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2020年11月14日 (土)

水中のサワトラノオ

実験場に於けるサワトラノオ実生栽培は、報告書を提出して一区切りつけました。実験で得られた株は、行政担当窓口の承諾を得て、富士山こどもの国へ移植しました。でも、睡蓮鉢や左官のプラ舟に沈めた個体は、その後の経過観察のために残してあります。

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こちらは左官のプラ舟です。当年茎の葉腋から出た新芽が太い根(地下茎)を伸ばしています。当年茎は朽ちて新芽だけが残り、来年に向けて成長しています。以前掲載した、沈水試験の個体と同じような感じです。

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次は、睡蓮鉢のサワトラノオです。今春、素焼き鉢に植え付けた株を沈めて置いたところ、順調に成長して花を咲かせました。こちらは左官のプラ舟よりも少し深めになります。写真は、当年茎の株元に出現した新芽です。こちらも順調に生育しています。

調査を仰せつかった時に、水中で生育する姿が頭の片隅に浮かびました。また当年茎が枯れる頃の株元からの新芽出現に関しても、ある程度予想していました。ただ、意外だったのは同時期の葉腋からの新芽出現でした。水に浸かって、1週間くらいで次々と発芽・発根が行われたのには驚かされました。

標高1,000m近い所に位置するこどもの国では、実験場や自生地とは少し違った生育形態をとるようです。それに関しては、また機会があれば紹介したいと思います。

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