シマツユクサの種子
気になっていたツユクサ属があります。確認したい事があり、下界に降りたついでに種子を採取して来ました。
【シマツユクサ】
普通のツユクサよりずっと小さな花をつけるこのツユクサが、シマツユクサなのかカロライナツユクサなのか確認したいと思っていました。Web検索すると、両種とも静岡県で生育が確認されているそうです。しかも、花姿だけでは判別が難しいとありました。
残り花が少し見つかりましたが、もう果実期に入っていました。種子は、一般的なツユクサと同じく表面が凸凹していました。カロライナツユクサの種子は、表面が平滑とありますから、このツユクサはシマツユクサで間違いないと思います。
興味深いのは、カロライナツユクサの種子にはエライオソームがあるそうです。ただ、エライオソームは、種子ごとに大きさもまちまちな上に、熟して数時間経つと萎んでしまうとの事です。それにしても、ツユクサ属でエライオソームがあるなんて面白いですね。
こちらは、一般的なツユクサの種子です。シマツユクサと似ていますね。
静岡県内でも生育が確認されているというカロライナツユクサに、いつか出会ってみたいものです。花姿はそっくりでも、種子の形態が違う植物が他にもあります。ジイソブとバアソブ、ヌマダイコンとオカダイコン、タカサブロウとアメリカタカサブロウなど・・。その理由を知る事が出来たら、更に面白いですね。
ツユクサ科ツユクサ属シマツユクサ(Commelina diffusa Burm.f.)。
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おばさん、お早うございます。
ツユクサの内、何種類かは一年草です。
富士市にも、外来種で花の小さなツユクサが増えて来ました。
種が石粒みたいで面白いでしょ?
投稿: やまぶどう | 2020年11月 8日 (日) 06時24分
花の中でツユクサが一番好きなのに・・・・
種??
考えたことなかったわ。
毎年毎年黙っていても庭に出てくるんですものね。
投稿: おばさん | 2020年11月 7日 (土) 20時35分