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2020年11月 6日 (金)

ヒメミズワラビ

植物観察を始めたばかりの頃、私にとって見慣れない植物の多い田園地帯を歩きました。当然の事ながら、殆どの植物の名前が分からず、写真に撮るだけでした。そんな時、ミズワラビ属に出会いました。

当時からミズワラビと呼んでいましたが、ネイチャーガイド「日本の水草」を見ると、日本のミズワラビ属には北方型と南方型があり、南方型がミズワラビ、北方型が変種のヒメミズワラビとして記載されたとあります。ミズワラビは、日本では沖縄に生育し、ヒメミズワラビは福島県以南、四国、九州、沖縄(稀)で生育が確認されているそうです。

これは、9月下旬に撮った写真です。割と大きめの株でした。

先日、シマツユクサの種子を採取に行った場所で撮りました。ヒメミズワラビは一年草との事で、胞子と無性芽で増えるようです。この子株が、来年に向けた子孫なのか分かりませんが、今後見守って行きたいと思います。

杉野孝雄先生の「静岡の植物図鑑(木本・シダ編)」にも、「県内にはミズワラビは分布しない」とあります。今後は、この植物をヒメミズワラビと呼ぶ事にします。

イノモトソウ科ミズワラビ属ヒメミズワラビ(Ceratopteris gaudichaudii Brongn. var. vulgaris Masuyama et Watano)。

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