見た時は、まだ開花しておりませんでしたが、夕方覗いてみると・・。

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「あっ、咲いている!」

まだ、花冠の開きが少ないですが・・。

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クロヤツシロランもそうでしたが、写真の撮り難い所にばかり花を咲かせます。容器が小さいので、仕方ありませんが・・。

一昨年の秋に種を採取して、実験容器に入れた竹の部材に蒔きました。そして、クロヤツシロランに比べてずっと少ないですが、所々にプロトコームが姿を現し、根状器官が伸び塊茎へと成長して行きました。かなり大きくなった塊茎も幾つかありましたが、自生地の花の時期になっても、花茎が伸びて来ませんでした。

「アキザキヤツシロランは、クロヤツシロランに比べて遥かに難しい!私に咲かせる事が出来るだろうか?」・・不安な気持ちを抱きながら、昨年の反省を踏まえて3個の容器に其々工夫をしてみました。

昨年は、塊茎の成長を観察して来ましたが、今年は花を咲かせることを最優先したため、ブログ記事も数えるほどしか掲載しませんでした。クロヤツシロランの時に思ったのですが、「見える塊茎は、開花まで至らない」・・そこで、塊茎を竹の部材で覆い(埋め)ました。

今日覗いた様子では、残りの株も間も無く咲いてくれると思います。後日掲載しますので、見てください。「無事咲いてくれて、本当に良かった!」

より以前の記事一覧