土通草(ツチアケビ)三度
友人が、ツチアケビの果実を見付けてくれたので、依頼主に届けて来ました。昨年は、なかなか見つかりませんでしたが、今年はこれで三度届けました。
今朝は、雪を纏った富士山が見られました。早朝、富士市から見た富士山。
10時頃。富士宮市から見た富士山。明日は天気が悪いようで、笠雲を被っていました。
これを、民間薬として長年利用されている高齢の方から依頼され、手に入ると届ける事にしています。全体写真は撮りませんでしたが、丁度良い熟れ具合で立派な果実でした。今回も、とても喜んでくれました。
ツチアケビという和名がつけられていますが、一般的には、アケビのように果皮が裂ける事はありません。でも、この果実は裂けていました。どうしてこれだけ裂けたのだろう?これなら、アケビの名にふさわしいですね。
この写真のみ、左クリックで元サイズ表示されます。
こちらは、以前撮った写真で、種子が良く確認出来ます。ツチアケビはラン科植物ですが、果皮の中に塵のような種子を宿す蒴果では無く、果肉の中に種子を宿す液果です。
そのため、種子は風散布ではなく動物散布で、野鳥が運び手の一種である事が報告されています。ただ、今迄多くの果実を見て来ましたが、食痕のあるものは稀です。果実を丸ごと食べる事が出来るシカなども頭に浮かびますが、こうして残っている事が多く、蕾の頃には食べられても果実期は好まれないように思います。
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