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2020年9月 9日 (水)

田園地帯の植物①

今日は、義母の様子見に行って来ました。高齢の一人住まいだと、心配事が多くなります。その前に、嫁さんの用事待ちで、1時間半ほど浮島ヶ原自然公園などを探索して来ました。

先日、土手の草刈りをしたのは、この沼川水系の支流でした。澄んでいた流れも、この辺りに来ると透明度が悪くなります。マウスを乗せると、頭を垂れた稲穂に変わります。他地域より少し田植が遅いので、刈り取りも遅れますが、中にはもう刈っている田圃もありました。

まず、気になっている植物から・・。

この辺りに、タコノアシがあったはずです・・「タコは何処へ行った?」

アシの中に隠れていました。花をつけているものもありますが、これではその内絶えてしまうと思います。園外で見た生育地は、もっと日照が良く、農家の人が草刈り機で刈り取っても、脇芽が伸びて花をつけていました。

果実が、タコノアシのイボを連想させます。とても小さな種子で、発芽率は高い植物だと思います。播種時期を含め、環境が適していれば、実生発芽の翌年花をつける事が分かっています。

次は、ヒメハッカです。こちらも、アシなどに遮られ日照不足の感は否めません。これを、他で見た事が無かったため、か細くとても繊細な性質の植物だと思っていました。ところが、日照を良くしてやれば、見違えるほど大きく成長して、実生一年で花をつける事が分かりました。また、茎が地上を這っている場合、葉腋から根を伸ばす事もあります。サワトラノオと似た栄養繁殖をするようです。

ピンボケしてしまいましたが、花と果実を撮ってみました。種子が萼の中に入っていて、果皮が割れる事無く零れ落ちてしまうため、種子採取時期の難しい植物です。ただ、発芽率は高い植物だと思います。

最後に、ミズオトギリです。赤いのは蕾ではなく蒴果で、この中に種子が詰まっていて黒く熟します。園内では、ある程度個体数を見る事は出来ますが、現時点ではこの植物が一番気難しいよう思えます。

人と同じで、植物も身近で接して見て初めて、分かる事が多々あります。

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