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野生蘭

スギとヒノキ林の野生ラン②

①とは別の林内で・・。

ここはヒノキの林です。

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アオフタバランとイチヨウランが生えています。双方の自生場所は、僅か数メートル・・。しかも、本来の自生地から高度1,000m程低いこの場所に生えている事が、不思議でなりません。イチヨウランの上の枝は、シカの食害対策です。

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県外で、アオフタバランを踏みつけないでは歩けないような自生地を昨年知りました。富士市では、ここを含めて二ヶ所しか知りません。どちらも数えるくらいの株数です。

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少し前に登場したヒメフタバランもそうですが、苗の時は丸めの双葉で、成長と共に先端が尖って来ます。

ラン科サカネラン属アオフタバラン(Neottia makinoana (Ohwi) Szlach.)。

そして・・。

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シカの食害に遭って、絶えてしまったと思っていたイチヨウランが、復活しました。今年は、エネルギーの充填不足で花は咲かないようですが・・。

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一般的に、イチヨウランの葉は秋に更新しますので、ここのイチヨウランは、ほぼ一年、葉のない状態で枯れずにいた事になります。バルブを持たないこの野生ランが、根茎だけで生き続けていたという事は、共生菌からエネルギーをもらっていたのでしょうか?

ラン科イチヨウラン属イチヨウラン(Dactylostalix ringens Rchb.f.)。

スギとヒノキ林の野生ラン①

富士市には、スギやヒノキの林が沢山あります。それに引き換え、落葉広葉樹林は、減少の一途を辿っています。行政や森林組合で、スギやヒノキにばかり目を向けないで、落葉広葉樹林の復活にも目を向けてくれると嬉しいのですが・・。

山野を歩き始めた頃は、いろいろな植物を見る事の出来る落葉広葉樹林ばかり歩いていました。ところが、スギやヒノキの林にも興味深い植物の生える事を知ったのです。

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この林内は、スギの葉が厚く堆積しています。その中に潜む野生ランを、観察してみました。

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ツルリンドウの苗と見間違えそうな小さな葉の植物・・ヤクシマヒメアリドオシランです。同じ場所に自生するハクウンランと違い、このようにまとまって生えています。

ラン科ハクウンラン属ヤクシマヒメアリドオシラン(Kuhlhasseltia yakushimensis (Yamam.) Ormerod)。

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こちらはベニシュスランです。

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葉の斑もいろいろで、シュスランに似た葉もあれば・・。

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葉脈の目立つ葉もあります。

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主脈部分が、幅広の斑になっています。

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こちらの斑も綺麗でしょ?

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ミヤマウズラも生えていました。この林内では、初めての出会いです。

 そして、あちこちに右のような株が見つかります。他の場所でもベニシュスランを見る事はありますが、ここのように多くの株を見る事はありません。堆積したスギの葉や球果が、共生菌の成長を促進しているのかもしれません。

ラン科シュスラン属ベニシュスラン(Goodyera biflora (Lindl.) Hook.f.)。

ヒメフタバラン(富士市)

富士市に自生する野生ランで、シュンランの次に咲くのはヒメフタバランです。そろそろ咲き始める頃だと思い、様子見に行って来ました。

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木漏れ日の林内を進むと・・。

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小さな双葉が点在していました。無事で良かった!

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開花株が見つかりましたが、まだ蕾でした。少し早かったか・・。

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こちらも・・。

あっ、一輪だけ咲いていた!古代の壁画に出て来る宇宙人(?)のような形です。

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横と斜め後ろから・・。

一坪にも満たない極狭い範囲にだけ生えています。何処かに本家があるだろうと彼方此方探しましたが、まだ見つかっておりません。私は、富士市ではこの場所でしか確認しておりません。偶然出会わせてくれた山の神様に感謝です。

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未開花株と開花株の葉は、かなり違っています。二段目の葉と比べてみてください。

この小さな野生ランは、豪雨によって流れ来たスギやヒノキの葉、土砂などにより埋もれてしまう恐れもあります。保険を掛けた方が良いのだろうか?

ラン科サカネラン属ヒメフタバラン(Neottia japonica (Blume) Szlach./synonym:Listera japonica Blume)。フタバランの仲間は、フタバラン属(Listera)からサカネラン属(Neottia)に改められました。

クモラン(浜松市天竜区)

また、女子受けしない記事ですが・・coldsweats01

富士市でも、何ヶ所かでクモランの自生が確認されています。でも、こんな大株には出会った事がありません。

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凄いでしょ?この自生地は、昨年見付けました。

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ここでは、ウメの木に着生していました。今まで着生を確認した樹種は、ウメ、サクラ、カキ、トウヒの仲間(針葉樹)、西洋シャクナゲです。

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種が飛散していました。こちらではどうだろう?

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覆い被さるように生えていました。クモランは葉が無く、根で光合成を行っているそうです。

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平打ちの縮れ麺・・喜多方ラーメンのような感じですね。

ラン科クモラン属クモラン(Taeniophyllum glandulosum Blume)。

不気味な写真ばかりだったので・・。

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「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」・・八重咲のヤマブキには、実がつかないそうです。

不法投棄監視パトロールで出会った植物(3月)②

間に一記事入ってしまいましたが、不法投棄パトで出会った植物の続きです。

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ヤナギの仲間も名前が良く分かりません。これは、ネコヤナギで良いのでしょうか?かなり大きな木でした。

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渓流沿いの土手で見つけたタマゴケです。

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タマゴケの蒴(胞子嚢)です。蒴の形もいろいろですね。

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ヒノキの林床で見つけたシラガゴケの仲間・・オオシラガゴケ?老眼にも、白っぽい苔は目につきます。

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こちらは、ホウオウゴケの仲間のようです。綺麗な苔ですね。

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姿を現し始めたばかりのリュウノウギクとニリンソウです。このエリアで、ニリンソウに出会うのは稀です。

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リンドウとスゲの仲間の花です。スゲの図鑑が発売されていましたが、私には分かり難い植物です。

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こちらは、数年前から注目している植物です。このエリアで見付けた時から、気にして林床をチェックしています。ハクウンランに似ていますが、分布の様子から見てヤクシマヒメアリドオシランだと思います。

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根を確認してみました。ハクウンランやヤクシマヒメアリドオシランは、根が退化していて菌への依存度が高い植物だそうです。

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ミヤマウズラも発見!右は果実のドライフラワーです。

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こちらにも・・。ミヤマウズラやベニシュスランは、環境によって斑や葉色に変異があります。

そして・・。

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この双葉の植物は、サカネラン属フタバランの仲間だと思います。この標高で出会った事のあるフタバランは、ヒメフタバランとアオフタバランです。まだ小苗のようなので、もう少し成長しないと分かりませんが、葉の形などからアオフタバランではないかと思っています。

見た事の無い植物を求めて、他地域を探索するのも楽しいですが、自分の住む県内・市内で希少種と出会うのも嬉しいものです。

スワン・オーキッド開花

今日は、笹刈をしました。このところ、パソコンでの作業が多かったため、久々の肉体労働はきつい!

ワーディアンケース内では、昨年よりかなり遅れてプテロスティリス・ヌタンス・アルバが咲きました。スワン・オーキッドの別名が気に入ったので、タイトルにしました。

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黄色い花粉塊が透けて、目のように見えます。

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反対側も・・。ランの花は、見方によってはエイリアンみたいですね。

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唇弁の部分をズーム。

ランの唇弁は、ポリネーター(送粉者)の足場になるそうです。この足場には、どんな生き物がやって来るのでしょう?

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正面と葉の様子です。

増えたため、三つの鉢に分けました。我が家では屋外栽培は出来ませんが、屋内のワーディアンケースに取り込むくらいでも越冬出来ます。国外産のランの中では、栽培しやすい品種だと思います。

ラン科プテロスティリス属ヌタンス・アルバ(Pterostylis nutans f. alba)。オーストラリア原産。

裏庭の花

今日は良い天気でした。この季節は、植物の変化から目が離せません。

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オカメザクラとカワヅザクラです。オカメザクラは、カンヒザクラとマメザクラの交配種だそうです。カンヒザクラもそろそろ開花しそうですから、早咲きの系統だと思います。良く見ると、1~2輪咲いていますね。

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オカメザクラの蕾とカワヅザクラです。カワヅザクラの木には、ヒヨドリが花を突きにやって来ます。追い払うのが大変・・。

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フキノトウも、こんなに背が伸びました。「雌花は、受粉後花茎を伸ばし、タンポポのような綿毛をつけた種子を飛ばす。」とあります。確かに、このフキノトウは雌花でした。

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先日登場したばかりですが、ヒュウガミズキの花が咲き出しました。

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葉の展開に先駆けて咲くところが良いですね。

さて、そろそろ・・。

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フタバランの仲間で唯一、早春に咲くヒメフタバランの蕾が姿を現していました。富士市では、この場所でしか出会っておりません。一坪にも満たない場所なので、絶えてしまわないか心配です。

ラン科サカネラン属ヒメフタバラン(Neottia japonica (Blume) Szlach.

別名をオオフタバラン、ムラサキフタバラン。品種(forma/f.)として、フイリヒメフタバラン、ナガバヒメフタバラン、ミドリヒメフタバランなどが記載されています。旧分類では、フタバラン属(Listera/リステラ)として扱われていましたが、新しい分類ではサカネラン属(Neottia/ネオッティア)とされています。

サカネランとフタバランが一緒?なんて思ってしまいますね。花をじっくり見ると似ている所もあります。

◇贈与税の申告

今日は、嫁さんの贈与税の申告に付き合いました。満期に伴う生命保険の権利譲渡のため(満期までの支払いは私で、受取人が嫁さんになっているため)贈与税がかかるのです。しかも、納税は申告期限の15日までに行う事になっています。所得税の還付金は期限後の支払いなのに、徴収する方は期日までなんておかしい!

思えば、青色申告をしていた時、予定納税(予想される税金の1/3を、二度に分けて前納する)をさせられました。しかも、期限内に納税しないと延滞税が加算されると聞きました。それなのに、前納の優遇措置はありません。なんか、反社会的集団のようではありませんか?angry

シュンラン開花

このところ、暖かい日が続いていたので、近くに生えるシュンランの様子を見て来ました。

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咲いていました!昨年より少し遅れ気味ですが・・。

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比較的、身近で見る事の出来る野生ランですが、東洋ランらしいその姿を気に入っています。

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強風で倒れたのか、上を向いて寝ている花がありました。通常は俯き加減に咲いているので、反則技を使わないと花の中が撮れません。可哀そうだけど、観察するのにちょうど良い・・。

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薄黄色の花粉塊が良く見えています。ランの唇弁はポリネーターの足場になるそうですが、そのまま伸びないで巻き込んでいるのはどうしてでしょう?補強のため?

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萼片や花弁の色、唇弁の斑紋なども、良く観察すると個体毎に変異があって面白いです。

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早春に咲くシュンラン・・その和名がぴったりの野生ランだと思います。

ラン科シュンラン属シュンラン(Cymbidium goeringii(Rchb.f.)var.goeringii)。

山間部と田園地帯の植物

春の嵐は、無事通り過ぎました。萌の朝散歩は、雨を避け少し遅めになりました。今日は催促もなく、大人しかったです。

今日は、山間部の植物と田園地帯の植物の様子です。

【山間部の植物】

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この辺りで見かけるカンアオイの仲間は、カントウカンアオイかオトメアオイだと思います。萌の散歩道で見かける花は、花筒の上部に括れがありません(ずん胴です)から、カントウカンアオイかも?

落葉に隠れたエビネも、もう少し経つと花芽が見えてくると思います。待ち遠しい季節です。

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とっても小さなコウヤボウキの芽も、緑色を帯びて来ました。

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花のような総苞がまだ残っていました。裏側に隠れた芽も、緑色を帯びていました。細かなところに感じる春も良いものです。

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こちらは、コクランです。良く見ると、小枝に根状菌子束「山姥の髪の毛」が生えています。

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クモキリソウ属の中では、珍しく常緑性の野生ランです。でも、同じ環境に生えていても、時々右のように枯れた葉を見かけます。そして突然姿を消してしまう事もあります。病気か虫などの食害でしょうか?

【田園地帯の植物】

田園地帯と書きましたが、生えているのは山間地のミニビオトープとその周りです。

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田園地帯の(整備前の)水路に生えていたミツガシワの一株です。田圃の地主さんは、「除草剤を散布しても枯れない」と言っていました。そして、昨年某施設の管理者さんからいただいた一株が、我が家にやって来ました。

こういう竹の節のような根茎を持つ植物は、節の部分から根が出るように思いますが、節と節の間から出ています。面白いですね。

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こちらはノウルシです。このブログの開始頃でしょうか、沼津市の休耕地を重機で造成していたオペのお兄さんに頂いてきた株です。勢い良く増えるわけではありませんが、毎年春を告げてくれます。

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こちらは、ナヨナヨワスレナグサです。田園地帯で採って来た種が発芽して、十年以上代を重ねて生き残っています。でも、実る種の割には株数が増えません。実生発芽率は良い方だと思うのですが・・。

ムラサキ科ワスレナグサ属タビラコモドキ(カブムラサキ、ナヨナヨワスレナグサ):Myosotis laxa Lehm. subsp. caespitosa(C.F.Schultz)Hyl. ex Nordh.

※ナヨナヨワスレナグサの学名に関しては、違う見解もあるようですが、Ylistを基礎としAPG分類体系に従った米倉浩司著「日本維管束植物目録」の学名を引用させていただきました。

コケとシュンラン

地域に生える種子植物も分からないものばかりですが、胞子植物の羊歯や苔は更に難しく、私には殆ど分かりませんsad

今日は、教えて頂いたコケ植物を少しだけ掲載します。名称の聞き間違いがあるかもしれません。違っていたら、ご容赦を・・。

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富士山麓で、幾度も目にして来たヒムロゴケです。右のような乾燥した状態ばかり見ていたので、湿っていると違う苔のように思えます。乾・湿状態で全然違って見える事も、苔の難しいところだと思います。

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こちらは、ウチワゴケです。地域変異もあるそうですが、「ごく普通に見られる」とありました。私には、普通に出会える機会は少ないように思います。

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マルバハネゴケ。

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見方によっては綺麗な苔ですね。

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こちらは、コウヤノマンネングサとタマゴケです。

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名前の由来となった丸い蒴(胞子嚢)です。蒴が緑色の状態も綺麗です。

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フトリュウビゴケに、右はツルチョウチンゴケでしょうか?

日本には、約1,800種の苔があり、200種ぐらいが絶滅の危機に瀕しているそうです。1,800種・・富士市で確認されている種子植物の種類と同じくらいです。

苔を検索していると、アクアリュームやテラリュームといった栽培の記事が多く見られます。水の中に入れても育つものが多いようです。沈下型の抽水植物のようですね。

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近くでシュンランの蕾を見付けました。

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緑色の萼片が姿を現していました。開花が楽しみです。シュンランは、比較的身近で見る事の出来る野生ランですが、面白い性質を持っているようです。植物の世界は、身近なところにも不思議がいっぱいです。

ラン科シュンラン属シュンラン(Cymbidium goeringii(Rchb.f.) Rchb.f. var.goeringii)。

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