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腐生植物

アキノギンリョウソウ

アキノギンリョウソウの姿を見始めたのは、8月下旬でした。この植物が姿を現す頃には、富士山麓も所々で秋の気配を感じられるようになって来ます。この一月くらい、ある植物の果実を求めて林内を歩きました。その時出会った、アキノギンリョウソウの写真を集めてみました。

【8月22日】

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この日出会った中で、一番伸びていた株です。

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まだ姿を現し始めたばかりのようで、左のような塊が点在していました。右は微かに青っぽく見えます。

【9月4日】

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例年はあまり見かけないのですが、今年は良く出会います。キノコは少ないのに・・。

このアキノギンリョウソウは、後日見に行ったところ姿を消していました。近くで確認した別の株も・・。シカ等の動物の食害に遭ったのではないかと思います。

【9月13日】

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左は一般的に出会うタイプです。中と右は、鱗片葉を除いてピンクに見えます。

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接写してみました。ギンリョウソウでは、ピンクの花を稀に見かけますが、アキノギンリョウソウでは初めて出会いました。

【9月18日】

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鱗片葉が、騎士の鎧を連想させます。

【9月20日】

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またピンクの花を発見!右は鱗片葉が長いですね。

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ピンクの花を接写してみました。花は下向きに咲き、だんだん上を向いて来ます。右は、かなり上を向いていますね。

山渓の図鑑では、ギンリョウソウモドキが優先名になっていますが、私は別名のアキノギンリョウソウと呼んでいます。「モドキ」なんて可哀そうな名前、付けないでほしいものです。

ギンリョウソウの名が付いていますが、ツツジ科(旧イチヤクソウ科)ギンリョウソウ属ではなく、シャクジョウソウ属になるそうです。果実も、ギンリョウソウのような液果ではなく蒴果です。

アキザキヤツシロラン実生栽培実験(9月中旬)

昨晩から今日の未明にかけて、凄い暴風雨でした。屋根が吹き飛ばないか心配で、安眠出来ませんでした。幸い、これといった被害はありませんでしたが・・。

次回記事は、無事開花してからと思っていたのですが、花を見る前に枯れてしまわないか心配で、途中経過を記事にしました。昨年、花茎が伸びるまで行かなかったので、とても不安なんです。

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①の容器の中で、左の板が持ち上がって来ました。どうしたのだろうと思い捲って見ると、太い花茎が姿を現しました。

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蕾が見えます。竹の板を、取り除いた方が良いのか迷っています。下手にいじると菌子束と縁が切れてしまうし・・。自生地の観察経験から、そのまま置いて見る事にしました。

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②の容器です。この容器は、①と少し違う実生床にしてあります。クロヤツシロランの実生実験程ではありませんが、ポツポツ蕾が見えています。

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接写してみました。蕾が褐色っぽい・・クロなんて事は無いと思うけど・・。

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こちらにも・・。

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②の容器では、部材に紛れ込んでいたシダの胞子が発芽したようです。そして、キノコの子実体が時々姿を現します。左上に貼り付けた蕾は、花茎がとても細く、他の植物が姿を現したかと思いました。

そろそろ、自生地の花が咲き始める頃ですが、実生実験容器の開花を早めるための加温などを止めにして、ワーディアンケースに入れてあるだけです。今回は、無事咲かせる事が、第一目標なので・・。

富士山麓で出会った果実①

今朝は、涼しいと言うより寒かった!少し前は、夏蒲団でも暑くて飛ばしていたのに・・。

富士山麓で出会った果実①・・寄生植物・菌従属栄養植物(旧呼称:腐生植物)を集めてみました。

【キヨスミウツボ】

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彼方此方探して、果実が残っていたのはこれだけでした。

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変則だった気候のせいか、例年に比べて発生量が少なかったようです。また、少し前の長雨や異常高温のせいで、果実がダメになってしまったのかもしれません。上のような状態のものばかり・・。

【キバナノショウキラン】

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こちらは花茎が倒れ、花柄が腐り始めていました。

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このくらいで、種子が成熟しているのだろうか?

別の場所でも数株見付けてあったのですが、全て無くなっていました。そのエリアでは、野生動物(シカではないかと思っています)に味を覚えられたようで、昨年も食害に遭った形跡がありました。それと、この近くでタヌキの番を見かけました。雑食だそうですからこちらも犯人の可能性がありますね。来年は、ハバネロの搾り汁でも塗ってやろうかな・・。

【ツチアケビ】

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標高1,300m辺りに生えていました。この場所では、毎年花の時期に食害に遭い、この状態になったのは初めて見ました。

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こちらは標高900m辺りで、走行中の車窓から見付けました。案外、動体視力が良いのかも?

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周辺にシカの足跡がありましたが、食べられた形跡はありませんでした。野鳥が食べて種を運ぶそうですが、シカは食べないのだろうか?花の時は食べられているようですが・・。

【ギンリョウソウ】

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小さいけど目玉おやじのようで、目につき易い果実です。出会う事も少なくないのですが、探すとなかなか見つかりません。

アキザキヤツシロラン実生栽培実験(8月下旬)

アキザキヤツシロランの、実生栽培実験容器を覗いてみました。

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所々に、このような白い菌子束が伸びています。容器内を見まわすと、褐色の菌子束も確認出来ます。キノコの種類により、菌子束の色も違うそうです。

右は竹林の部材ですが、左はスギの球果です。もしかしたらスギの球果にも菌子束が伸びるかもしれないと思い、入れてみました。これが、アキザキヤツシロランに栄養供給するキノコか分かりませんが・・。

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クロヤツシロランの実験容器に比べて、根状器官(仮称)があまり目立ちません。前記事にも書きましたが、部材で塊茎を覆ってあるため、その姿や根状器官を観察し難いのですが、竹の葉や木切れの間に少しだけ姿を現しています。

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左はどうなっているのでしょう?頭(花茎)が下を向いているように見えますが・・。

右はついでに掲載した、コオロギの実生実験容器です。今年で三年目になりますが、姿を現してくれません。コオロギの自生地の菌糸ではなく、ベニシュスランやハクウンランの自生地の菌糸を使用しましたので、どうも菌糸が合わないようです。写真に写っているのは、ベニシュスランかハクウンランの根茎ではないかと思います。部材に紛れ込んでいた種子かプロトコームの成長したものだと思います。

更に容器内を探すと・・。

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①の容器に、花茎の先端らしきものが姿を現していました。

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②の容器にも・・。

各々1本ずつですが、何とか花を見たいものです。ここまで来たら、見守るしかありませんが・・。

地味なものばかりでしたから、目の保養に・・。

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我が家で咲いた、最後のカノコユリです。同じようなところに植えてあったのですが、株によって開花時期にかなりな開きがあります。

◇農薬散布

今日は、シキミの農薬散布をしていました。前回の散布から10日くらいになります。この農家は、7~10日間くらいの頻度で農薬散布しています。文句を言うようになってから、土・日などは避けるようになったみたいですが、うっかり窓を開け放しで置くと室内が農薬臭くなってたまりません。周辺の道にも頻繁に除草剤を散布するし、本当に困ったものです。規制する良い手段は無いものでしょうか?

ちょっと不気味な植物観察

今日も午後から雨・・困ったものです。

また女性の訪問者を減らすようなタイトルですが・・。

【不明な植物】

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一見、ヤマウツボかと思うような姿でした。

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拡大して見ると、百合の鱗茎のような感じです。

これは何でしょう?

【アキノギンリョウソウ】

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彼方此方で、このような姿が見られました。アキノギンリョウソウは、別名ギンリョウソウモドキと呼ばれています。でも、ギンリョウソウ属ではなく、少し前に登場したシャクジョウソウ属になります。

ついでに付けたような名前ではなく、一茎一花なので、イチリン(咲き)シャクジョウソウなんてどうでしょう?

【ロウタケ】

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林内を歩いていると、このようなものを見かけます。これはロウタケ科ロウタケ属のキノコです。普通のキノコのように、子実体を作らない変わり者だそうです。

【キバナノショウキラン】

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季節の移ろいは早く、少し前に花を掲載したばかりのキバナノショウキランも、果実を付けていました。中には、茎が腐食してしまったものもあります。

ちょっと不気味なものばかりなので、少し可愛い花を掲載します。

【コフウロとゲンノショウコ】

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似た花ですが、こうして並べてみると違いが分かりますね。左がコフウロ、右がゲンノショウコです。ただ花弁の形は、個体毎に違いがありますので、この写真だけでは参考になりません。

◇訪問者の方にお願い◇

富士山南麓、愛鷹山西麓付近で、次の果実(熟したもの)を探しています。

ギンリョウソウ:ゲゲゲの鬼太郎に登場する目玉おやじのような果実

キヨスミウツボ:白い粒に触ると、プニプニするようになった果実

キバナノショウキラン:果実が十分膨らみ、茎や花(果実)柄が腐食し始めたもの

上記解説は、熟した状態の目安を記載しました。この状態になる前でも結構ですので、ご存知の方、おおよその場所を教えてください。

yamabudou@hotmail.com

シャクジョウソウとイチヤクソウ

シャクジョウソウとイチヤクソウ・・無関係の植物に思えますが、どちらもツツジ科です。シャクジョウソウは、シャクジョウソウ亜科シャクジョウソウ属で、イチヤクソウは、シャクジョウソウ亜科イチヤクソウ属に分類され、近縁な仲間となるそうです。

【シャクジョウソウ】

昨日、近くの山林でシャクジョウソウに出会いました。数年前、この林内でドライフラワーに出会うまでは、シャクジョウソウは亜高山帯の針葉樹林に生えるものとばかり思っていました。富士山では、標高差2,000m以上の範囲に生えています。

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ここは、落葉広葉樹林内です。針葉樹林にも広葉樹林にも生えるようです。

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この日は、遊歩道脇で十数本の個体を見る事が出来ました。小雨が降っていなければ良かったのですが・・。

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似た種のギンリョウソウやギンリョウソウモドキ(アキノギンリョウソウ)が、一茎一花なのに対して、こちらは複数の花を付けます。良く見ると、細かい毛が生えていますね。

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まだ下を向いていますが、コンデジを地面に置いて花の中を撮ってみました。「オシベは8個あり、子房を囲む」とあります。白いのが花粉のようです。

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左は、シャクジョウソウの傍で見つけた菌糸です。シャクジョウソウは、キシメジ科キシメジ属に栄養依存しているそうです。キシメジ属の代表的なキノコには、マツタケがあります。シャクジョウソウは、マツタケを食べて生きているのか・・贅沢な奴だ!

右は、シャクジョウソウ属のギンリョウソウモドキです。まだ出現したばかりの姿です。ギンリョウソウと似ていますが、こちらは秋に生えて来ます。

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上の写真は、亜高山帯の針葉樹林・・主にカラマツ林で見つけたシャクジョウソウです。時々、右のように色の違う個体が見られます。Web図鑑には、赤い個体も掲載されていました。

標高の低い所の個体と比べると、どことなくか弱い感じで、別種のようにも思えますね。でも、現時点では世界的に一種類とされているそうです。

【イチヤクソウ】

シャクジョウソウの近くに、イチヤクソウも生えていました。

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こちらは、花が終わり果実が膨らんでいました。花柱が残り、面白い形の果実でしょ?

◇少し勉強

シャクジョウソウは、葉緑素を持たない菌従属栄養植物ですが、イチヤクソウは葉緑素を持ちながら菌からも栄養をもらっている部分的菌従属栄養植物であると手元の資料に書かれていました。

今迄、シャクジョウソウやイチヤクソウの種を気にして見た事はありませんでしたが、ラン科植物の種とそっくりだそうです(今度観察してみるつもりです)。という事は、発芽の養分を持たないため、菌類などの助けを借りて発芽するのだろうと思います。イチヤクソウもキノコを食べて生きているんですね。なんか、とても興味深い!

赤色植物

遅れて来た梅雨のような日々が続いています。でも、物好きは多少の雨なんか気にしません。・・という事で、霧雨降る林内を探索して来ました。

この記事では、薄暗い林内で気になった赤色の植物を集めてみました。

【ツチアケビ】

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このエリアでは、初見です。赤いウインナーのような果実が生っていました。

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果肉の中に種を宿し、野鳥などに食べられて運ばれるそうです。獣道脇で出会う事が多いから、シカやイノシシなんかも食べるのかな?

【タマゴダケ】

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私が知る、数少ない食用キノコです。家族は、いまだに手を出しませんが・・。

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赤い傘を見なければ、そうだと言い切れませんが、左はたぶんタマゴダケです。右は卵の殻(壺)から傘が頭を出したところです。

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こちらは茎(柄)が伸び始めています。

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更に伸びて特徴ある柄が良く見えます。右は、杉の枯葉を取り除いたら傷付いたので、Beforeの写真を掲載します。傘が開くと何かに食べられるようで、他のものは少しずつ傷付いていました。全部で8本見つけました。

【ホンゴウソウ】

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雄花が開花しているか覗いてみました。白い点のようなものが葯です。右の写真の中央下の花は白くなっていますが、カビが付いたと思われます。セミの死骸を覆いつくすカビと同じかな?

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左は開花して間もない雄花と、茶色くなった雄花が写っています。かなり画質が荒くなりますが、10倍ズームしてみました。

上左の写真に、スギの葉(爪)が写っていますので、この花が如何に小さいかお分かりいただけると思います。研究者は、この雄花先端の球状突起の数の違いで、新種を発見したそうです。恐ろしい人達ですね。

明日も天気が悪いようです。きっと、趣味の野菜畑は草だらけ・・覗くのが恐ろしいです。雨なら、車庫内のペンキ塗りでもしようかな・・。萌の小屋は、昨日塗り終りました。人が寝転がれるくらいの奥行きがあるので、結構大変でした。これで、萌と私が旅立つ頃までは、持つと思います。

小雨降る林内で出会った植物

今日は、予報通り昼頃から雨が降って来ました。小休止したと思い気を緩めると、ずぶ濡れになってしまいます。台風、無事通過してくれると良いのですが・・・。

ヒナノシャクジョウを観察に行った林内で、出会った植物を集めてみました。

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コクランの花が、まだ少しだけ残っていました。唇弁や側萼片が緑地に暗紫色です。これが我が家の周りで一般的に見られる花色です。蕊柱の部分を見てください。宇宙人が乗っています!

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こちらは、唇弁や側萼片などが赤紫色の花です。コクランはラン科クモキリソウ属(Liparis)です。比較的目にする事の多い植物ですが、変わり者の多い野生ランですから、花の観察をして歩くのも楽しいと思います。

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左はコクランの蕊柱(ずいちゅう:オシベとメシベが合体したもの)を接写してみました。

そして、近くの杉の枯葉に根状菌糸束が姿を現していました。この子実体(キノコ)は、どんな姿だろう?

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子実体も幾つか見受けられました。左はアカイボカサタケかな?

右は、杉の枝などに出ていたキノコです。名前は分かりません。

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傘と茎(柄)を接写してみました。傘は白く透明感がありますが、付属体が付いています。茎は透明感があり、沢山の腺毛があります。

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ホウキタケの仲間も生えていました。枝先が青色です。Web図鑑では、トビイロホウキタケに似ています。

そして、右はキノコではなく菌従属栄養植物・・根でキノコなどの菌類の菌糸を消化して暮らしている・・一方的に栄養を奪い取る、いわばキノコを食べて生きている植物です。とんでもない奴ですね。

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この植物の名前は、ホンゴウソウです。ヒナノシャクジョウと生育条件が同じなため、かなりの高確率で混生するそうです。上の小さな粒が雄花で、下の毛の生えた金平糖が雌花です。

とっても小さな植物である上に、堆積したスギの葉などの薄暗い林床では、探すのが大変です。ヒナノシャクジョウ→ホンゴウソウの順で探す事になります。

ヒナノシャクジョウ

そろそろ、この小さな植物が姿を現しているだろうと思い、見に行って来ました。

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堆積したスギの葉と見比べてください。とっても小さいのですが、薄暗い林内では意外と目に付きます。

左は透けた鱗片葉が綺麗です。隣の株には、花が咲いていました!花は一気に咲かないので、咲いている所に出会えない事も多々あります。

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左が開花状態で、右は萎れた花です。白いのはこれから咲く蕾です。

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こちらは2つ咲いていました。茶色くなった花冠が1~2個くらいですから、今が見頃といったところでしょうか?

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上段の左の花を接写してみました。目玉みたいな粒は水滴です。

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黄色い部分が、個体毎に違って見えます。Web図鑑を見ると、もっと全体が黄色く見えるものが掲載されています。

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こちらの花も綺麗でしょ?この植物を初めて見た時は、先端部が全て茶色くなっていました。だから、花を見る事は出来ませんでした。花の寿命がどのくらいか分かりませんが、良いタイミングで見る事が出来ました。撮影時間は、AM9:00頃です。

◇ちょっと勉強・・。

この植物(菌従属栄養植物)は、隣接する樹木(独立栄養植物)から菌根菌(アーバスキュラー菌根菌)を介して、炭素をもらって生活しているそうです。この関係を3者共生系と呼びます。前記事のヤツシロラン類よりも、さらに厄介な植物のようですね。でも、いつか実生栽培実験をしてみたいものです。

ヤツシロラン類実生栽培実験(8月上旬)

最近、このタイトルの記事が無いので、「実生栽培実験は、止めてしまったのか?」と思われたかもしれません。

初めて挑戦した年は、未知の変化に目を向けて来ました。ところが、観察出来る様な状態にある(部材表面に出ている)塊茎は、途中で成長が失速してしまいます。開花したクロヤツシロランは、部材の中に潜んだ塊茎だけでした。という事で、部材で覆ったため、記事が少なくなってしまったのです。

【クロヤツシロラン】

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根状器官(仮称)が伸びています。昨年は、上を向いて沢山伸びていました。菌糸が上手く繁殖していなかった(菌糸不足だった)のかもしれません。

右の写真を見てください。根状器官の途中に、イボのようなものが出来ています。根状器官や塊茎に、このイボのようなものが出来ると、急に成長するように思います。

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接写してみました。根状器官が、他より太くて分岐している・・。

【アキザキヤツシロラン】

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左だけ、別の栽培容器になります。環境を変えて準備した訳ではなく、シダの仲間が生えて来て、いつも湿り気の多い状態になりました。中央に塊茎が見えています。

この容器内では、根状器官も右のような状態で、上に向かっているものはありません。

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こちらも、クロヤツシロランのようにイボが見えます。

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所々で、二年物と思われる塊茎が確認出来ます。右の塊茎は、無事育てば開花するかも?

目を皿のようにして、容器内を見まわすと・・。

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これって、もしかしたら花茎の頭ではないでしょうか?

クロヤツシロランは、一昨年開花させる事が出来ました。今年は、一本でも良いからアキザキヤツシロランが開花してくれないかな・・。

ところで、アキザキヤツシロランもクロヤツシロランもクヌギタケ属やホウライタケ属の菌種と共生するそうです。竹林には両方のヤツシロランが生えますが、アキザキヤツシロランは、落葉広葉樹林や針葉樹林には生えないようです(※)。属の中の特定の菌と共生するというなら、竹林で採取した菌糸がスギの球果や落葉で繁殖しないだろうか?竹林の部材とスギ林の部材を比べると、後者の方が湿度を保ちやすいし、菌の繁殖力が良いと思ったので、そんな事を考えてみました。

※アキザキヤツシロランの生える竹林に隣接するスギ林を探してみましたが、一株も見当たりませんでした。杉野孝雄先生の著書「静岡県のムヨウラン類とヤツシロラン類」の中に記された調査結果も竹林だけだったと思います。

より以前の記事一覧