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野生蘭

地域の植物確認

新たな植物との出会いを求めるのも良いですが、地域の植物の無事を確認して歩くのも楽しいものです。この日は、気になっている場所の様子見に行って来ました。

まず、スミレから・・。

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少し前に掲載したヒナスミレの自生地から、高度300mほど低いヒノキ林です。落葉広葉樹林の林床で見たのと、少し違った印象を受けます。

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同じ場所に、コミヤマスミレの群落があります。初めて見た時はスミレと気付かず、再訪して花を見る事が出来、それと分かりました。茶系の葉は、色の変異が多いようで、幾つかの品種が登録されています。萼片の反り返りも、他の花に無い特徴の一つです。

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別の場所で見た茶色い葉のスミレ・・ヒカゲスミレです。芽出しの頃は緑で、時間の経過と共に茶色になって来ます。葉裏は緑色で葉脈の毛が目立ちます。その名の通り、あまり日照が良くなると姿を消してしまうようです。開花時期は、コミヤマスミレと同じく、もう少し先になります。

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落葉広葉樹林で見たフモトスミレです。ツボスミレに似た小さな花で、唇弁の紫の筋が綺麗です。葉裏は紫色を帯びています。

次はラン科植物です。

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ベニシュスランの葉の模様や濃淡は、個体毎に様々です。私は写真の模様が好みです。スギの葉の堆積したところに多く見られます。

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アオフタバランも元気でした。何年間か見て来ましたが、個体数は減りもしないし増えもしないといった感じです。

そして、そのすぐ近くには・・。

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イチヨウランが生えています。

ここは、本来の自生地から1,000mほど低い場所です。まっすぐに伸びていた蕾が横を向いて開花します。このイチヨウランを、数年間見守って来ました。シカに食べられたのか、3枚あった葉がすべて姿を消してしまった年もありました。昨年は2枚の葉が確認出来ましたが、花は付けませんでした。下手に囲いをするのも考えものなので、切り取ったバラの枝を重ねてガードしています。

地域に生える希少植物達が、園芸採取や野生動物の食害などに遭わず、何時までも無事でいてほしいと願っています。

※今日も、夕方用事があるので、早めの投稿です。

ヒメフタバラン

県内に自生するフタバランの仲間は、アオフタバラン、タカネフタバラン、ミヤマフタバラン、コフタバラン、そして春に咲くヒメフタバランがあります。

ヒメフタバランは、大きな群落を形成する事もあるようですが、私が知る富士市の自生地は一坪にも満たないとても狭い範囲です。数年前の5月連休に探索に入った林内で、花をつけた双葉の植物を見付けました。ヒメフタバランの存在を知りませんでしたので、「今頃咲いているなんて、どうかしたのだろうか?」と思いました。

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地上部が枯れ休眠しますが、春になると開花株の方が先に出現します。ラン科植物は、そういうものが多いような気がします。

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富士市の自生地では、4月上旬には花茎が伸びて来ます。

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そして、中旬頃に開花します。

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とっても小さく地味な色なので、老眼では気付き難い花です。

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横顔・・。

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開花株になってから、年数が経つと左のように先端部が尖るようです(尖らないで、花をつけた個体もありました)。右は実生苗です。スギの球果と比べてみました。小さいでしょ?

フタバランの仲間は、旧体系ではフタバラン属(Listera)とされていましたが、DNA情報による解析の結果サカネラン属(Neottia)に訂正されました。

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こちらがサカネランです。葉を持たない菌従属栄養植物(腐生植物)です。見た目は全然違うような感じですが、強いて言えば足を広げたような唇弁の形が似ています。

ラン科サカネラン属ヒメフタバラン(Neottia japonica (Blume) Szlach.)。

この自生地は、一部の木に伐採の印がつけられていました。いずれは、すべて伐採されて絶えてしまう可能性があります。所有者が分かりましたので、交渉して移植許可をもらうつもりです。地主さんは、気付いていないと思いますが、ちゃんとしたいので・・。

実生開花のハルザキヤツシロランその後

また、女子受けしない記事ですが・・。実生栽培で開花した、ハルザキヤツシロランのその後の様子です。

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3月22日に、実験容器を覗くと開花していました。一輪だけですが・・。

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自生地では見られない、色白のハルザキヤツシロランです。

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花の命は短く、3月25日には花筒の先端部が萎れ始めていました。横を向いていた花柄が、上を向いている・・自動自家受粉したのだろうか?

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萼片、側花弁が萎れ、口を塞ぐような感じになっていました。

ところが・・。

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3月27日には、花柄子房とも落下していました。残念・・。

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花が落ちた後の花茎。もう一つの蕾は予想通り、成長せず萎んでしまいました。

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こちらは、3月30日の様子です。落ちた花に、カタツムリの仲間が寄って来ていました。

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部材に紛れ込んでいた卵が孵ったのでしょう。小さい目が可愛いけど、容器内で見付けた生き物は排除します。

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とても細い柄を持つ子実体が生えていました。

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デジタルズーム併用で・・。何というキノコだろう?ハルザキヤツシロランの共生菌だろうか?

そして、露出状態の塊茎を見ると・・。

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細い暗褐色の菌糸が分かるでしょうか?塊茎と接触しています。ここで変化があれば、共生菌だと思います。キノコを消化して生きる腐生ラン栽培実験の面白さは、こんな所にもあります。とても小さな容器ですが、いろいろなドラマが展開されています。

日本のランハンドブックには「クロヤツシロランやアキザキヤツシロランよりも、共生する菌根菌の種がずっと多様である」とあります。その割に、両者より栽培が難しいのはどうしてでしょう?

不法投棄監視パトロールで出会った植物(3月)

今月2回目の、不法投棄監視パトロールに行って来ました。その林道沿いで、気になった植物を集めてみました。林道は、間伐作業が行われていました。走行注意です。

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一番手はキブシです。静岡市では咲いていましたが、この辺りではやっと蕾が膨らみ始めたところです。キブシは雌雄異株です。これは雄株だと思います。

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左が雌株、右が雄株です。花の付き方や花色に違いがあります。雌花の方が緑っぽく見えませんか?一般的に、雄花序の方が長いと思います。

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花を接写してみました。左が雌花で右が雄花です。雌花は、オシベが退化しています。気にして観察すると、雌株は稀だと思います。

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ウメガサソウは、昨年の果実(ドライフラワー)が残り、新芽が姿を現していました。近くに、イチヤクソウも生えていました。両者とも旧体系のイチヤクソウ科からAPG体系でツツジ科に改められました。

右は、桜の木に着生していたミヤマウズラです。「ミヤマウズラも木に登る」。

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近くの林床にも・・。ベニシュスランなどと同じように、良く観察すると斑に変異があって面白いです。

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こちらは、ヤクシマヒメアリドオシランです。このエリアでは、この場所で最初に見つけました。今まで見て来た場所と違い、落葉広葉樹林の林床になります。思ったより広範囲に分布していて、現在調査中です。

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左が、ヤクシマヒメアリドオシランです。発芽間もないツルリンドウにも似ていますが、茎の様子など、見慣れると容易に区別出来ます。

ムヨウラン類の果実のドライフラワーが残っていました。ヤツシロラン類は、種子が飛散すると朽ちてしまいますが、ムヨウラン類は、漆塗りのような艶を保ちながら、翌年まで残っています。

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シュンランが咲いていました。急勾配の斜面に、下を向いて咲いていたので、正面が撮れません。

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木に摑まりながら、やっと撮った正面顔です。

この辺りには、ノヤマトンボ(オオバノトンボソウ)、クモキリソウなども生えています。でも、まだ冬眠中でした。寝坊助ですね。

不法投棄パトは、監視・報告だけが義務付けられていますが、簡単に出来るところは回収しています。この日は、ボランティア袋二つがいっぱいになりました。ゴミの日に出せばいいものを、どうしようもない輩は一向に減りません。

伊予国の植物①

伊予国(愛媛県)で出会った、気になる植物を集めてみました。

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シュンランです。この場所は、我が家の周りより少し遅い開花のようです。株数の割に蕾の上がったものが少ない印象でした。

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「あっ、一茎二花だ!」

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接写してみました。一茎二花のシュンランに出会ったのは、これが3度目くらいだと思います。初めて見た伊予国で、この個体に出会えるとは、なんて幸運でしょう。奇しくも高知の先輩のブログ記事にも掲載されていました。

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イチヤクソウにも出会いました。右はカワラヨモギでしょうか?

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コウヤボウキの芽が膨らんでいました。ドライフラワーの様子から、ナガバではなく普通のコウヤボウキだと思います。

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ヤツデは果実期になっていました。雄花期→雌花期への変化を観察するのも面白い植物です。

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左は、クヌギです。この林では、クヌギを良く見かけました。根元のこの曲がりで、良く持ち直したものだと思います。

さて、苦手なスミレですが、これは地上茎が確認出来ます。タチツボスミレの仲間でしょうか?日照の良くない林内に生えていました。

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普通に見るタチツボスミレより花色が濃い。

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横顔と葉を撮ってみました。葉は全体写真でお分かりのように、同じ株でもかなり変異があります。このスミレの分かる方、教えてください。

このところ、寒の戻りで霜柱を見る事もあります。暖かさに慣れて来た野菜達が、傷まないか心配です。

セッコクとフウラン

他県で、同じ日にセッコクとフウランの大株に出会いました。園芸分野では、変異のある個体を長生蘭(セッコク)、富貴蘭(フウラン)と呼んで古くから親しまれています。

【セッコク】

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ここは郷土植物園の一角です。立派な株でしょ?植樹後、着生させたものだと思いますが、遠目に見たらヤドリギのようです。

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こちらにも・・。

生育状態の良さそうなこのセッコクには、さぞ見事な花が咲く事でしょう。植栽ですが、以前撮った花の写真を掲載します。

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覆輪の葉を持つ銘品・・日月覆輪の花です。

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こちらは、父親がイヌツゲに着生させたものです、このようなピンクの花が咲きます。園芸用に作出された、外国産のデンドロビュームとの交配品ではないかと思います。

富士市植物仮目録にも記載されていますが、私はまだ富士市内では野生と思われる個体に出会った事はありません。

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こんな果実をつけます。こちらは遠州一之宮小國神社で撮影しました。

ラン科セッコク属セッコク(Dendrobium moniliforme (L.) Sw.)。

【フウラン】

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こちらも植栽ですが、かなりな大株です。フウランは、とても成長の遅い植物で、このくらいになるには、相当な歳月がかかるものと思われます。

注目は、果実の多さです。こんなに沢山ついているのは、初めて見ました。

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こちらは、富士宮市某所の寺院で撮ったものです。沢山の果実を見ながら、思い浮かべた事があります。

以前、フウランの花にやって来る送粉者を撮ろうと、インターバルカメラを仕掛けた事があります。でも、残念ながら小さなアリくらいしか映っていませんでした。フウランの送粉者は、スズメガの仲間だそうです。きっと、夜な夜なスズメガが訪れていたのだと思います。不気味でしょ?

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フウランは、小さな白い花が咲きます。ヤマユリのような甘い香り、白い花色、とても長い距・・夜行性の送粉者を呼び寄せる花の特徴だそうです。

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一番上の果実を、接写してみました。ラン科植物特有の塵のような種子が飛散し始めていました。

富士市では、一ヶ所だけ自生の確認されたところがあります。静岡県内では、中西部で幾度か出会った事があります。

ラン科フウラン属フウラン(Neofinetia falcata (Thunb.) Hu)。Ylist標準学名は、左記となっていますが、日本のランハンドブックによると、DNA情報を用いた解析の結果、Vanda属とする事が妥当だそうで、Vanda falcata (Thunb.) Beerの学名が記載されていました。

シュンラン

富士市で、春一番に咲く野生ランは、シュンランです。今年は暖かいので、そろそろ咲いているだろうと思い、近くの山林を見に行きました。

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「咲いていました!」

右の株は、昨年一茎二花をつけましたが、今年は花が見えません。葉が少ないのは、昨年シカの食害に遭ったせいです。シュンランも、シカの食料対象になっているのです。

似た葉を持つ植物で、キジカクシ科のヤブランはあまりシカに食べられないようですが、青い種子(果実ではありません)をつけるジャノヒゲは、シカに食べられ刈り取られたようになっているのを良く見かけます。

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花は、少し俯き加減に咲きます。近隣では、ジジババなんて呼ぶ人もいます。

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こちらは、二つの花をつけていました。花の有無は、株の大きさや葉の数に関係ないようです。

シュンランは、微細種子が共生菌の力を借りて発芽しても、直ぐに光合成を行わず(葉を出さずに)、ショウガのような根茎を伸ばし続け、かなりな大きさになるまで地下生活を送るそうです。

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昨年咲いた株に、今年も続けて咲くとは限りません。発葉して光合成を行うようになってからも、菌への依存度がある程度高いのかもしれません。

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両腕を広げたような部分が側萼片、白く斑紋のある舌のような部分が唇弁、その上に見えるのがオシベとメシベの合体した蕊柱(右の写真)、蕊柱を覆うようにあるのが側花弁、更にその上にある笠が背萼片です。萼片や花弁の色、形、そして唇弁の斑紋にも変異があります。

ラン科シュンラン属シュンラン(Cymbidium goeringii (Rchb.f.) Rchb.f.)。

高知県や徳島県には、変種(※)のホソバシュンラン(Cymbidium goeringii (Rchb.f.) Rchb.f. var. serratum (Schltr.) W.S.Wu & S.C.Chen)が自生するそうです。葉の幅が4~6mmとありますが、静岡県でも、そのくらい細い葉を持つ個体を見かけます。でも、それはホソバシュンランではないそうです。ホソバシュンランは、萼片と側花弁の幅も狭いそうですが、それ以外の花などの詳細構造の違いは、まだ把握しておりません。葉の長さが、400~500mmを超すような個体も、静岡県内で見る事があります。ナガバシュンラン・・なんて呼びたくなりますね。

※:日本のランハンドブックでは、ホソバシュンランの学名がf.angustatum(F.Maek.,nom.nud)T.Yukawa,ined.となっており、品種とされています。

ヤツシロラン類栽培実験(2月)

久々に、ヤツシロラン類の実験容器を覗いて見ました。

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アキとクロの自生していたスギ林の部材から、キノコの子実体が姿を現していました。蓋を開けると、煙のように胞子が飛びました。人体に影響を及ぼす、スエヒロタケのような種類もあるので要注意です。

アキの生えていた竹林の部材を入れた容器では、沢山の菌糸が繁殖していました。塊茎は、まだ休眠中かも?塊茎の根状器官が伸びた頃、こうなってくれれば良いのですが・・。

そして、ハルザキヤツシロランの実験容器では・・。

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「あっ、花茎が伸びている!」何枚か撮ってみましたが、容器内なのでピンボケばかり・・。

色からして、アキではないと思いますが、クロにも見えるし・・。これはハルだろうか?ハルザキヤツシロランの種子しか撒いておりませんが、鼻息で飛ぶくらいの微細種子なので、他種が紛れ込んだ可能性も零とは言えません。

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それにしても細い・・。あまり細い花茎の蕾は、開花に至らない場合が多く、このまま萎んでしまうかもしれません。その事は、師匠からも伺った事があります。

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静岡県での開花は、5月頃だと思います。クロヤツシロランは、自生地の開花時期より1~2ヵ月くらい早く開花しました。ただ、今回は、パネルヒーターを使わず、容器ごと10℃設定のワーディアンケースの最下段に入れてありますので、もっと温度の下がる時があると思います。

それと、常緑広葉樹の部材で実験床を作ったため、菌糸の繁殖が難しいと思い、根状器官が伸び始めた塊茎を、切り刻んだ枯れ木で覆いました。そのため、その後の変化は観察出来ませんでした。

この花茎を伸ばしたのが、容器内で発芽した塊茎なのか、自生地の土に紛れ込んでいた塊茎なのか、正直分かりません。

ヒトツボクロ

市内の山林で見るヒトツボクロは、点在しており、出会う事は比較的稀です。この日は、林道を覚えるために新たなルートを走ってみました。そして、偶然車を止めた場所で、林床を見ると・・。

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「あっ、ヒトツボクロだ!」

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林内に入って確認すると、自生地は広範囲に渡っていました。かなりな個体数です。私が知る富士市内の自生地では、この場所が一番広範囲で密度も高いと思います。

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ヒトツボクロは、一枚葉の野生ランです。葉裏を見ると、右のような紅紫色をしています。

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左の葉は、皴が無く細長いので、若い個体でしょうか?幅広の皴がある葉は、ホテイランに似ています。中脈の白線も特徴の一つです。

右の葉の付け根を見ると、花芽らしきものが見えていました。

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接写してみました。やはり花芽のようです。

以前撮った、花茎の伸びた全体の様子を掲載します。

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訪問が遅く、子房が膨らみ始めていましたが・・。花はとても小さく地味な色をしていますので、開花時期でも見付け難い植物です。

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下向きに咲きますので、反則技で接写してみました。

果実のドライフラワーを探すと・・。

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幾つかありました。ラン科植物の果実は、葉を見なくてもそれと分かり易い気がします。また、この野生ランは、同じく一枚葉でバルブを持つコハクランのように、毎年花をつけないものもあると思っています。

葉は、一般的に濃緑色ですが、中には・・。

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こんな色の個体もあります。カラス葉とでも呼べば良いのでしょうか?

ラン科ヒトツボクロ属ヒトツボクロ(Tipularia japonica Matsum.)。

この日も、初めての場所でピンポイントで出会わせてくれた山の神様に感謝です。

無事だった野生ラン

早朝、パソコンに常駐している天気予報comが「一時間後の雨予報」を表示しました。予報通り、萌の散歩が終ったと同時に、雨が降って来ました。久々の雨なので、出来ればもう少し降ってほしいものです。

近くの林に生える野生ランの無事を、確認に行って来ました。

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何時も気にして見ているエビネは、今のところ無事でした。この辺りではハナバチなどのポリネーターが多いのか、結実率が良いようです。

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この林でも、園芸採取により姿を消したと思われる場所が幾つかあります。欲しい人は、園芸店で買って堂々と栽培してもらいたいと思います。

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この果実のドライフラワーは、サイハイランです。塵のような種子は、既に飛散した後のようです。

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サイハイランは、通常一枚葉ですが、稀に二枚葉のものも見かけます。ちょっと変わった生態を持っているようです。それは、またの機会に・・。

樹木の伐採により、沢山生えていた場所から姿を消してしまいました。移植を嫌う人もいますが、そういう場面を幾度か目にしていると、保護のためには移植も重要な選択肢だと思っています。もちろん、地主や森林管理者の承諾が前提となりますが・・。

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着生ランのカヤランとクモランです。この林に通い始めた頃に比べて、カヤランの個体数は増えていると思います。喜ばしい事です。

一度出会ったきりの野生ランもあります。

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オニノヤガラです。この花茎は、その後誰かに折られたようで、結実する事も無く姿を消してしまいました。見付けたら折らないでくださいね。また、標高の高いところでは、シカの食害に遭う事も多いようで、とても心配です。図鑑には、多年草とだけ表記されていますが、もしかしたら一回稔性(一回結実性)なのかもしれません。

この林には、他にもいろいろな野生ランが生えています。シュンラン、クモキリソウ、ノヤマトンボ(オオバノトンボソウ)、キンラン、ササバギンラン、ギンラン、ミヤマウズラ、エンシュウムヨウラン、クロヤツシロラン、アオフタバランなど・・。

身近な林に生える植物は、特別な愛着を持って見るため、何時までも生き残ってほしいという気持ちが更に強くなります。

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