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植物観察

サワトラノオ観察記④

ずっと気にはしていたのですが・・。前回記事から20日以上経ってしまいました。そろそろ果実が熟し始めるかと思い、下界へ降りたついでに様子を見て来ました。

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アシが伸びて、木道に覆い被さるような感じでした。アシとスゲをかき分け、手の届くところのサワトラノオを探すと、沢山の果実が付いていました。

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以前から気になっていたのですが、この結実率の良さはどうした事でしょう?一部未熟なところもありましたが、殆どの花(果)柄に果実が付いていました。

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撮れる場所が限られているので、同じような写真ばかりですが・・。まだ、採種には少し早いようです。それにしても、こんな小さな葉を持って、受光条件の悪いアシの中に生えているのはどうして?もっと日当りの良い場所は、苦手なのだろうか?

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こちらは、茎や果柄が枯れ始めていました。良く見ると、茎の中間部はまだ緑を帯びて、水に浸かった下の部分が腐っていました。種子散布は、重力散布と水散布のようですので、親株の位置から少しでも離れたところに種子を散布するために、株元が先に枯れて(腐って)倒れるのでしょうか?そうだとしたら、支えになるアシは邪魔者ですね。埼玉の市の川小学校さんの栽培しているサワトラノオの写真を拝見しましたが、花が終盤を迎え果実期が近づくと、茎が株元で倒れる様な感じになっていました。

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こちらは、果皮が裂開し始めていました。果実は、直径1.5~2mm以下位です。

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熟した果実をつぶしてみました。いかに小さな種子か、分かると思います。ヤツシロラン類の種子よりも、小さいような気がします。この種子の寿命も、気になるところです。6ヵ月~1年くらいまでは、確認済みのようですが・・。

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未開花株は、まだ青々として光合成産物を根茎に蓄えているようです。

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こんな環境では、どう育つのかも確かめたいところです。

サンショウバラとイザヨイバラ

土曜の記事に「冷える」と書きましたが、今日は暑かった・・。何をやっても汗だくでした。

富士山周辺では、サンショウバラを見る事が出来ます。6月の初め、用事があって裾野・御殿場方面に行きました。その帰り道、早くも咲いている木を見付けました。あれから、2週間ほど経ちますので、もう遅いかと思っていたら、場所によってはまだ蕾の所もありました。

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帰りがけに、道沿いで見かけた花です。脇見運転には気をつけましょう!

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ズームして見ました。虫に好かれる花のようで、何種類か集っています。中には花弁を食べてしまう虫もいて、綺麗な状態で見る事が難しい花でもあります。
この日見た花は、薄めの色でしたが・・。

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中には、こんな色の花も見かけます。上と比べると、かなり濃いでしょ?

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こちらは、更に濃い色の花です。実は、これは日本に自生するサンショウバラではありません。中国南西部に生えるヒナ(ヒメ)サンショウバラで、京都府立植物園で撮りました。「八重咲のものは、イザヨイバラ(十六夜薔薇)として知られる」とありました。

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こちらが、イザヨイバラです。父親が、裏庭に植えたものです。

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「花が八重で、花弁が密集し、一部欠けるため、これを十六夜の月にたとえた」のが和名の由来だそうです。

ミヤマザクラ

山間部とはいえ、やけに冷えます。深山の植物達は、大丈夫だろうか?今日の記事は、亜高山帯低域で見たミヤマザクラです。

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「あの白い花は何だろう?」ちょっと手の届く高さではありません。

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ズームして見ると、ミヤマザクラのようです。花だけ見ると何だろうと迷うけど、葉を見るとサクラの仲間だと思えます。葉の縁には、欠刻状の重鋸歯があります。

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一番下の枝を引き寄せ、コンデジで撮ってみました。一般的に、桜の仲間は花が下向きに咲きますが、ミヤマザクラは上向きに咲きます。総状花序(柄のある小花が長い円錐形または円柱形に並び、下から咲いていく)である事や、展葉してから花が咲くのも、他種と違うところだそうです。

バラ科サクラ属ミヤマザクラ(Cerasus maximowiczii (Rupr.) Kom.)。

ついでに、隣に咲いていた花も掲載します。

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まだ、アオダモの花が見られました。雌雄異株ですが、この写真では区別出来ません。アラゲアオダモ、ヤマトアオダモ、マルバアオダモ、ミヤマアオダモなどがあるそうですが、自生していた場所と葉の縁に鋸歯がある事などから、ミヤマアオダモでしょうか?
ところで、どうしてアオダモなんでしょう?調べてみると、「雨が降ると樹皮が緑青色になり、樹液が青色の塗料になる事から」名付けられたそうです。

トリガタハンショウヅルとハンショウヅル

富士市植物仮目録に記載されているキンポウゲ科センニンソウ属の中で、蔓性で園芸品種のクレマチスに近い形の花をつけるものは、シロバナハンショウヅル、ハンショウヅル、トリガタハンショウヅル、ミヤマハンショウヅルがあります。オオミネテンナンショウの調査域を広げてみたところ、トリガタハンショウヅルに出会いました。

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緑の中に緑白の花をつけるので上手く撮れませんでしたが、かなりの花数でした。今まで見て来たものでは、一番だと思います。

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一番下の蔓を引き寄せ、コンデジで撮ってみました。開花が進むまで緑白色なのは、シロバナハンショウヅルと同じですね。

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こちらは別のところで撮りました。蔓は、所々で見かけますが、開花株に出会うのは稀です。

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もう少し標高の低い所では、ハンショウヅルの蕾を見付けました。今迄に、何ヶ所か見付けてありますが、こちらも開花株に出会うのは比較的稀です。

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蕾ばかりだったので、以前撮った花を掲載します。

最近、平日に探索する事にしているため、怪しい軽トラックと出会う事が度々あります。カメラも持っていないし、山菜のある場所ではないし、まだキノコには早いし、駐車場では無いところに突っ込んでいるし・・。疑えばキリがありませんが、やるせない思いを幾度もして来たので・・。この日は、3ヶ所の希少植物(ラン科植物)の自生地確認をして来ました。1ヶ所は、数年前に開花株を根こそぎ採取されましたが、目残しされた子株が辛うじて残っていました。子株でも残っていて良かった・・。そして、2番目の場所は一株も姿を見る事が出来ませんでした。3番目の場所は、奥地なため何とか無事でした。無念な思いと安心感とが入り混じって、とても複雑な気持ちで林床を後にしました。

オオミネテンナンショウ

ミクニテンナンショウの自生地より、もう少し標高の高いところで、新たなテンナンショウ属を見付けました。

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こんなテンナンショウ属です。オオミネテンナンショウと教えて頂きました。オオミネテンナンショウの特徴として、ユモトマムシグサと似ているが、全体に小型で仏炎苞は紫褐色、時に淡緑色を混じえて小さく、付属体は紫褐色の班があり、棒状で直径1.5〜4mm。花が先に開き、後に展葉する。花が先か展葉が先かも、同定の大切なポイントだそうです。

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葉は1〜2個、基本的に小葉は5(〜7)枚で全縁または不揃いの鋸歯がある。

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仏炎苞を捲ったものと、横顔です。

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棍棒のような付属体に、はっきりしたムラサキの斑が入っています。

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別の花も撮ってみました。

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素人目に見て、この植物の難しいところは、仏炎苞や付属体の形、そして色などに変異が多い事です。オオミネテンナンショウも、富士山周辺の産地は最近見つかったばかりで、まだ図鑑に記載されていないそうです。これらの写真は、富士宮市域で撮影しましたが、富士市域でも確認出来ましたので、こちらも富士市植物仮目録に追記したいと思います。

サトイモ科テンナンショウ属オオミネテンナンショウ(Arisaema nikoense Nakai subsp. australe (M.Hotta) Seriz.)。

ミクニテンナンショウ

以前も書きましたが、今年はわけあって沢山のテンナンショウ属の花を見て来ました。今迄、名前が分かったのは、スルガテンナンショウとウラシマソウくらいでした。これを機会に、地域に生えるテンナンショウ属の名前を少しでも覚えようと思っています。少し前に、ホソバテンナンショウと、ヒガンマムシグサ(ハウチワテンナンショウ型)を教えて頂き掲載しました。また一つ教えて頂きましたので、掲載します。

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暗い写真ばかりで恐縮です。林の中で、緑色の花を撮る事の難しさを実感しました。ホソバテンナンショウの生えていた林の中に、仏炎苞の屋根の部分(舷部)がやけに大きいテンナンショウ属がありました。ミクニテンナンショウと教えて頂きました。

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仏炎苞を、正面と上から撮ってみました。

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横と後ろから・・。筒部口辺はやや広く湾曲、または耳垂れ状。

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仏炎苞をの屋根部分(舷部)をめくってみました。ホソバテンナンショウは、仏炎苞の内側に数条の白い筋が庇の先端近くまで伸びていますが、こちらはご覧の通りです。左右で、仏炎苞の合わせが逆ですね。雄株と雌株で違えば面白いのですが、そうでは無いようです。

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筒部口辺は湾曲。付属体の太さもいろいろですが、ホソバテンナンショウに比べて、先端部がちょっぴり膨らんでいます。

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帰りがけに、道路脇でも見つかりました。ミクニテンナンショウは、富士市植物仮目録に未掲載ですので、追記したいと思います。富士山周辺は最近見つかった産地で、図鑑などにも記載されていないそうです。

サトイモ科テンナンショウ属ミクニテンナンショウ(Arisaema planilaminum J.Murata)。

遅れて咲いたヤマシャクヤク

雨予報が出ていたので、肉体労働は午前中で切り上げました。午後から夕方にかけて、予想外の雨量でした。でも、サトイモが喜んでいると思います。

フライング気味に咲く花もあれば、遅れて咲く花もあります。今日は、遅れて咲いた一輪のヤマシャクヤクを掲載します。

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ヤマシャクヤクは、早春に赤っぽい新芽が伸びて来ますが、葉が展開するに連れ、だんだん緑色を帯びて来ます。

この辺りでは、もう花は終わってしまっただろうと思いながら歩いていると、視線の先に白いものが見えて来ました。「あっ、まだ咲き残っている!」

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ヤマシャクヤクの花の寿命は短く、この残り花には比較的良い状態で出会えたと思います。神様に感謝です。

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何処から見ても、花弁のふんわり感が良いですね。

花芯を撮ってみました。メシベ(花柱)の数は、3個と書かれた図鑑(Web図鑑含む)もありますが、実際には1~6個くらいまで見かけました。ベニバナヤマシャクヤクもそうですが、花柱の数は個体により違いがあります。

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他の株は、既に花弁やオシベの姿はなく、果実(袋果)が膨らみ始めていました。

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秋になると、果皮が裂開しこんな派手な姿になります。清楚な白い花とは対照的な色合いですね。黒いのが種子で、赤いのは未熟種子です。赤色は、野鳥を呼ぶためでしょうか?

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そして、今年の地上部が枯れた晩秋には、株元に新芽を持って厳しい冬を迎えます。

2段目と5段目の写真は、マウスを乗せると別の写真に切り替わります。

タマシャジン

タマシャジン・・キキョウ科タマシャジン属(フィテウマ属)。自生地は、欧州アルプスの山地だそうです。以前、ホームセンターの園芸コーナーで手に入れました。NHKみんなの趣味の園芸によると「この仲間は株の寿命が短く、タネ撒きによる更新を繰り返す事が維持につながる」とあります。株の寿命って何年だろう?もう、十年以上経つと思うけど・・。

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キキョウ科の花というと、一般的には釣鐘形を思い浮かべますが、この花やシデシャジンのように変わったものもあります。

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開花してから、ある程度時間の経過した花です。メシベとオシベ(黄色い紐のような部分)が見えています。右の写真に注目してください。下部にオシベが見えていますが、柱頭は花弁に包まれたままです。

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メシベ(柱頭)は花弁に包まれていますが、オシベは花粉を放出しています(雄性期)。他のキキョウ科と同じく、雄性先熟である事が分かります。

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花弁の先端からメシベが姿を現してますが、まだ柱頭が3裂しておらず、赤紫のタラコのようなもので覆われています。

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こちらは、花柱が伸びて柱頭が3裂しています(雌性期)。

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やがて花弁は解け、柱頭を付近を覆っていた物質も落下して、メシベが姿を現します。

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参考までに、以前撮ったシデシャジンを掲載します。

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こちらも、同じようにメシベの柱頭付近が、赤紫の腺毛のような物質で覆われています(雄性期)。柱頭が3裂する頃には、オシベは萎れています(雌性期)。植物達は、いろいろな戦略を持って生きているのですね。

不法投棄監視パトロールで出会った植物②

今日は、予報通り雨が降りました。たまには降ってほしいけど、もう少し待ってほしかった・・。

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毛深い蕾を発見!葉裏に星状毛(せいじょうもう)が密生している事から、ヤブムラサキだと思います。

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葉裏の星状毛を撮ってみました。忍者の使うマキビシを連想しました。「星状」って、誰が最初に表現したのでしょう?

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クワガタソウとコチャルメルソウです。この近くの渓では、コチャルメルソウを彼方此方で見る事が出来ます。

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こちらは、クワガタソウの果実(蒴果)です。面白い形をしているでしょ?「扁平な三角状扇形」と表現されていました。ヤマクワガタは、「菱形状扇形、基部が広い楔形」とあります。底辺(果柄側)が、平ではないんですね。茎の毛だけでなく、果実でも区別出来る事を知りました。

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イワタバコも彼方此方で見かけます。そして、シコクスミレは、薄暗い林床に群生しています。そういえば、花の季節に来た事が、殆どありません。

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ナルコユリに、蕾がついていました(老眼なのでピンボケ・・)。ナルコユリ、アマドコロ、ミヤマナルコユリなど似た感じの植物で分かり難いですね。図鑑を見ると、いろいろな違いが書かれています。最初の頃迷ったのは、Web図鑑などに掲載されている葉が、「この仲間では葉が最も細い」と書かれながらも、この辺りで見られるものに比べて幅広だった事や幼い株の葉との違いなどです。

もっといろいろ撮りましたが、今日はこのくらいで・・。花の時期だけでなく、芽出しの頃、蕾の時、果実期などに見ると、今まで知らなかった新しい発見があって楽しいです。

不法投棄監視パトロールで出会った植物①

不法投棄監視パトロールの報告書は、早起きして作成・送付しました。報告書、報告用地図、写真帳をメールにて送っています。紙ベースに比べると、ずっと楽です。今日の記事は、パトロールで出会った植物を集めてみました。

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ホウノキの花が、まだ咲き残っていました。良く見ると、蕾のものもあります。同じ木でも、開花時期にかなり開きがあるようですね。

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これは、キリではないでしょうか?「こんな山中に、どうして?」と思いましたが、思い起こせばかなりな山中で出会った事もあります。翼の付いた種子が風に運ばれて飛んで来たのかも知れません。参考のために、別の場所で撮った花を貼り付けてみました。

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このエリアでは、花を見た事の無かったウリノキに、沢山の蕾がついていました。

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ウリノキは、面白い形の花が咲きます。開花したら掲載します。葉も特徴がありますね。

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林道沿いでは、彼方此方でサルナシを見る事が出来ます。蕾がついていました。これは、以前野猿の群れが集っていたので、メスの木だと思います。

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ウツギは、まだ蕾でした。

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コゴメウツギは花盛り。接写して見ると、面白い形の花ですね。

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こちらは、マルバウツギです。ヒメウツギ、マルバウツギ、ウツギの花は、どれも似ていますが、開花時期や葉裏の毛、そして花糸の翼の形で区別出来ます。マルバウツギは、花糸の上部がなだらかな肩になって歯はありません。ウツギは、花糸の先端が歯牙状に尖ります。ヒメウツギは、翼の先端がやや細く伸びます。

この他にも、コアジサイの花が咲き始めていました。ベニウツギやニシキウツギの花も、見る事が出来ました。次回は、パトロールではなく植物探索に行こうと思います。

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