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植物観察

2020年7月 7日 (火)

サワトラノオの果実

今日も雨。合間に散歩道の草刈りをしました。万が一に備えてレインコートを着用した事もあり、汗で濡れたTシャツは800gにもなっていました。また、洗濯係に文句を言われそうです。

先日、実験場のサワトラノオの果実を採取しました。

沢山採れたので、庫内に取り込んで自然乾燥させています。でも、雨続きでなかなか乾燥してくれません。

主たる花穂とその下の葉腋から伸びて来た花穂です。

一つの果実と中の種子です。果実はとても小さく、1mm目盛りのスケールで測って、直径2mmくらいです。公園から採取した時に数えたら、その中に30~40個くらいの種子が入っていました。いかに小さな種子か想像できると思います。

写真を撮っていて、このような果実が数個見つかりました。通常は、1つの花柄に1個の果実がつきますが、二つの果実がついています。花柄の太さは、一つのものより太くなっています。維管束も二つ分の太さが必要なようです。花期に見たかった・・。

果実の生った穂を標本にする前に、果実を数えてみました。老眼には辛いので、2本の花穂についてだけですが・・。主たる花茎には、104と111個、葉腋から出た花茎には、15~30個の果実がついていました。多いものでは、葉腋から9本くらいのミニ花穂が伸びていました。1個の果実辺り30個として、主たる花茎だけで3,000個以上もの種子が入っている事になります。

結実率はとても高く、未結実のものは数えるほどしかありません。沢山の種子を見て、ラン科植物を思い浮かべました。共生菌の力を借りて発芽するラン科植物ほどではありませんが、この植物も自生地での発芽条件が厳しいため(発芽率が悪いため)多くの種子をつけるのではないかと思いました。

2020年7月 5日 (日)

サワトラノオ栄養繁殖

少し前に、実生栽培で得たサワトラノオの果実を採取して、乾燥させています。

「サクラソウ科の植物は、挿木で発根する」と書かれた、Webページがずっと気になっていました。それを裏付けるように、睡蓮鉢やプラ池に沈めたサワトラノオが葉腋などから発根して来ました。

【腰水栽培】

大雨により茎の曲がってしまった株を素焼き鉢に植えて、睡蓮鉢などに沈めました。5月下旬、ヒツジグサの葉に隠れたサワトラノオを見ると、茎から発根していました。

そして、7月上旬に見ると葉腋から伸びた多くの芽からも発根していました。発根を確認した時から、この状態を期待していました。やがて、当年茎は枯れ、葉腋から伸びた芽が新株として成長していくと思います。

以前の記事でも書きましたが、発根はヒツジグサの葉や他の植物体で覆われ、照度の低い部分で確認されました。低照度が発根の条件、または発根しやすいものと思われます。その事を踏まえて、新たな実験を開始しています。

【土壌栽培】 

茎の基部や少し離れたところに芽が出ています。これらと、当年株との繋がりは、後日プランターから取り出して確認しますが、新株として冬を越し成長していくと思います。

私は、太い根と細い根という表現をして来ました。杉野孝雄先生の「静岡県産希少植物」には、横に這う地下茎があると書かれています。この太い方の根を地下茎と捉えているようです。同様に、実生栽培の先輩である埼玉市の川小学校でも、地下茎との表現がされています。

更に、レッドデータープランツ増補改訂版では、トウサワトラノオの解説として「秋には赤く紅葉し、晩秋に茎が倒れると、先端の葉の付け根から発根し、新株が育つ。茎の下部でも栄養繁殖し、ロゼットで冬を越す。」とあります。この事から、サワトラノオとトウサワトラノオは似た生態の植物であると思われます。

2020年7月 3日 (金)

義母の家の花

今日は、義母の家に様子見に行って来ました。

庭の花は手入れされていて、いろいろ咲いていました。こういうものに、興味を持っている事も安心材料になります。

この植物は、初めて見ます。

この角のようなものは、子房なのだろうか?これがついている所に花が咲きます。

調べてみると、ハマミズナ科アプテニア属ベビーサンローズという商品名で、和名はハナツルソウとなっており、南アフリカ原産だそうです。多肉植物の仲間で、マツバギクも同科です。

ペチュニアも、いろいろ咲いていました。義母の花壇には、欠かせない存在のようです。

クリサンセマム・ムルチコール(キク科コリオステフス属)、アルジェリア産の銘板がついていました。マウスを乗せて見るマリーゴールドは、野菜のコンパニオンプランツとして植える事もあります。根の分泌液がセンチュウに効果があり、葉の臭いに防虫効果があるそうです。

他にもいろいろ咲いていましたが、これくらいで・・。

明日はまた天気が悪いようです。野菜のためにずっと雨を待っていたら、今度は雨降りばかり続きます。何事も、思ったようにはいかないものですね。

2020年7月 2日 (木)

不法投棄監視パトロールで出会った植物(6月-②)

4日ぶりに行った再生畑②は、先日取ったばかりの所に、新たな雑草が伸びていました。毎日笹刈をしていた時も辛かったけど、終わりのない草取りも辛いものがあります。草取りと草刈りの後は、伊豆の先輩から貰ったシカ用の網を電気柵の横に仮敷設して来ました。思っていたより長く、数個ありますので広範囲をカバー出来ます。でも、これからポールと付属品を揃えなくてはなりません。

ブログ記事は、昨日の続きです。

素人図鑑を作成している事もあって、最近カンアオイ属に目が向きます。これはカントウカンアオイだと思いますが、同じ場所でも葉表の模様に変異があって面白いです。

大株の所も花が見られませんでしたから、こちらもカントウカンアオイだと思います。良く似たオトメアオイは、今頃花をつけているはずです。

マウスを乗せると、クモキリソウに変わります。

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花は終盤を迎え、果実期になっているものもありました。クモキリソウは、自動自家受粉するそうです。訪花昆虫などの刺激だけでなく、雨の刺激によっても受粉機構が働くそうです。背萼片が、雨覆いになっていないからかな?

トチバニンジンの花が咲いていました。果実期は目立ちますが、花期は地味な植物です。薬効があるそうなので、再生畑で栽培しようと思い、昨年果実を蒔きましたが発芽して来ません。もしかしたら、ヤマシャクヤクのように翌々年の春に発芽するのかも?

シロバナイナモリソウとイチヤクソウの花です。富士市では、シロバナイナモリソウしか見る事が出来ません。

数歩離れたところに生育する、イチヨウランとアオフタバランです。イチヨウランは、枯れた花茎が二つ見えています。花期に見たかったのですが、畑以外の外出自粛を心がけていたので、行く事が出来ませんでした。

最後に、別の林道でオオハンゲの様子を見て来ました。この場所では、かなりな個体数を確認出来ますが、地域では他で見た事がありません。どこからやって来たのだろう?

2020年7月 1日 (水)

不法投棄監視パトロールで出会った植物(6月-①)

静かになったと思ったら、急に土砂降りになったり、強風が吹いたりと落ち着かない一日です。

不法投棄監視パトロールの時、気になった植物で未掲載のものを集めてみました。

ノリウツギの花が、咲き始めそうです。

タマアジサイも、蕾が姿を現していました。アジサイ科の中では花期が一番遅く、9月頃までとなっています。場所によっては、それ以降でも花を見る事があります。

ウツギやマルバウツギは、果実期に入っていました。花期には、花糸の先端部で識別できますが、花序柄のすぐ下につく葉にも違いがあります。ウツギは短い柄がありますが、マルバウツギは柄が無く茎を抱きます。

キッコウハグマも花茎が伸びていました。マウスを乗せると、県中西部に生育するエンシュウハグマに変わります。昨年の秋に気づいたのですが、前者は常緑で、後者は冬に地上部が枯れます。季節を通して観察しないと、分からない事がいろいろあります。

こちらは、キキョウ科シデシャジンです。地域では、比較的稀な植物です。

ホタルブクロの花色違いと思って撮りました。ところが、白っぽい花の方は、萼片基部にホタルブクロのような反り返りがありません。ヤマホタルブクロという事になりますが、この標高では見かけた事がありません。どうしたのだろう?

2020年6月30日 (火)

ヤマアジサイ

午前中の早い時間帯から雨予報でしたが、なかなか降らないので果樹畑の草刈りに行って来ました。昼近くなって少し降り始めましたが、ミストシャワーを浴びたようで涼しいので、一通り刈って来ました。

夕方頃からは凄い雨で、萌の夕散歩は合間を縫って早足で行って来ました。

不法投棄監視パトロールで寄り道した植物観察・・二番目はヤマアジサイです。愛鷹山渓の源流部ではまだ蕾でしたが、ここでは花盛りでした。

ウツギの仲間が果実期に入り、ヤマアジサイが主役を務めていました。沢筋に多い事から、サワアジサイの別名があります。

装飾花を持つアジサイの仲間は、その形や数などに変異があって、見比べるのも楽しいです。装飾花は、花弁ではなく萼片です。

装飾花が3,4,5枚。中央にある粒のような部分にも花が咲きますが、種子は出来ません。

これは、二つの装飾花が重なったような感じです。裏表で9枚ありました。

横顔です。両性花が開く前と後の様子です。開花すると、一斉に花火を打ち上げたようですね。

訪花昆虫を撮ってみました。コガネムシの仲間を沢山見かけましたが、ピンボケなので未掲載です。最初の写真は、装飾花がありません。一つしか咲いていませんでしたので、固定した変異なのかは不明です。

伊豆には、ヤマアジサイの亜種とされるアマギアマチャ(Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. angustata (Franch. et Sav.) H.Ohba)が生育するそうですが、まだそれと知って見た事がありません。

アジサイ科アジサイ属ヤマアジサイ(Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. serrata)。

2020年6月27日 (土)

渓谷の植物②

予報では、雨が続くようなので、再生畑の草刈りをして来ました。長袖作業服に手甲と手袋を着用なので、暑い事!たまりません。

渓谷の植物・・続きです。

ホトトギスが、かなり伸びて来ました。この渓では、稀にシロバナに出会う事があります。イワギボウシも、断崖の彼方此方で見る事が出来ます。

ヒトツバショウマに、蕾が見えていました。イワユキノシタは、咲き始めているようです。両岸の断崖で、イワユキノシタとイワタバコが勢力争いをしています。

特徴のある形の葉は、オクモミジハグマです。そして、この渓では初確認のヤグルマソウです。伏流している所まで遡行しましたが、この個体しか気付きませんでした。尾根には、沢山生育しているのかも?

久々に見たイワナンテンです。クジャクシダも所々で見る事が出来ます。

断崖で咲いているのはイワガラミかと思ったら、装飾花を見るとツルアジサイのようです。

富士山では普通に見られるハナヒリノキですが、この渓では稀な植物です。カツラノキも、今回初めて気がつきました。

時間をかけて観察すれば、とても魅力的な渓です。でも、久々の渓流遡行だったので、一週間くらい筋肉痛が続きました。

2020年6月26日 (金)

渓谷の植物①

渓谷で気になった、未掲載の植物を集めてみました。

渓谷では、各所に群生しているフウチソウです。標準和名はウラハグサですが、風に揺れ涼を呼ぶ植物という事で、私はフウチソウの名前で呼んでいます。

見上げる様な断崖の下に、この標高では珍しいカンアオイ属が生えていました。カントウカンアオイかオトメアオイではないかと思います。

大岩に行く手を阻まれ高巻きしていると、光を透かした特徴的な葉が目に入りました。変わった花をつけるウリノキです。

この渓では、マルバウツギの花が咲き、ウツギはまだ蕾の状態でした。下界では、装飾花が裏返しになったヤマアジサイも、これから咲きます。ここに来ると、少し季節を遡る事が出来ます。

これは、ツリバナだと思うのですが、図鑑によると花色は黄緑色となっています。Web図鑑では、紫褐色の混じるものもありますが、こんなに花色が濃くありません。これは別の植物でしょうか?

明日に続きます。

2020年6月25日 (木)

再生畑②の植物

今日は、思っていたより雨が降りました。雨が上がったら、草刈りをしようと思っていたのですが、雨露が乾きそうもないので、図鑑作成などを行って過ごしました。

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これは、ウラシマソウの果実です。スルガテンナンショウなどは、結実率が高いようで良く果実を見かけますが、ウラシマソウは「稀に結実」とあります。

その割に、親株の周りに沢山の子株が見られるのは、地下の球茎に多数の子芋をつけ栄養繁殖するからです。同じくサトイモ科のコンニャクも、栄養繁殖で次々と増えて行きます。

園芸種のムラサキツユクサの花が終わった頃、ツユクサも咲き始めます。

少し変わった花なので、接写ズームして観察してみました。

花弁の近くにある鮮黄色の葯を持つ仮オシベは、花粉を出しません。その下の1個は、少し花粉を出します。マウスを乗せた写真で、花柱の近くに見える黒っぽいものが完全なオシベです。

こちらは、カラスザンショウです。見上げると、沢山の蕾が確認出来ます。再生畑にとって邪魔な木ですが、年間を通して見ていると、伐採するのも可哀そうな気がして悩んでいます。

2020年6月23日 (火)

ギボウシランとコクラン

金曜日と月曜日は天気が悪く、土曜日はボランティアの草刈り、日曜日は生け垣の剪定を行ったため、再生畑②に行くのも5日ぶりでした。思った通り、雑草が伸びていたので、今日はしゃがんでの草取りでした。暑い上に、これが結構辛い作業で、半日で切り上げました。最近、肉体労働は少し辛いと直ぐに挫折してしまいます。

場所によって、ギボウシランやコクランが開花し始めました。

【ギボウシラン】

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まだ一番下が咲いたばかりでしたが・・。昨年の果実殻が残っています。同属のコクラン、クモキリソウは自動自家受粉するそうです。このギボウシランも、果実を良く見かけますので、自動自家受粉するのではないかと思っています。

平開する唇弁とその中心に入る暗紫色の帯状の模様が特徴です。

花茎が短いので、食害にあったのかと思ったらまだ伸びていませんでした。同じ場所でも、こんなに差があるのはどうしてだろう?散布された種子は、少しは発芽してくれるだろうか?

ラン科クモキリソウ属ギボウシラン(Liparis auriculata Blume ex Miq.)。

【コクラン】

隣にコクランが咲いていました。コクランは、古い葉の脇から新しい葉が展開して、そこに当年の花が咲きます。

ラン科クモキリソウ属コクラン(Liparis nervosa (Thunb.) Lindl.)。Ylistでは、Empusa nervosa (Thunb.) T.C.Hsuが標準学名となっています。この事について、経緯などをご存知の方教えてください。

ギボウシランの花期は、7~8月となっております。この自生地は、初めてギボウシランを見た場所よりも、高度が下になります。開花時期に、1週間ほどのずれがあるものと思われます。

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