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2020年11月13日 (金)

カギガタアオイの花再び

先生から頂いた「フォッサマグナ区系・中央構造線とカンアオイ亜属の分布図」を参考に、県内に生育するカンアオイ属の探索を始めました。リタイアした身とはいえ、やらなければいけない事とやりたい事がいろいろあって、思ったように動けません。この日は、嫁さんの都合が良いとの事で、ご機嫌を取りながら大急ぎで富士宮市域に生育するカギガタアオイの探索に行って来ました。

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分布図によると、このエリアは、カギガタアオイ、ランヨウアオイ、カンアオイの生育が確認されているようです。別紙詳細調査図によると、その中でもランヨウアオイが一番多く記録されています。こういう事が分かって探索すると、初心者の私でも識別がしやすくなります。

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二段目の左の写真に写っている葉は、一見ランヨウアオイかと思ったのですが、花が咲いていました。接写してみると、カギガタアオイのようです。

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花も個体毎に違いがあります。「萼筒の入口は内側に狭い口環があり、少し離れて小板状に突起したひだがある。」・・富士、富士宮市で見るカンアオイ、オトメアオイ、ランヨウアオイには小板状に突起したひだがありません。この特徴は、伊豆に生育するアマギカンアオイの花に似ています。

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こちらの花は、撮影用に先生宅でいただいた花に似ています。上の花とは別種のようですね。右は、苗のようですがカギガタアオイでしょうか?

カンアオイ属は、葉の模様、葉の形、花の色、裂片の形にも個体毎に違いがあります。自生地で数を見ないと、自信を持って識別できるようにはならないと思います。探索初心者なので、ブログ訪問者の方にいろいろ教えていただけると有り難いです。

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植物観察」カテゴリの記事

コメント

skycatさん、今晩は。
富士山南面もシカの食害で、いろいろな希少種が姿を消しています。シカの食べないバイケイソウやテンニンソウばかりが繁茂しています。
掛川には、杉野孝雄先生がお住まいだったと思いますが・・。県西部から県境辺りには、富士市や富士宮市で見る事の出来ない植物がいろいろ生育していて、とても興味深いです。
サイトの紹介も有難うございます。ラン科植物の写真、どれも凄く綺麗に撮れていますね。今年は、地域で生育が確認された野生ラン図鑑を作成するために、富士宮市へミズチドリを撮りに行きましたが、保護区なので接写出来ませんでした。それも、確認出来た個体は1本だけで、もう絶えてしまうのではないかと心配になりました。アオチドリも、富士山南面では出会う事の少ない野生ランです。
これから、観察記録を楽しみに拝見させていただきます。

早速ご返信いただき、どうも有難うございます。本日午前中に、地元の掛川の山間部の自生地に行ってみました。カギガタアオイはやはりシカの食害で大きな株は見られませんでしたが、繁殖力は良いようで小さな株は多く、絶滅危惧種ながら、この場所ではまだ暫く絶えることは無さそうで安心しました。

私は、静岡県西部から愛知県東部にかけて分布する固有種が面白くて、それらを撮って記録しています。先にご紹介したサイトに投稿すると、世界規模のGBIFのような生物のデータサイトにも写真が載るので、誰かの研究のネタにでもなればと思っています。
https://www.gbif.org/ja/species/3588795

ラン科植物は、私も見かけた時に撮っています。今年はアオチドリやイチヨウランを見ることができました。
https://www.inaturalist.org/observations?place_id=any&subview=grid&taxon_id=47217&user_id=skycat&verifiable=any

名無しさん、お早うございます。コメントを有難うございました。名無しさんは、県西部にお住いのようですね。貴重な写真を拝見いたしました。興味深く面白いサイトですね。

私は、ラン科植物や腐生植物に興味を持って、地域を探索をしているアマチュアです。富士宮市にお住いの先生から、カンアオイ属のお話を伺い興味を持ちました。家の近くでは、オトメアオイやカンアオイを見る事が出来ます。県内に生育するカンアオイ属を少しでも覚えようと、時間のある時に探索を始めました。

撮影したカギガタアオイは、県内の生育地では東限になると思います。この場所以外では、カキノハグサなどが生育する藤枝市の小高い山で見ました。オトメアオイやカンアオイの生育地ばかり見て来ましたので、ちょっと驚きました。私にとって、カンアオイ属は難しく、違う場所で見ると迷ってばかりです。また教えてください。

今年もカギガタアオイを撮りに行こうとネットで検索して拝見させていただきました。こちらには、本種をはじめカンアオイ、イワタカンアオイ、スズカカンアオイ、ヒメカンアオイの5種が見られます。本種はこちらでは少し高い山の尾根のようなやや乾いた場所で見られることが多いです。ただ、カンアオイ類はシカの食害が酷く、以前あった大株も最近では殆ど見かけなくなりました。私の撮ったものは下記になります。宜しければご覧いただければ幸いです。
https://www.inaturalist.org/observations?place_id=any&subview=grid&taxon_id=892732&user_id=skycat&verifiable=any

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