サワトラノオ植付(富士山こどもの国)
実生栽培実験で得られたサワトラノオの苗を有効に利用するため、行政担当窓口の承諾を得て、10月11日に富士山こどもの国へプランターに植えた苗を届けました。本日は、現地への植え付けを手伝いに行って来ました。
着いた頃はとても良い天気で、富士山も姿を見せてくれていましたが、帰る頃には雲に覆われて裾だけしか見えなくなりました。
実験場では、建物東側の軒下で育てたので、日照に慣らすためにプランターのまま二週間ほど置きました。網は、シカの食害防止用に掛けて頂きました。
サワトラノオの苗は、今年花を咲かせた茎の基部から栄養繁殖で出現したもので、一株が複数株に増えています。
タコノアシは、昨年播種して得た苗の内、成長具合によって二番目に移植したものです。一番目に移植したものは、この倍ほどの大きさに育ち、どれも果実をつけています。この植物については、サワトラノオと違う生態が確認出来ましたので、後日まとめたいと思っています。
プランターの用土は、小粒赤玉土を8割ほど敷きその上を挿木・種蒔き用土で覆いました。土の選択が良かったようで、根の成長は良好だと思います。
ボランティアで、このエリアの植物達を見守ってくれているお二方です。サワトラノオの後、タコノアシを植えて私が届けた苗の植え付けは終了しました。
当初、スコップなどで穴を掘り、一株ずつ植え付けるつもりでした。ところが、思っていたよりスゲの仲間の根が固く、簡単に穴が掘れませんでした。そこでスゲの葉を刈り取り、その上に四方に根を伸ばした状態で配置し、後で土を被せました。
サワトラノオが上手く根付き、一面に白い花を咲かせた姿を想像しながら、富士山こどもの国を後にしました。
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