カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)
時間のある時に、富士市域のカンアオイ属の分布調査を行っています。この日は、オトメアオイの生育エリアに出会いました。
亀甲模様の斑が入ったタイプです。似たような模様でも、葉の形は様々です。亀甲模様は他種にもありますので、葉の模様では識別できません。
斑の目立たないタイプです。左の葉はハートに近いですね。
地域に生えるカンアオイ(カントウカンアオイ)と共に、一番多く見かける下り藤模様(雲紋状)のタイプです。
他の種に無い特徴として「開花と葉の展開を隔年ごとにする」とあります。花柄の基部には、来年展開する葉が姿を現しています。初心者の私には、この特徴を見極めるのが難しかったのですが、この花を見て理解しました。ただ、花は6~8月に咲き、翌年の5~6月頃まで残るので、花の新旧も確認する必要があります。
分布調査は始めたばかりですが、愛鷹山系ではカンアオイとオトメアオイが混在した場所をまだ見ておりません。距離はそれほど離れていなくても各々が棲み分けています。また、伊豆天城辺りに生育するオトメアオイと愛鷹山系の個体を比べると、アマギのタイプの方の葉に艶を感じます。それは、私が撮った写真だけでなくWikipediaの写真を見ても、同様の印象を持ちました。
« テンナンショウ属の果実 | トップページ | 不法投棄監視パトロールで出会った植物など »
「植物観察」カテゴリの記事
- やまぶどうの徒然日記_2011年(2020.12.04)
- やまぶどうの徒然日記_2010年(2020.12.03)
- 不法投棄監視パトロールで出会った植物など(2020.12.02)
- カンアオイ属分布調査(オトメアオイ)(2020.12.01)
- テンナンショウ属の果実(2020.11.30)
コメント